介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第1824号 住居広士教授:1分間タイムスタディの再現からみえたもの

2008-11-10 21:30:01 | 介護福祉
土曜日、11月8日、勤務する大学で開催された第21回日本保健福祉学会の分科会でひ県立広島大学教授の分科会報告
(B分科会、726号教室。13:35-13:55)を聞きました。(写真)

タイトルは、
「新版要介護認定に関する1分間スタディによる介護サービスの標準化と専門性」というものです。 要旨集pp.38-39

【調査の趣旨】
介護保険のサービスは、介護をする困難さに応じて介護報酬が決められています。この「要介護度」を決めるのに、日本では、多くの項目を調査して決めるのですが、そのもとになった「1分間タイムスタディ」というのを再現してみて、介護時間と介護実態の関係を、①要介護者についてと、②介護者について調べてみようとしています。

① 要介護者 1人1日当たり、どのような介護サービスを何分間受けているか?
② 介護者  1人が1日当たり、どのような介護サービスを何分間にわたり提供しているか? 

【調査の方法と対象】
介護老人福祉施設2箇所において、2007年上4半期に2日間にわたり介護職員が提供した「介護サービス」とその「要介護者」を1分単位で記録した。他計式。
対象となる要介護者の人数は102人、要介護度の平均は3.8、年齢は83.7歳。対象とした介護職員は、60人。

【受けている介護】
どのような介護サービスを受けていたか。
・排泄     23分
・入浴、清潔  22分
・食事     20分
・移動     16分
この4つのサービスで、総サービス時間の7割を占める。

☆要介護度が高いほど介護サービスを受けた時間が多くなっていた。

【介護労働者側が提供した業務時間】
平均介護労働時間は、309分。
そのうち、「間接業務」が106分(34%)と、もっとも多かった。
☆受給者側の調査では、間接業務は9%→介護報酬に反映されない業務時間が多い

【私がした質問】
日本では、細かな調査をして、これを介護認定に用いているが、国際的にはどうなのだろうか?

(答)ドイツや韓国では介護認定には、日本のような細かな調査をしていない。

◎masaの介護福祉情報裏板から2つの記事をあげておきます。
新介護認定ソフトは何をもたらすか。 2008.04.08

1分間タイムスタディの目的外使用? 2007.02.20


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