介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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介護保険法改正後の社会福祉士

2007-12-14 20:57:01 | 介護福祉
【介護保険法2005改正によって社会福祉士はどうなったか?】
「岩清水日記」の介護保険法の改正(2005)の総括シリーズのことは
先(12/12)にも、とりあげました。
12/13付けの同日記の記事(総括、その5)では、
現場の社会福祉士は、どうなったか?
について触れ、

1 2005改正によって、地域包括支援センターの社会福祉士は
「給付管理」はしている。
2 その結果、社会福祉士としての固有業務はできなくなった。(時間がない)
3 今後、厚生労働省は、「社会福祉士会にせっかくキャンパスを与えてやったのに、実績は挙げなかった」といって、会へのコントロールを強めるだろう。

大略、上のように総括した。

【戦後日本の社会福祉は官製】
戦前の日本の社会福祉は憲法25条以前の時代でがあるが、民間主導といえた。
(大政翼賛会時代には「厚生事業」などといっていたから、昭和13年の厚生省設置以来というべきか)現在は、政府主導のように見えます。
例えば、
社会福祉協議会
これは、中央・県・市町村のレベルで見事にヒエラルヒーを形成していますが
いずれの段階でも、国・県・市町村のもと幹部がいる。(世に言う「天下り」)
 詳しい雰囲気は知らないが、社会福祉士会にしても、「政府がしかけたか」、
「民間側からお願いしたか」は知りませんが、ある程度の緊密なすりあわせを
して、出来上がったのでは?

【出口は・・】
公的な機関として位置づけられた公的資格の保有者である社会福祉士がたんなる事務員の仕事をしているなどとは、社会の損失です。
いずれにしても、さまざまな専門誌への無記名の投稿などをみても、
「岩清水日記」の総括は、正鵠を得ていると思う。
だから、なんといっても、正面作戦は、社会福祉士会が(弁護士会や医師会のように)社会で独立した発言をしていくことが必要です。
(・・私自身は、この年で受験資格もありませんが)
(介護保険制度の現状分析は、2008年の講義で展開したい。(本ブログ11/19)

【自分の土俵で考えたこと】
2007年度の大学院の演習では
たまたま、社会福祉士の2年生のテーマが「成年後見と社会福祉士」であり、
1年生(この方は、介護福祉士)のテーマが「園芸療法と社会福祉」でした。
その関係で、むしろ、毎週、院生から実情を教わりながら
この2つの領域は、
社会に目に見える形で、社会福祉の専門職の仕事だ
ど納得される時代がくるのではないか?
と思うようになりました。

「成年後見」はすでに制度化されており、問題山積ですが、岩手県の木村さん
(ブログでBOOKMARKしています)の仕事ぶりを拝見すると、
これからの社会福祉士の方向だと思われます。
(実際、成年後見の普及・推進に関しては、日本社会福祉士会の果たして来た役割は大きい)
「園芸療法」についての私の模索は、カテゴリの「園芸療法」をご覧ください。
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1 コメント

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総括 (岩清水)
2007-12-14 23:37:03
岩清水のブログで思いつくままに書いていることを
纏めていただきありがとうござます。
社会福祉士会への苦言も、内部にいるものとしては「ねじれ」を感じています。
成年後見制度の普及に力を入れている仲間を
尊敬しています。
明日も地域でセミナーがあります。
 その上で、強く思うのは、ソーシャルワーカーと
してのソーシャルアクションの方向性です。
権利侵害をするものに対してアクションを起こす
必要があるなら、その対象に国や自治体が入ると思わ
なくてはなりません。
この点が地域包括の社会福祉士や社会福祉士会に希薄
なのです。自戒の念を含めて。
ここでも「ねじれ」ています。

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