介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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社会福祉法制の基礎にあるもの

2007-10-06 13:34:31 | 介護福祉
京極先生の
経済学の新著をシリーズで読み解くことを
始めたばかり
というか悪戦苦闘中なのに・・

『社会福祉法の新展開』
河野正輝著
有斐閣、2006年3月。
286ページ、5000円+税。

を手にしています。
うちの大学院の「社会福祉法制」
(非常勤の西田和弘先生)のテキスト。

この本も
とても1回では紹介できない
というか
何回かにわたって読み・考え・調べる
とすべき本だとわかった。

実は
この本の現物は
院生2年生のP さんに見せてもらった。
もう修士論文のまとめの時期に入っているが
この本を下敷きにすることによって
彼女が試みてきた幾つかのことが
しっかりと論理的につながったのです。

河野先生は、1941年生まれですから、なんと私と同い年!
九州大学を出られてから、ずっと社会法の研究をされてきた。
九州大学を退官されてから、熊本学園大学で教鞭をとる。

本書のタイトルからはよく理解できないが
社会保障や社会福祉を法律学の視点で理解するためには
ここで先生が提案されているラインを正面から受けとめるべき時期だ。
(本が出て2年近く経って知った割には偉そうですが・・)

第5章 社会福祉の法における目的理念と通則の形成
(p257-p286)は、
2003年2月、先生の九州大学における最終講義の講義案がもととなっている。

この本では
そのような考えに到達した基礎作業として
第1章 社会保障の法体系と社会福祉の法
第2章 障害者自立支援給付の法構造
第3章 福祉サービス利用者の権利
第4章 権利擁護サービス法の法

の順で、
実定法、学説、判例などをたどって解説されている。
第4章が、私が担当している院生の修士論文のテーマを
掘り下げるのに重要な章ですが、
5つの章は全体として大きな流れを志向している。

この院生は、一つのテーマを掘り下げることで
現在の社会福祉・社会保障全体を俯瞰し、将来を構想する地点を
見出せることとなった。

かくいう私は
大学の学部は法学部、国家公務員試験も「法律職」で合格しているが
河野先生の論文は、一二度読んではいるが難しくて理解できなかった。
今回も、第1章・第2章は、苦戦しているが
経済学における京極高宣と同様に
法律学の分野でもっとも注目すべき論述だと思う。
(理解できないのに何故そんなことが言えるって??)

というわけで
これから、この本と格闘し、できるだけ平易に
そのメッセージをお伝えしてみたいです。

参考記事(このブログのバックナンバー日付:
    9/19 9/08 8/01 6/28 6/20 4/25 4/20 )
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