櫻井BLUES農場

わたくしのおもうこと、すきなこと、じっさいしていること。

伊藤つやこさま釜石の芸者さま齢八十五越えて艶な唄いとお三味の音。

2012-04-10 19:13:54 | 日記
浜唄
♪時化を覚悟の荒波稼ぎ
肌の守りはおさけさな♪

なんか泣けてきた。
なんと格好よいいのちのすがた哉。

真実礼節調いました立ち居振る舞いおことばづかい感動です。

修業時代の
唄の寒稽古 寒いさなかに喉の涸れて血がでるまで唄った。
そのあと黒大豆の煮汁を呑んだ。
次の日は御座敷で唄う、だけれど涸れて声がでない。
檀那さまに、うたわなくていいよと、労われた。

稽古するのはあたりまえ。
そうして芸者はみがくもの。

伊藤つやこさま
感動いたしました。

昨年のつなみの時、
壁はくずれ腰がぬけ、這って玄関まで出たが歩けずすわっていると、
通り掛かりの名もしらぬ人におぶって貰いにげていのちをつないだ。
そのあとそこにつなみがきた。

つなみは、幼いころ母におぶわれにげたり、三陸、十勝、チリ、なんどもつなみをいきのびたが、今回が一等ものすごかった。

お三味線もお着物も家もすべて流されがれきになった。

芸者はできぬかとあきらめたが、東京のむかしなじみの芸者さん仲間が、お三味線やお着物などお道具をくださった。

気品と気概こころ粋。

森鴎外さんや、夏目漱石さんの頃のひのもとの気風を観じました。
生き方のお手本をありがとうございます。

NHKAMラジオさま、すばらしい番組ありがとうございます。

みなさま佳い宵を。

櫻井BLUES農場 拝