某の日々是好日

本来無一物。身一つあれば何とでもなる

名刀は語る-美しき鑑賞の歴史

2018年06月19日 20時17分15秒 | 史跡めぐり




岡崎市美術博物館で開催中の展覧会「名刀は語る-美しき鑑賞の歴史」に行って来ました。

日本刀は、古来災いや邪気を払う霊器として神聖視され、武士にとっては、武器であるとともに精神的支柱であり、日本人の精神文化に大きな影響を与えてきました。また日本刀は日本を代表する美術品として、世界でも高い評価を得ています。優美な姿、千変万化する刃文などその見どころは多彩です。
本展では、日本屈指の刀剣コレクションを誇る「佐野美術館」の収蔵品より、平安時代から江戸時代の代表的な名工の刀剣、刀装具約100件を一堂に展示し、約1000年にわたる日本刀の歴史を通じて、日本人が培ってきた美意識や文化を紹介します。さらに岡崎ゆかりの武将である本多忠勝愛用の名槍「大笹穂槍 銘 藤原正真作(号 蜻蛉切)」の特別出品に合わせて、忠勝所用の「黒糸威胴丸具足」(重要文化財)をはじめとする本多家の名宝を展示するとともに、中世矢作で活躍した薬王寺派など三河の刀工の名品もご覧いただきます・・・という企画展。



「名刀は語る」というタイトルの通り、国宝、重要文化財を含む100件の刀剣、刀装具が所狭しと展示されています。
武具としての役割だけでなく、そこに芸術性を込めた日本人の美意識と感性。そしてそれに共感できる日本人としての自分を再確認。

個人的には、本多忠勝(1548~1610)の「肖像画」、忠勝所用の「黒糸威胴丸具足」、忠勝愛用の槍「大笹穂槍 銘 藤原正真作(号 蜻蛉切)」の忠勝三点セット(?)が最大の見どころ。



「蜻蛉切」は、刃長43.8cmの笹穂型の大身槍。穂先に止まった蜻蛉(とんぼ)が真っ二つになったという逸話からこの名がついた「天下三名槍」の一つ。柄の長さは当時通常の長槍は一丈半(約4.5m)だったのに対し、蜻蛉切は二丈余(約6m)だったという。

「黒糸威胴丸具足」を身にまとい、「蜻蛉切」を手に、生涯57回もの合戦に赴き、いずれの戦いにおいてもかすり傷一つ負わなかったと伝えられている本多忠勝。そんな歴史の生き証人が目前に。そして、本物の持つ迫力たるや!



会期は7月16日(月)までです。
興味のある方はぜひ足をお運びくださいね。

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