第1787号 経済学から社会福祉・社会保障の解明へ【日経・経済図書文化賞】

今朝、11月3日の日本経済新聞に
第51回日経・経済図書文化賞の受賞作5点がきまり、その評が掲載されていました。
(鹿児島版で、20ページ。写真）

注目したいのは、
5点のうち、3点が社会問題・社会福祉・社会政策という私のブログの関心分野のものだったことです。

19人の審査委員は、いずれも著名な経済学者で、例年、経済学の最新の研究成果をあげたものが選ばれます。

今朝の、日経ネット(オンラインサービス)には、アップされていないので、書名だけでも紹介したいと思いました。

『生活保護の経済分析』（阿部彩他、東京大学出版会）

『年金制度は誰のものか』（西沢和彦、日本経済新聞社）

『ジェンダー経済格差』（川口　章、勁草書房）

○　「生活保護の経済分析」は、私のこのブログでも紹介しています。（2008年8月22日）
　生活保護に関する経済学的な分析としては、初めての本格的な研究書です。
順次、その内容をブログで紹介する、とお約束したままになっています。
（湯浅　誠『反貧困』の紹介を優先したため）

○　年金に関しては、制度解説を超える著作は少ないのですが、西沢氏の論考は、このブログでも何度か取り上げています。
　2007．12.28
　2008．01.18
厚生労働省の政策の方向に批判的な分析です。