介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

「混合市場」の概念(京極高宣)

2008-07-14 03:57:19 | 社会福祉
社会保障研究の理論誌
『季刊社会保障研究』の最新号
第44巻第1号 Summer 2008 (国立社会保障・人口問題研究所、2008.6.25)
は、特集に

「準市場」と社会保障

を組んでいる。(写真は、その表紙)

第44巻第1号の目次

7本の論文は、
理論的なものが2本、各分野での実証分析が5本です。

注目すべきは、
巻頭の短い論文「研究の窓」
準市場と「社会市場」です。pp.2-3
研究所長である京極高宣が、特集の意図を説明している。

京極の「社会保障と日本経済」(慶応義塾大学出版会、2007)については、
このブログでも20回前後、読んできました。

今度のエッセイを読むと、
「社会市場」に関する京極の理論は、さらに次の段階へ進んだようだ。

新しく「混合市場」incorporated market
つまり、社会市場と経済市場との重複領域を提唱している。

これによって、「準市場論」ではとらえきれなかった、
・社会保険
・減税支出
・社会資本
などが位置づけられる、としている。

*文献として、『経済セミナー』2008年4月号&5月号に
「社会市場の理論入門」(上・下)があげられています。

今回の特集の7論文は、いずれも京極の理論を踏まえながらの実証分析であり、このブログでも紹介してみたい。

そのうえで、この経済学的な分析が、どのように福祉サービスや社会福祉の専門職の課題と重なってくるのか、をフォローしたい。
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