介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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『金澤文學』第23号

2007-08-09 14:14:58 | 映画・読書
毎年夏
金沢時代にお世話になったN さんから
『金澤文學』が送られてくる。
私は、同人ではなく会員でもないが
ともかく届く。
(第23号 2007 August。写真)

金沢で発行されているが
「地域にまったくこだわらない全国展開の文学集団」
という。(p284)

これまでは、Nさんのエッセイのようなものしか
読まなかったが、今度の号は幾つかの小説や詩
のようなものを読んだ。
歳のせいか。

Nさん「人生第二のステージへ」では、
「人間の生活を豊かにするのが経済、
人間の心を豊かにするのが文学」と還暦になった
心境を書いている。(p226)

・「ミチルの庭」(吉村まど)
は、知的障害を持つミチルの母親が亡くなり
一人暮らしになって、周りの人たちが施設入所を勧めるが
本人は自宅で暮らしたい・・という葛藤のようなことを
テーマにしている。途中、「成年後見制度」ということが
出てきて、おやっと思った。院生の修士論文のテーマだから。
(p116-p123)

・「生かされている」(村雨晴彦)
は、大病で金沢大学で手術したが、同じ病棟にいた方が
なくなった・・というこれは実話にもとずくエッセイのようなもの。
(p153-p154)

・「変人と云われても」(山形 紗和代)
は、
「仏壇の灯はライターよりは燐寸が良い
 電話よりメールより手紙が嬉しい
 パソコンより手書の賀状が好き」
と幾つかあげ、自分は(変人と人に言われても)
この流儀で行きたい という詩です。(p237)

というわけで
地域の人との交流は(床屋さん以外は!)少ないので
この文学集に人の生活を感じました。

鹿児島にも
「全国展開」している文芸誌はあるのでしょうか。

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