介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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大学人は会議がお好き

2007-12-20 16:33:27 | 映画・読書
大学に常勤として勤めてかれこれ22年。

大学で勤めている人には、
次の4つの仕事があります。

1 教えること  講義や演習
2 学ぶこと   自分の専門領域の最新状況のフォローと発表
3 組織内のこと さまざまな会議へ出席(入試など大学特有のことも)
4 社会的な貢献 行政や民間法人の諮問に答え、運営に参画する

いずれを欠いても大学人とはいえず、とくに、会議に代表される3番目の関係の仕事が多いです。
というか、組織として当然必要な仕事なのですが、世間一般のやり方とだいぶ違います。

あまり、詳しく問題点を言うと、いま勤務しているところのことか?
と、詮索されかねないので、あくまで一般論です。
(これまで勤務した5つの大学は、いずれも私立大学。また、若い時分ではありますが、大学に来る前に、主に行政組織の末端にいて、これは日常生活はむしろ会議、さまざまなレベルの会議・打ち合わせが殆どといってよいです。)

大学での会議の特色:
・多い(やはり本来業務の教育や研究を支援するためのものでないと・・)
・時間が長い(ビジネスライクに1時間とか、30分とかでは終われない)
・議論の進行にルールがない(そこの会議で決めることのできるのはなにか。決める必要のないのは何なのかをはっきりさせる人が少ない)
・皆がひと言いたがる(全体のストーリーに関係なくても)
・決めるべきことが決まらない
・決まったことが簡単に覆る
・議論は、過去の例に通じた人がリードする(議事録を良く覚えている人がいる)


ここまで書いてきて
私自身も、20年もいれば、けっこうこの「大学の会議」文化に染まっているなぁ
と反省させられます。

「大学の会議は物事を決めるためにではなく、会議のためにある」
(小田実は、「戦争の目的は戦争である」といいましたが・・)
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1 コメント

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会議の功罪 (genesislife)
2007-12-20 22:25:50
 所謂キャリア組と呼ばれる人たちは会議がお好きなようで、逆に専門職(現場)の人たちは嫌いなようです。

 やはり夫々の立場で成果の内容が異なるので両者の利害が一致する事は無いみたいです。

 それと無能な管理職ほど部下から報告を求めたがる傾向にあると感じます。

 ヘーゲルの弁証法的展開で会議を進められるなら時間を掛けた成果も出るでしょうが毎回同じ展開ならしない方がいいかも知れませんね。(単に時間の無駄です)
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