介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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1512 政治的なリーダーを生まない体質の社会

2008-09-03 21:30:15 | 経済
【戦後政治の総決算】
9月2日の各ブログでは、福田総理の突然の辞任劇に触れています。
私がふだん新聞以上によく読んでいる「ブックマークしているブログ」でも、
・岩清水日記:「政権投げ出し。一夜明けて」で、その背景に触れ、これから起きるであろう日本政治の激動を予測している。
・北海道のmasaさん:「混迷政局に福祉は埋没しないか」として、介護問題などへの政治の無理解がさらに進行する暗い先行きを予言している。
・Gaya通信:もちまえの正義感で、これまでの「なりゆき施策」ではなく、「根本からリセットせよ」と説く。

【政治的リーダー不在】
経済学者の小宮隆太郎は、日本政治の現状を嘆いて、イギリス流の大宰相出でよ、と説いたばかりだ(日本経済新聞の経済教室。私のブログ8月15日記事)。

戦後、吉田、佐藤、中曽根、小泉といったところが(長さからいって)欧米並みの期間、総理大臣をつとめる。
吉田は、敗戦処理。
佐藤は、官僚機構を駆使しての統治。
中曽根は、レーガン、サッチャーの形をまねた。
小泉は、アメリカの市場万能主義を日本にもってきた。
社会政策・社会福祉・社会保障などに理解と関心を持った首相はいなかった。

【群れる社会】
これは、書評誌『波』9月号(新潮社)で、『心に狂いが生じるとき精神科医の症例報告』(岩波明)の書評をしている映画監督の森達也の孫引きなのですが、・・
「日本人は集団から逸脱した意見を持つものを好まないし、群れから離れた存在を無視する・・」この異端を排除する傾向がますます強くなっているという。

今朝の「茂木健一郎クオリア日記」では、認知人類学者木村忠正との会話から、興味深い観察を紹介している。
日本では、インターネットは匿名でコメントが行われ、私小説的なブログの使用が多い。Wikipediaも、日本版は匿名記述が多いという。

自分の意見を持ち、それを発表するのが政治の出発点ですね。

【何が言いたいのか・・】
なお、しばらくは、・・正確には、政界から(与野党とも)2世3世議員がいなくなる時代が来るまで・・政治的リーダー不在の時代は続くのではありませんか?
政治という最も公的なものを私(わたくし)してはばからない人たちに国の将来を見通せるわけがない。

ブログ世界の底流では、この現実政治がいきつくところへきた、との認識が広がり始めている。


*写真は、長野県。安曇野カンポンLIFEの9月2日の記事からお借りしました。

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