介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

世界の高齢者:もっと途上国を調べよ

2008-02-22 20:10:50 | 地球→ドイツブログ
【英語文献】
Gaya さんや さくらんぼ さんのことを
書き始めています。自分で歩いていったところでの見聞なので
楽しいです。

他方で、
私の仕事は「勉強」ですが、
「研究のための研究」ではなく、誰かのための研究をしたいと
このブログでも院生などを念頭においた文献紹介が多いです。

今日は、
英語の学術文献の紹介をやってみます。なるべくやさしくやってみます。

【老年学研究】
高齢者の福祉・医療・住宅・年金などを総合的に研究する学問分野を
Gerontology (老人+学問。ギリシャ語)ということをお話しました。

今日紹介するのは、
The Gerontologist という学術雑誌の最新号。
アメリカ老年学会が発行しています。

2007年12月に発行された第47巻第6号から。

【容易に入手できました】
この雑誌は、私が勤務する大学の図書館(写真)には、2002年分までしか現物はありません。しかし、最新号までを学内のオンラインで引き出すことができます。

図書館のKさんに教わってやってみたら簡単に最新号の全記事がでてきました。
そのうち、私が関心がある書評をプリントアウトしました。

プリントアウトは、私がいる6号館の研究室の前の部屋のページプリンタで高速印刷されます。

【世界の研究者は、先進国の高齢者の研究に偏っている】
というのが、今日紹介する書評です。英語の原題は、

A GLOBAL CHALLENGE TO GERONTOLOGICAL RESEARCH AND ADVOCACY STRATEGIES 

というもので、
James T Sykes という人が書いています。(ウイスコンシン大学)

第47巻第6号の854ページから5ページにわたって掲載されたもの。
要約と書評全文(3725語)が掲載されています。

【書評の要点】
このブログでは、ここまでの紹介程度ですが、4冊の最近刊行された老年学研究の図書を紹介しています。これらは、いずれも先進国を対象としています。
(具体的には、アメリカ、オーストラリア、イスラエルなど)

評者がいっているのは、老年学研究は進んだが、世界の高齢者の多くは開発途上国に住んでおり、この人たちの研究がきわめて少ない。
これから、もっと、これらの地域の高齢者の研究を進める必要がある。
ということです。

2007年のアメリカ老年学会のテーマは、この途上国(というか世界)の高齢者だったが、関心が低かったと慨嘆している。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« おかげさまで1周年 | トップ | 「対人福祉サービス」(坂田... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

地球→ドイツブログ」カテゴリの最新記事