介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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医療と福祉は企業サービスになじまない(田中安平氏)

2008-02-12 11:25:24 | 介護福祉
【特養を回診する医師から】
2月10日
南日本新聞 p5
「ひろば」(投書欄)

志布志の医師81歳のかたの投書

10年以上
週2回午後 近くの特養を診ている
医療が必要な方が多い
夜間は看護師もいない

この医師は
これではいけない
という気持ちからの投書です。
良心的な医師だと敬意を表したいです。

【医療と介護】
医療と介護は密接でつながっている
・認知症と合併症
・介護予防
・ターミナルケア

【介護は企業活動にはなじまない】
とは、
同僚で介護政策、介護技術が専門の
田中安平先生の述懐

企業だと
「儲ける」「コスト」という行動原理
決められた報酬制度があれば目いっぱい使う
その結果、費用はかかるが、サービス水準は必ずしも良くない
・・ということが起こる。

【利潤動機の日本医療】
二木先生は、コムスン事件の分析を通じて
「日本の医療は悪いが、企業ほどは悪くない」
これからは、「やむをえず(企業よりは)医療に(介護を)任せるよりないか」
と、厚生労働省が思っているのでは
と、日経専門誌の分析を引用される。
(『医療改革』p178。このブログで1/31触れた)

【出来高払い】
日本の医療は
サービスシステムは公的(医療保険)だが
医療サービスは私的経営体(医療法人という公共的な形は取っているが)による

という世界でも珍しい形を取っている。

その結果
良心的な医師や医療機関は経済的に疲弊するのに
私的動機で医療を行っている多くの部分
は田舎では高額所得者だ。

【介護も医療の経営体が】
地方で観察すると良くわかるが
介護サービスは、医療経営とセットで行われている。

うまく説明できませんが
今の介護保険の基本問題
「一番苦労している介護現場へ報酬が保証されない」
という問題を解きほぐすには
医療の問題を分析しないと前へ進まない。
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