デンマーク映画
「ぼくの家族と祖国の戦争」
2023年製作/101分/シネスコ
(HP)
https://cinema.starcat.co.jp/bokuno/
(予告編)
https://youtu.be/rdXXMhxfvbg?si=HfMG-HwdFoUEvYXt
<あらすじ>
1945年4月、デンマーク・フュン島の
リュスリンゲ市民大学の学長ヤコブが、
現地のドイツ軍司令官から
思いがけない命令を下される。
ドイツ本国から押し寄せてくる
大勢の難民を大学に受け入れろというのだ。
想定をはるかに超えた500人以上の難民を
体育館に収容したヤコブは、
すぐさま重大な問題に直面する。
それは多くの子供を含む難民が飢えに苦しみ、
感染症の蔓延によって次々と命を落としていくという、
あまりにも残酷な現実。
難民の苦境を見かねたヤコブと妻のリスは
救いの手を差しのべるが、
それは同胞たちから裏切り者の烙印を
押されかねない振る舞いだった。
一方、ドイツ人を憎むべき敵と
信じて疑わない息子のセアンは、
難民に寄り添う両親に反発するように、
危険なレジスタンス活動に関わっていくのだった。
<高橋裕之のシネマ感>
ぎりぎり
デンマークがナチスドイツ軍の
占領下にあった時の話。
戦争の困難は
最終的に子供に降りかかる。
受け入れ側、難民側は
それぞれ言い分があるが
直ぐには分かち合えないね。
この時期は
”善意”も悪く取られる。
ドイツは敵で
祖国はデンマークであるというのは
わかっているが
関係ない”人間”は関係ない。
観ていてハラハラする。
今で言う誹謗中傷的な攻撃も。
戦時中だから仕方ないと思うが・・・
12歳の息子セアンの感情は
複雑だと思う。
祖国を愛すると
家族を愛せなくなる。
そしてデンマークの終戦
人々の考え方にも変化が
あったりなかったり。
戦争は
自分との闘いも巻き込む。
やはり”戦争”は無意味だと思う。
世界が平和でありますように・・・
1945年を再現してるが
美しい映像でした。
ピルー・アスベックを主演に
演技のしっかりした俳優揃い
セアン役のラッセ・ピーター・ラーセンも
オーディションを勝ち抜き
長編映画デビュー作なのに素晴らしい。
※京阪神公開劇場※
テアトル梅田(旧シネ・リーブル梅田)
アップリンク京都
シネ・リーブル神戸
(C)2023 NORDISK FILM PRODUCTION A/S
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