介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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自治体病院の医療崩壊ー再生への処方箋【井関友伸】

2008-05-23 03:41:28 | 医療
【地方財務】
勤務する大学の図書館で、
『地方財務』の最新号を借りました。(写真は、その表紙)
2008年5月号、通算第647号。月刊。
編集・発行は(株)ぎょうせい
*年間購読料は、23,160円で、個人では講読は難しいですね。

「自治体病院 経営改革の道しるべ」という特集を組んでいましたから借りたのです。
4本の論文が掲載されていますが、そのうち、最初の論文を紹介します。

【自治体病院の医療崩壊ー再生への処方箋】
というタイトルの論文 (pp14-25)
は、井関友伸氏が書いています。この方は、現在は、城西大学経営学部准教授ですが、17年間、埼玉県庁で勤務。
県立病院の医療現場で勤務したことがある。

夕張市の医療再生のアドバイザー(2006年8月から半年)などを勤める。

井関友伸のブログ

は、1日のアクセス2000を超える。
以下、いつものように、キーワード風ですが・・・

【病院財政の危機】
2006年度の全国の自治体病院
・経常利益病院 247病院 利益額 107億円
・経常損失病院 721病院 損失額 2230億円 

すべての病院の累積欠損額 1兆8735億円
*2006年度 地方公営企業年鑑

           医業収入に対する 
           人件費比率   診療材料費  減価償却費
自治体病院       59.7%     12.1%    7.5%
医療法人(民間)    53.1      7.8     4.4

【医師不足問題の原因】
・2004年から導入された新しい研修制度(研修先を研修医が自由に選択する)
・病院マネジメント(事務スタッフ)が短期間で変わる(現場よりは本庁を向いて仕事)
・住民が病院をコンビニ感覚で使う。救急車をタクシー代わりに使う住民。

【質の高い病院経営に必要なこと】
次の3つのレベルで考察・提案している。
・ガバナンスレベル(地域の経営責任)
・マネジメントレベル(病院経営)
・オペレーションレベル(現場職員)

【総務省のガイドライン】
「公立病院改革ガイドライン」を示す→形式的な上からの改革は逆効果。

住民の変化
・県立柏原病院の小児科を守る会(兵庫県丹波市)
・NPO法人地域医療を育てる会(千葉県山武地域)

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