©村山由佳/集英社
(C)風よ あらしよ 2024
兵庫 宝塚シネ・ピピア
5月17日(金)公開
吉高由里子主演
映画「風よ あらしよ [劇場版]」
(HP)
<物語>
「女は、家にあっては父に従い、
嫁しては夫に従い、夫が死んだあとは子に従う」事が
正しく美しいとされた大正時代―。
男尊女卑の風潮が色濃い世の中に反旗を翻し、
喝采した女性たちは社会に異を唱え始めた。
福岡の片田舎で育った伊藤野枝(吉高由里子)は、
貧しい家を支えるための結婚を蹴り上京。
平塚らいてう(松下奈緒)の
言葉に感銘を受け手紙を送ったところ、
青鞜社に入ることに。
青鞜社は当初、詩歌が中心の女流文学集団であったが、
やがて伊藤野枝が中心になり
婦人解放を唱える闘う集団となっていく。
野枝の文才を見出した第一の夫、
辻潤(稲垣吾郎)との別れ、
生涯のパートナーとなる無政府主義の
大杉栄(永山瑛太)との出会い、
波乱万丈の人生をさらに開花させようとした矢先に
関東大震災が起こり、
理不尽な暴力が彼女を襲うこととなる――。
<高橋裕之のシネマ感>
「元始、女性は太陽であった」
伊藤野枝の年譜を読みながら鑑賞。
ドラマは観ていなかったので
映画として鑑賞した。
この時代にも強い女性がいたんだと
約100年前からも
こういう思想があったんだね。
大正時代の街並みや
路面電車も映し出されるのにも
映像的に興味がわいた。
女性自立の人間だが
恋愛遍歴も凄いね
16歳で入籍(末松福太郎)
18歳で離婚(末松福太郎)
17歳で同棲(別の男性、辻と)
*辻のエゴは意外と強い?*
18歳で長男まこと出産
20歳で流産
その後も波乱万丈
映画は、省略している
エピソードもあった。
新しい男性?
大杉栄と出会う。
栄も妻、保子→愛人、神近
自由恋愛?
そして野枝と。
野枝は妻、母にもなったけど
やはり自由な女性観が強い。
何事も勢いでいく
10代女性だとも思った。
20代になっても
恋愛に対しては無理なのかな?と。
でも同志から好きになって
野枝と栄に長女が。
女性を強調するけど・・・
後半は大杉栄との話が中心に。
そして関東大震災
震災後の醜い光景も。
この辺りも
この作品の一つの柱。
震災は天災だけど
何故に人災にすり替えるのか?
(人災を併発させるのか?)
やはり疑問。
「女性への言葉」は
いつの時代も難しいね。
今の時世は性別ではなく
「人への言葉」が難しいとも
作品を鑑賞して思った。
”自由”って何なんだろう?
「幼稚なセンチメンタル」
大事だと思います。
吉高由里子も
演技派女優に完全になったなあ~
これも知っておくべきの
人間ドラマ
良い作品でした。
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