修士課程
12月3日集中講義の準備シリーズ
北欧の社会福祉・社会保障をテーマとしていますが
すでに膨大な邦文文献がありますし、
最近の情報としてもインターネット上に豊富です。
(日本人の見学記の一部を私のホームページの「国際保健福祉学」5北欧にアップ)
今日は
高島昌二先生の
『スウェーデン社会福祉入門』
2007、晃洋書房。
から
基礎的な統計を略記します。
日本とスウェーデンの社会としての大きな相違点をつかんでおきたい。
データは上記の冒頭資料部分 ⅩⅣ~ⅩⅤ ページ。
大雑把な数字にまるめています。
S(スウェーデン) J(日本)
人口 900万人 1億3000万人 約14倍
Sの面積は、Jの1.2倍で、人口密度は17倍の違い。
政治では、Sは1院制(1971年以降) J のような「ねじれ」はないわけ!
国政選挙の投票率は80%を超えている。Jでは?たしか、6割ぐらいか。
高齢化(人口に占める65+)は、S 17.2% J 20.1%
合計特殊出生率(女性が一生に生む数)S 1.77 J 1.25
国民総所得 S 3200億ドルに対し、J 4兆7000億ドルは15倍の規模。
国民一人当たりは、 S 35840ドル J 37050ドル とほぼ同じ。(2004年)
租税負担率 S 49.9% J 21.5% (2005年)
社会保険料 S 21.7% J 14.4%
公務員比率(就業者総数に対する) S31.5% J 6.4%
国民1人当たり国防費 S 600ドル J 355ドル とSがだいぶ多い。
(兵員数は、S 2.8万人 J 24万人。 2006)
p24-p35 「スウェーデンの社会と福祉」から
・1932年以来 一時期の例外を除いて、政権は社会民主党
・特に1930年代の12年間首相をつとめたP.A.ハンセンの「国民の家」構想が重要。
・女性の役割 投票権は1921年から(日本は戦後)
国会議員の48%は女性(日本は、衆議院で9%、参議院で6%)
女性の労働力率 75.7% (日本は、48.2%)
・Ombudsman(オンブズマン)は、1809年(日本では江戸時代)の国会オンブズマン以来すでに9種類がある。
・移民 1850年から1930年にかけて、北米へ130万人が移住(当時の人口の1/5)
最近では、人口の12%が外国生まれ(日本は、たしか1%台では・・)
このようにみると
社会福祉のさまざまなサービスの相違を知る前に
スウェーデンと日本の(歴史・政治)大きな違いを踏まえることが大切なことがわかります。
12月3日集中講義の準備シリーズ
北欧の社会福祉・社会保障をテーマとしていますが
すでに膨大な邦文文献がありますし、
最近の情報としてもインターネット上に豊富です。
(日本人の見学記の一部を私のホームページの「国際保健福祉学」5北欧にアップ)
今日は
高島昌二先生の
『スウェーデン社会福祉入門』
2007、晃洋書房。
から
基礎的な統計を略記します。
日本とスウェーデンの社会としての大きな相違点をつかんでおきたい。
データは上記の冒頭資料部分 ⅩⅣ~ⅩⅤ ページ。
大雑把な数字にまるめています。
S(スウェーデン) J(日本)
人口 900万人 1億3000万人 約14倍
Sの面積は、Jの1.2倍で、人口密度は17倍の違い。
政治では、Sは1院制(1971年以降) J のような「ねじれ」はないわけ!
国政選挙の投票率は80%を超えている。Jでは?たしか、6割ぐらいか。
高齢化(人口に占める65+)は、S 17.2% J 20.1%
合計特殊出生率(女性が一生に生む数)S 1.77 J 1.25
国民総所得 S 3200億ドルに対し、J 4兆7000億ドルは15倍の規模。
国民一人当たりは、 S 35840ドル J 37050ドル とほぼ同じ。(2004年)
租税負担率 S 49.9% J 21.5% (2005年)
社会保険料 S 21.7% J 14.4%
公務員比率(就業者総数に対する) S31.5% J 6.4%
国民1人当たり国防費 S 600ドル J 355ドル とSがだいぶ多い。
(兵員数は、S 2.8万人 J 24万人。 2006)
p24-p35 「スウェーデンの社会と福祉」から
・1932年以来 一時期の例外を除いて、政権は社会民主党
・特に1930年代の12年間首相をつとめたP.A.ハンセンの「国民の家」構想が重要。
・女性の役割 投票権は1921年から(日本は戦後)
国会議員の48%は女性(日本は、衆議院で9%、参議院で6%)
女性の労働力率 75.7% (日本は、48.2%)
・Ombudsman(オンブズマン)は、1809年(日本では江戸時代)の国会オンブズマン以来すでに9種類がある。
・移民 1850年から1930年にかけて、北米へ130万人が移住(当時の人口の1/5)
最近では、人口の12%が外国生まれ(日本は、たしか1%台では・・)
このようにみると
社会福祉のさまざまなサービスの相違を知る前に
スウェーデンと日本の(歴史・政治)大きな違いを踏まえることが大切なことがわかります。