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年金額 長期見通しの難しさ 【厚生労働省資料から】

2008-08-15 05:40:16 |  年金
8月13日のこのブログの記事で
週刊経済誌『ダイヤモンド』の特集のことを紹介しました。
その特集のpp.42-43に年金額の推計に関する解説がのっています。

そのもとは、
厚生労働省が関係の審議会に説明用に提出している資料です。
*社会保障審議会年金部会 2007年2月26日(第4回部会)提出。

年金額の長期推計に関する資料

のp.1 と p.2 を参照ください。

○ 年金額の推計は
 ・経済情勢の推計 (運用利回りなど)
 ・人口統計    (出生率)
の2つの長期推計に依存します。

○ 年金制度の改正が続いて、生まれた歳でモデル年金の額が違います。

このことを前提に、
例えば、(2006年に)65歳だった人が
 夫婦で(基礎年金込みで)もらえる月額は22.7万円とあり(これは賃金の59.7%の相当する)

これに対して、(2006年に)20歳だった人は、2051年に年金をもらうときは、
 一番高い推計額は、年額39.2万円(賃金の54.2%)
   低い       27.3万円(賃金の43.9%)
となります。

このように、
○ 長期の推計では、前提条件によって幅がある
○ 年金額は名目では上がるが、賃金との対比では減少していく
○ 減少はするが、生活の基礎部分を支えることはできよう

『ダイヤモンド』の記事は、
この長期推計に伴う問題点を解説しています。

厚生労働省も、
審議会の専門家には、このような資料で説明しているのですが、一般にはあまり知られていませんね。

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