第3164号 2009.09.08
第3160号 2009.09.06
の続きです。
【介護福祉士のこと】
先の記事で、「介護福祉士」が1987年にできているが、その前に『創造的な長寿社会への道』(1986年3月。絶版)に、「老人介護士」の提案をした・・と、書きました。
写真の一番左の本です。
一番右側に薄い冊子があります。近現代資料刊行会から出された『社会福祉士及び介護福祉士法成立過程資料集』3巻本の別冊(解説)(2008年5月)によると、私が1987年10月に書いた、
「ケアワーカーの専門性と独自性ー「介護福祉士」創設の意義と今後の課題」
が収録されています。(第3巻、Ⅲ-22、p.214)
【社会福祉士のこと】
三島亜紀子『社会福祉学の<科学>性』(勁草書房、2007。右から2冊目)には、社会福祉士制度の創設に当たって、京極高宣とともに私が作成した表を引用しています。p.10
・・図1-1「社会福祉士の職業倫理と専門性」
当時、日本社会事業大学の研究所に勤務していたので、京極先生の手伝いをしたことは事実です。
【社会福祉士と介護福祉士の教科書】
1987年から社会福祉士と介護福祉士が始まるわけですが、当時は、2つの新しい資格のための教科書作りが大変でした。
左から2冊目から、4冊分が、私が分担執筆した教科書です。(いずれも、改訂版の第2版)
・介護福祉士養成講座 第1巻 社会福祉概説 第2章第5節Ⅱ 社会福祉関連制度
・社会福祉士養成講座 第1巻 社会福祉原論 第6章第2節Ⅱ 関連法制度
・社会福祉士養成講座 第5巻 社会保障論 第4章 我が国の医療保障制度
・社会福祉士養成講座 第15巻 介護概論 第1章及び第8章
【社会福祉士に介護を教える】
社会福祉士の新しいカリキュラムでは、「介護概論」がなくなっているのですが、1987年当時の議論では、社会福祉士にも介護の基本は知っておいて欲しい・・という流れでした。
上記の、社会福祉士養成講座第15巻の、第1章は最初の章ですし、第8章は最後の章です。当時、編集を担当した中島紀恵子先生から、強く執筆を依頼された記憶があります。内容が激しすぎると中島先生から修正を要請されましたね。「直すなら全部降ります」とか、生意気を言って原文をだいぶ残してもらったのがつい昨日のようです。
第1章 pp.4-24 介護問題の社会的背景
第1節 介護における家族問題
第2節 介護労働の評価
第3節 介護の場での諸問題
第4節 社会政策全般の課題
第8章 pp.212-228 介護サービスの構造と展望
第1節 介護政策の転換期
第2節 地域ケアシステムの展開
第3節 ソーシャルワーク機能の強化
*ある段階で、この2つの章は取りやめになっていますから、保存の良い福祉系の大学の図書館などにしか残されていないでしょうね。
あの頃から20年たって、68歳の今、定年前に「介護福祉コース1年」に「社会福祉概論」(新しいカリキュラムでは、「現代社会と福祉」)を教える機会を与えられたのはありがたいですね。
10月1日、後期再開。
9月16日、「暑気払い」というか「夏休み報告会」というか、名目はともかく、おでん屋「那津」に集います。
第3160号 2009.09.06
の続きです。
【介護福祉士のこと】
先の記事で、「介護福祉士」が1987年にできているが、その前に『創造的な長寿社会への道』(1986年3月。絶版)に、「老人介護士」の提案をした・・と、書きました。
写真の一番左の本です。
一番右側に薄い冊子があります。近現代資料刊行会から出された『社会福祉士及び介護福祉士法成立過程資料集』3巻本の別冊(解説)(2008年5月)によると、私が1987年10月に書いた、
「ケアワーカーの専門性と独自性ー「介護福祉士」創設の意義と今後の課題」
が収録されています。(第3巻、Ⅲ-22、p.214)
【社会福祉士のこと】
三島亜紀子『社会福祉学の<科学>性』(勁草書房、2007。右から2冊目)には、社会福祉士制度の創設に当たって、京極高宣とともに私が作成した表を引用しています。p.10
・・図1-1「社会福祉士の職業倫理と専門性」
当時、日本社会事業大学の研究所に勤務していたので、京極先生の手伝いをしたことは事実です。
【社会福祉士と介護福祉士の教科書】
1987年から社会福祉士と介護福祉士が始まるわけですが、当時は、2つの新しい資格のための教科書作りが大変でした。
左から2冊目から、4冊分が、私が分担執筆した教科書です。(いずれも、改訂版の第2版)
・介護福祉士養成講座 第1巻 社会福祉概説 第2章第5節Ⅱ 社会福祉関連制度
・社会福祉士養成講座 第1巻 社会福祉原論 第6章第2節Ⅱ 関連法制度
・社会福祉士養成講座 第5巻 社会保障論 第4章 我が国の医療保障制度
・社会福祉士養成講座 第15巻 介護概論 第1章及び第8章
【社会福祉士に介護を教える】
社会福祉士の新しいカリキュラムでは、「介護概論」がなくなっているのですが、1987年当時の議論では、社会福祉士にも介護の基本は知っておいて欲しい・・という流れでした。
上記の、社会福祉士養成講座第15巻の、第1章は最初の章ですし、第8章は最後の章です。当時、編集を担当した中島紀恵子先生から、強く執筆を依頼された記憶があります。内容が激しすぎると中島先生から修正を要請されましたね。「直すなら全部降ります」とか、生意気を言って原文をだいぶ残してもらったのがつい昨日のようです。
第1章 pp.4-24 介護問題の社会的背景
第1節 介護における家族問題
第2節 介護労働の評価
第3節 介護の場での諸問題
第4節 社会政策全般の課題
第8章 pp.212-228 介護サービスの構造と展望
第1節 介護政策の転換期
第2節 地域ケアシステムの展開
第3節 ソーシャルワーク機能の強化
*ある段階で、この2つの章は取りやめになっていますから、保存の良い福祉系の大学の図書館などにしか残されていないでしょうね。
あの頃から20年たって、68歳の今、定年前に「介護福祉コース1年」に「社会福祉概論」(新しいカリキュラムでは、「現代社会と福祉」)を教える機会を与えられたのはありがたいですね。
10月1日、後期再開。
9月16日、「暑気払い」というか「夏休み報告会」というか、名目はともかく、おでん屋「那津」に集います。
『高齢者に対する支援と介護保険制度―高齢者福祉論』
の中で介護の概念~介護過程など、社会福祉士として理解すべき介護福祉士、
情報源として、またもっとも利用者の身近にある、数的にも多数の福祉専門職、
という捉え方がされていました。
改めて介護福祉士としての役割を認識するとともに、
今後、社会福祉士の視点を併せ持つ福祉専門職が自分に務まるだろうか、というあやふやな不安がよぎっています。
現に職場での人間関係の調整といったことに、力不足を感じることにもよりますが。
いかにも夜更けのコメントですみません。
コメント有難うございます。
貴ブログ「園芸ケア」を読ましていただいています。
そこには、「介護福祉」と「ソーシャルワーク」の世界が統合されている萌芽状態がある、とかねて思ってきました。
多くの介護専門職のブログが吐露されていますが、職場となると、またさまざまな要因があってストレスフルなこともあるかとお察しします。
でも、それは人間同士のこと、大なり小なり必ず生じますし、また、かならず、折り合う路もあるのでは?と思います。