介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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列島創世記【日本の歴史1小学館】

2008-03-20 22:18:37 | 映画・読書
彼岸の日
ということで・・
この間「島津重豪」を買った時、歴史のコーナーで見つけた
新しい叢書「日本の歴史」の第1巻を手元に。
(2007年11月刊。刊行記念で割引中だった)
366ページの大部のものなので
ゆっくり読むつもりでしたが、
一気に読ませるものをもっている。

著者:松木武彦は、1961年生まれ。岡山大学准教授。

日本列島に人が現れたのは4万年前。
この第1巻では、文字が現れるまでの、旧石器・縄文・弥生・古墳の各時代を通観する。

文字がない時代だから、考古資料を主に話が進むが、地球の温度の変化や大陸との関係など、最近、発見された事実や資料を駆使して、この長い時代の特色を話してくれる。社会における平等と序列の考察などは妙に現代性があります。

月報による著書紹介では、若い時には、落語家になりたかった、というだけあって、難しい話を面白く語る力のある人だ。

何よりも、科学的で、古代の話にありがちな狂信的な説の紹介ではなく、バランスが取れている。通説的なことへの疑問も明快だ。

最近、奄美を知り、日本という国を世界の中で相対化してみることの重要性を考えますが、この本では大陸との関係についても、基礎的な知見が得られる。

・桜島の爆発(29000年前)が出てきたり(p43)
・掃除山遺跡(13000年前。鹿児島市)のこと(p62)
・上野原遺跡(11000前頃)の話があったり(p70)
など、最初に鹿児島のことが続きましたが、後のほうではそれほどでもない。
若い時は、考古学的なことは考えたこともないから、関東や北海道や北陸、これまで住んだところの考古学を知るのは楽しいですね。
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