Everyday I have the BLUES

10代の頃はハードロックに夢中だったのに、最近はブルースが心地いい。。。

灰になるまでころころブルース~Like a rolling stone~

2005-10-13 07:39:07 | Weblog
先週の日曜日に、ライブイベントに出演した。

10バンドぐらいが集まって、
昼の3時から終電間際まで続く、ロングイベントで。

ジョニービーグッドから始まる、
ギターがギンギンのバンドもいれば、
フーチークーチーマンの替え歌を歌ってる、
ブルースバンドもあって。
ロック、ブルース、フォーク、ジャズ…
コピー・オリジナル、といった壁をぶち壊した、
なんでもありな、音楽の宴。

今回で2度目のイベントなのだけれど、
一部、テレビ(MBS)の取材が入っていたりしていたから、
今後、いい感じで軌道に乗っていくかもしれない。

音楽と酒が充満した香りってのは、心地いい。
夜に向かい、それらがだんだんと体じゅうに染み込んできて
俺の大好きな空間が、深みを増していく。

俺の参加したバンドは、
ボブディランとU2を、ロックアレンジで5曲演った。

選曲は、
『All along the watchtower』から始まって、
『I shall be released』
『Angel of Harlem』
『I still havent found what I'm looking for』と続き、
最後は、
『Like a rolling stone』で、灰になる。

ドラム、ベース、ピアノ、ギター、ボーカルの5人編成。
年齢も仕事も生活も、バラバラのメンバーだけれど、
音を出しているときは、互いの気持ちが近くなる。

とりわけ、
『Like a rolling stone』の一体感は、格別で。

なんだか、すげぇんだ、この曲は。
バンドそのものというより、
曲自体に溢れているパワーに突き動かされて、
5人それぞれの音色が、絡み合う。

弦をはじき、鍵盤を叩き、
ドラムスティックを打ち鳴らすたびに、
ひとつの光の火の玉が、大きく膨らんでいく。

Aメロ、Bメロと膨張を続けて、
飽和しきったエネルギーが、
サビに入った瞬間に、一気に解放される。

あの瞬間。

弦を掻き鳴らして汗だくで。
思わず、腹の底から笑いがこみ上げてきて。
メンバーとの距離がめちゃめちゃ近くて。
目の前にはお客さんの笑顔があって。

あの瞬間。
爆発的なエネルギーに鼓舞されて、
いつしか忘れかけていた、
突き動かされるような衝動の感触を思い出した。


どこぞの鞘に納まりそうになっている
自分を蹴り飛ばして、旅を続けよう。

Like a rolling stone.
灰になるまで、ころころと。