ドキュメンタリー映画
「プーチンより愛を込めて」
〈あらすじ〉
1999 年 12 月 31 日、
ロシア連邦初代大統領
ボリス・エリツィンが辞任した。
彼は自身の後継者として
ウラジーミル・プーチンを指名、
3ヶ月後に行われる
大統領選挙までの間、
ロシアの新しい憲法、
国旗は若き指導者に引き継がれた。
プーチン大統領候補の選挙用
PR 動画の撮影を依頼された
ヴィタリー・マンスキー監督は、
大統領選挙への出馬表明をせず、
公約を発表しないまま、
名目は違えど“選挙運動”を展開する
プーチンの姿を記録していく。
〈高橋裕之のシネマかん〉
ロシアの話だが
割りと面白く観れた。
本当にプーチンの素の姿も
感じることが出来た。
どの国も政治は
ある意味面白いね。
応援、鞍替え、裏切りと。
プーチン同様に
エリツィンの素も
俺的には感じとった。
ゴルバチョフも出るし。
過去が良いのか?
現在のロシアが悪いのか?
見た限りでは
プーチンを応援したくなる。
遅いけど〜
©明治産業・グッドラックスリー
俳優・沢竜二さん死去
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6540260
映画「邯鄲の夢 かんたんのゆめ
三重芝居と四人の役者」
〈あらすじ〉
脚本家の沢田冴之介(須賀貴匡)は
仕事に行き詰まり、
鬱積した日々を過ごしていた。
冴之介はとある大衆演劇一座の
後継者争いに巻き込まれた過去があった…
沢田(沢竜二)座長の
後継者の座を狙っていた
座長の息子・冴之介。
弟子の三津葉銀次(松林慎司)は、
冴之介に対して強い嫉妬心を抱き、
冴之介もまた、
座長に剣劇の腕を認められ
一座で一目置かれている銀次を
尊敬とともに妬ましく思っていた。
ある日、真正女澤正劇の稽古中、
銀次の刃先が冴之介の片目を
突いてしまう悲劇が起こる―。
冴之介は役者を続けられなくなり、
銀次は一座を追いやられてしまう。
2 人の数奇であり遠回り、
迷い込んだ長い“夢追い人の物語”が
始まるのだった。
〈高橋裕之のシネマ感〉
7月公開紹介作品の中で
意外にも一番好きな作品(笑)
現在と過去が入り乱れ
現実と空想も入り乱れ
脚本と芝居も入り乱れ
三重にも何重にも
重なる展開でした。
色んな要素が散りばめれているが
終盤になるに連れ
見事に回収される。
生芝居を観てるのか
映画を観てるのか?
わからなくなるのが
この作品の魅力。
見出しに偽りない!
国内外の 8 つの国際映画祭で
評価されたのも納得。
三天屋多嘉雄も
(主演・監督・脚本)
自分のままなのか?役なのか?
沢竜二も(出演・舞台監修)健在。
芝居好き映画好きな方にお奨め
須賀貴匡、松林慎司の
演技も見物。
(C)2021 NOLITA CINEMA – DEADLY VALENTINE PUBLISHING / ReallyLikeFilms
シャルロット・ゲンズブール
監督デビュー作
「ジェーンとシャルロット」
〈概要〉
2018年、東京。
シャルロット・ゲンズブールは、
母であるジェーン・バーキンを
見つめる撮影を開始した。
これまで他者を前にしたときに
付き纏う遠慮の様な感情が、
母と娘の関係を歪なものにしてきた。
自分たちの意思とは
関係ないところで、
距離を感じていた母娘。
ジェーンがセルジュの元を離れ
家を出て行った後、
父の元で成長したシャルロットには、
ジェーンに聞いておきたいことがあったのだ。3人の異父姉妹のこと、
次女である自分より
長女ケイトを愛していたのではという疑念、
公人であり母であり女である
彼女の半生とは一体どんなものだったのか。
シャルロットは
カメラのレンズを通して、
初めて母親の真実と向き合うことになる。
〈高橋裕之のシネマ感〉
6月22日の
シャルロット・ゲンズブールの
来日イベントが中止になり
その後に
この作品を鑑賞した矢先の
7月16日に
ジェーン・バーキンの
訃報が届き驚きました。
ジェーンもシャルロットも
予感があり
この作品を残しておきたかったのかな?
やはり東京の来日公演の
シーンから始まるので
日本でヒットしてほしいですね。
時にジェーンが主役
時にシャルロットが主役
二人が向かい合って
語るシーンは
ドキュメンタリーではなく
二人の女性の
フランス映画そのものでした。
観客はシャルロットと共に
改めてジェーンを知ることに。
鑑賞している時間は
お洒落を感じました。
個人的には
ジェーン・バーキンと言えば
「ナイル殺人事件」
シャルロット・ゲンズブール
と言えば今年の4月公開
「午前4時にパリの夜は明ける」が
思い浮かびます。
© 2023 MIRAMAX DISTRIBUTION SERVICES, LLC. ALL RIGHTS RESERVED. ALL MOTION PICTURE ARTWORK © 2023 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
ジェイソン・ステイサム主演
映画「オペレーション・フォーチュン」
〈概要〉
英国諜報局MI6御用達の
敏腕エージェント、
オーソン・フォーチュンに
下された新たなミッション。
それは100億ドルで闇取引される
とてつもなくヤバいブツ=
“ハンドル”を追跡・回収すること。
フォーチュンはMI6の
コーディネーター・ネイサンや、
クセ強の天才ハッカー・サラ、
新米スナイパーのJJという
即席チームを率いて行動を開始する。
能天気ハリウッドスターのダニーを
無理矢理任務に巻き込み、
億万長者の武器商人グレッグに
大胆不敵に接近。
次第に明らかになっていく
巨大な陰謀を、
フォーチュンたちは阻止できるのか?
そして、最高密“ハンドル”の
正体とは!?
<高橋裕之のシネマ感>
モロッコ→スペイン→ロサンゼルス→
カンヌ→トルコ→ドーバーと移動。
新しいシリーズ物に感じる。
チーム結成、過去の話も。
ヒュー様、歳とった。
悪党を追いながら
組織内の競い合いもある。
監督はスパイ映画+コメディを
目指したみたいだが
おバカムービーにならず
しっかりした作品だった。
スパイ映画のハラハラドキドキあり
盗聴やハッカーも、お手の物。
劇中に”あの名作”が挿入されてます。
終盤に何回もドンデン
本当の黒幕は?
エンドロールまで楽しめ!
©2023 映画「#ミトヤマネ」製作委員会
玉城ティナ主演
宮崎大祐監督作
映画「#ミトヤマネ」
〈あらすじ〉
主人公の「ミトヤマネ」は
絶大な人気を誇る
カリスマ・インフルエンサーで、
日々様々な SNS 投稿をして
生活を送っている。
そんな姉を陰で支えているのは妹のミホだ。
そんなある日、
ミトが所属している
インフルエンサー事務所の
マネージャーから、
「ディープ・フェイク」アプリとの
コラボ案件を持ちかけられる。
アプリは大人気となり、
世界中の至る所にミトの顔が拡散された。
一方、ミトの顔を悪用する者も
次々と現れる。
そんな状況すら自分の人気につながると
喜ぶミトであったが…。
〈高橋裕之のシネマ感〉
宮崎大祐監督としては
「PLASTIC」に続く
今年二本目の長編であり
本格的な商業映画だなと。
そして玉城ティナ以外
主役を演じられへんやろ?と
思うほど当たり役です。
インフルエンサーを扱い
今、リアルに観ておかなければ
ならない作品。
玉城ティナさんは
一度、舞台挨拶取材に
行きましたが
AIみたいに整った顔立ちでした。
前半はスマホイケイケ風
後半はインフルエンサーの苦悩
自分とは?と
いつもの宮崎節表現も健在。
少しだけ出る安達祐実も
安達祐実で笑った。(当たり脇役)
今後、大きな作品に携わるのか?
宮崎大祐監督の
分岐点になるかも作品を是非。
(c)2023
レジェンド・タレント・エージェンシー
いまおかしんじ監督作
「カタオモイ」
〈あらすじ〉
杉下可南⼦(43)は
夫・⽅正の浮気が原因で家出して
東京下町の⼤衆⾷堂で働き始めた。
履歴書に書いた 33 歳という
嘘はすぐにばれるが、
店主の芳雄と芳雄の娘・泰葉は
可南⼦の明るい性格が気に⼊り、
快く受け⼊れた。
そんな可南⼦はある⽇、
道端で酔って寝転ぶ男性を介抱する
。可南⼦が介抱した男・謙⼀は
⼀緒に暮らしていた彼⼥にフラれ、
傷⼼のあまり酒と睡眠薬を
⼀気飲みしたと⾔う。
顔を⾒ると可南⼦より⼀回りほど
年下の⻘年だった。
泥酔している謙⼀を部屋まで運ぶ
可南⼦であったが、
謙⼀は恋⼈と間違えたのか、
突然可南⼦を抱き寄せキスをする。
瞬間的に恋愛スイッチが⼊った可南⼦は、
偶然⼿にした合鍵を使って
謙⼀の部屋に忍び込むようになり……。
<高橋裕之のシネマ感>
いまおかしんじ監督信者の高橋です。
いまおかしんじ監督の
大人の恋愛物語が好きです。
本作も良かったです。
人は恋愛をすると
若くなり輝くなあと
今作でも感じた。
現実的に言うと「不倫」など
暗いイメージや人を不幸にする
イメージありますが
映画の御伽話は、いいなあ~
今回の話も、あるようで無いようで
罪になるような行動もするからね。
でも少し人生をやり直したら
上手くいくし、元の鞘にも収まる。
いまおか作の
メインのメンズは、いつもモテル。
まあ可南子のプチ家出物語。
お薦め作品。
(R), TM & (C)2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
シリーズ最新作第4弾!
キアヌリーブス主演
映画
「ジョン・ウィック コンセクエンス」
<概要>
裏社会の掟を破り粛清の包囲網を逃れたジョン・ウィックは、
裏社会の頂点に立つ組織・主席連合から
自由になるべく立ちあがる。
主席連合の若き高官グラモン侯爵は、
これまで聖域としてジョンを守ってきた
ニューヨークの
コンチネンタルホテルを爆破し、
ジョンの旧友でもある盲目の
暗殺者ケインを
ジョンのもとへ差し向ける。
そんな中、ジョンが日本の友人シマヅに協力を求めるため、
大阪のコンチネンタルホテルに現れる。
それからも自由を求めて各国で闘う。
<高橋裕之のシネマ感>
トムに負けじとキアヌも頑張る。
アメリカでは1億ドルを
突破するシリーズになったが
日本では、まだ7億を越えてないが
いよいよ「4」で爆発するか?
冒頭から聖域や大事なものが無くなる。
過去からの流れの人物も次々に登場
そして舞台は大阪へ
国際俳優、真田広之の見せ場
やはり近未来の日本は
ブレードランナー的、描写で
武器は刀に弓矢?
イメージは鎧に、浮世絵に和太鼓。
「梅田」がどのように登場するか?
京阪神の方はプラスして楽しめます。
ジョン・ウィック
ヨルダン→ニューヨーク→大阪→
ベルリン→パリと各国を駆け巡る。
各国での闘いは見ものです。
ジョンに高額の賞金がかかり
悪党以外も攻めてきます。
果たしてジョンは?
終盤、感動しました。
ええ作品。
このシリーズも安定感があり
ジョン・ウィックの世界を
単純に楽しんで欲しい作品。
「イップマン」シリーズの
ドニー・イェンも盲目のケイン役で
凄い演技をしています。
チャプター5も、ありかな?
スピンオフ作品は製作中。
前編後編PART1PART2に分けず
2時間49分1本で上映。
(c)2022 Fashion Reimagined Ltd
ドキュメンタリー映画
「ファッション・リイマジン」
<概要>
イギリスのブランド
《Mother of Pearl》の
デザイナー、エイミー・パウニーを
追ったドキュメンタリー。
彼女は2017年4月、
VOGUEの新人賞を受賞し、
10万ポンドの賞金を得て、
自分の生き方のルーツにつながる
サステナブルなライン《No Frills》を
立ち上げ、ファッション業界初の
サステナブルなブランドとして
大注目を浴び、業界は一気に変革!
その注目はマスコミだけに留まらず、
当時皇太子だったチャールズ英国王が
企画した
《キャンペーン・フォー・ウール》
10周年記念スカーフの
デザインを依頼されるほど。
しかし、
そのコレクションデビューの裏には、
発表まで18ヶ月という
タイムリミットの中、
理想の素材を求めて、
地球の裏側まで旅することになった
エイミーとチームの、
たくさんの出会いと
挑戦の物語があった――。
<高橋裕之のシネマ感>
スピード感のある映画でした。
エイミー・パウニーの物語だけど
ファッション業界の話だけでなく
”素材#による「環境」「エコ」に
関する要素も含まれていた。
この部分が。重要かもしれない。
彼女の拘りや考え方に共感できた。
これほど環境の事を考えながら
服を作っている人は
いないんじゃないかな?
ファッションジャンルの新しい作品。
素材を求めて旅するので
各地の風景を見ながら
ロードムービー感覚も。
最後まで明るい気持ちで鑑賞できます。
©2022「658km、陽子の旅」製作委員会
熊切和嘉監督
主演 菊地凛子
20年振りダッグの
東北縦断ロードムービー
映画「658km、陽子の旅」
〈概要〉
42歳 独身 青森県弘前市出身。
フリーター陽子(菊地凛子)は、
かつて夢への挑戦を反対され
20年以上断絶していた父が
突然亡くなった知らせを受ける。
従兄の茂(竹原ピストル)と
その家族に連れられ、
渋々ながら車で弘前へ向かうが、
途中のサービスエリアで
トラブルを起こした子どもに
気を取られた茂一家に
置き去りにされてしまう。
陽子は弘前に向かおうとするが、
所持金がない故に
ヒッチハイクをすることに。
出棺は明日正午。
北上する一夜の旅で出会う人々とは?
そして彼女は?
〈高橋裕之のシネマ感〉
変わったロードムービーでした。
自分から進んでいくというか
やはりヒッチハイクなんで
周りが寄って来る感じ。
1泊1日半の旅は
意外と重かったりもする。
短い間に6組もの人々の
人生をかじったりする。
そら考え方変わるやろね。
まあ陽子の行動の全てには
共感出来なかったけど。
陽子の658kmの旅に
付き合って
色々、感じとって下さい。
(C)2023「ほつれる」製作委員会&COMME DES CINEMAS
門脇麦主演
映画「ほつれる」
〈概要〉
綿子と夫・文則の関係は冷め切っていた。
綿子は友人の紹介で知り合った
木村とも頻繁に会うようになっていたが、
あるとき木村は綿子の目の前で
事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。
心の支えとなっていた木村の死を
受け入れることができないまま、
変わらない日常を過ごす綿子。
揺れ動く心を抱え、
木村との思い出の地をたどる…。
過去を振り返るうち、綿子は
夫や周囲の人々、そして自分自身と、
ゆっくりと対峙していくことになる。
〈高橋裕之のシネマ感〉
個人的に好きな要素が集まった作品。
制作幹事にメ〜テレ
「わたし達はおとな」の
加藤拓也監督、脚本
そして「あのこは貴族」の
門脇麦主演で
独特のダークだった。
不倫、再婚、死と
暗いテーマが奥底に。
色んな夫婦の形や
色んな恋愛の形が
考えさせられたが
当事者しかわからないね。
何で人は引っ付くのだろう?
そんな事を思った作品。