介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第3174号 国際比較の視点

2009-09-13 10:55:34 | 地球→ドイツブログ
『長寿社会グローバル・インフォメーション ジャーナル』という季刊誌の最新号が届いた。(第12号、SUMMER 2009。写真は表紙)

そのうち、
岡部史哉(在スウェーデン日本国大使館)
山口高志(在ドイツ日本国大使館)
岡本利久(在フランス日本国大使館)
の3人の小報告を読みました。

この3人は、
いずれも、厚生省(当時)に入り、外務省へ出向のうえ、大使館勤務となった人です。紹介に書いてある略歴によると、年齢は36-7歳、入省して13年ほど、赴任して1-2年という点で共通点があります。大使館での「身分」は、3氏とも「一等書記官」です。
*私が、30年前に、旧西ドイツの大使館勤務であったのは、当時、38-41歳頃で、少し年齢が上でしたが、懐かしさもあって読み比べたのです。

細かな制度の動向などではなく、彼らが大局的に、日本との相違点について触れている箇所のみを紹介します。

【スウェーデン】
地方議員の大部分が別の本職を持ったパートタイム議員であり、昼間は一般人として仕事をし、夕方から開催されるコミューン議会に参加している。
数少ない職業政治家である執行委員(コミッショナー)の職業意識はきわめて高く、専門的な知識もあり、政治家というよりは経営者といった方が適切だというような仕事ぶりだった。

*スウェーデンの「高福祉」がどのような仕組みで担保されているか、私たちはよく知らないままです。(古瀬)

【ドイツ】
医療、介護、年金と各分野での課題はあるものの、ドイツでもっとも心配されていることは、今の若者たちが高齢に達した時代にどうなるか、ということだという。つまり、仕事をしていない若者が老親の年金で扶養されており、これらの若者のさらに下の世代は少子化の影響で上の世代を支えることが難しいということだ。

*報告者は、日本の将来の課題と酷似しているととらえている。(古瀬)

【フランス】
よく紹介されていますが、夏のバカンスのとりかたなどは半端ではないですね。その様子を紹介しています。8月には、従業員が揃って長期休暇を取るため、工場の稼動自体を停める企業すらある。近所に2軒のパン屋があって、1軒は7月中、もう1軒は8月中ずっと休みだったという。

*私の見聞でも、ヨーロッパの生活は、働くときは集中するが、残業などはしないし、長期休暇はがっちりとっていましたね。日本では、「つきあい残業」のようなことが多いし、数日休むことも大変だという雰囲気があります。(古瀬)
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