先日ロシアより帰国した。
訪れたのはモスクワ
ロシアはグルジア侵攻でロシア株が半額になったところに、経済危機、原油安も手伝って資源外交も思うに任せず、経済も深刻な様相を見せているかと思っていた。
確かに、自動車販売は半分になり、建設ラッシュも鳴りを潜め、建機需要も凍り付いている現実がある。
しかしながらモスクワの道路は自動車で埋まり、かつては物も無かった例えもあるマーケットには物が溢れていた。
写真はかつての国営デパートの中…クレムリンの前の超高級デパートになっている。
モスクワの巨大マーケットを訪ねると、USのウォルマートと全く違わない光景があるから驚きだ。
自国通貨ルーブルよりもドルやユーロの箪笥預金を信頼し、物に変えておくことを大切とする潜在意識。
20年近く前にソビエトが崩壊した時、たくましく生き延びた国民性のなせる業かもしれない。
当時を知るロシア人に聞くと、写真のダーチャと呼ばれる郊外の週末ハウスの農園からの収穫で食を繋いだとも言っている。
モスクワの商店を見ると面白いのが、鰯の群れのように、小さな同じ業種の店が寄り集まってモールのようなコミュニティを形成しているものが多い。
これは、お土産物屋の寄り集まり、スポーツ、アウトドアショップの寄り集まり、ハードウエアショップの寄り集まりなど多種多様だ。
こんなところにも力をあわせて生き残る、彼らなりの術を見出す事が出来る。
一方、モスクワの中心近くは1戸建ては認められていないのに、それが集まっている高級住宅街がある。
聞けば、政府高官の住居との事。「マフィアも住むのか?」と冗談を言えば、「彼らがマフィアだからね」と言う現地スタッフ。
中々、開けた会話で面白かった。
法律を、自分達の都合が良い様に捻じ曲げてしまう事が、この言葉の裏にはある。
いずれにせよ、ロシアで金を得てのし上がる為に、法律の隙間をかいくぐる者が後を経たないが、当局はそれに対抗して、またまた法律を作るため、この国はそのうちに法律で身動きが取れなくなるのかもしれない。
このような背景にもロシアマフィアと呼ばれる人種を生む土壌がある。
ロシアにはマトリューシュカと呼ばれる人形を割っていくと次々と小さな人形が出てくる置物があるが、これは、あたかも一人一人が王を目指すが、その上の王には従っていく社会構図のように見えて仕方なかった。
モスクワでの商売も世界不況の影響は顕著に見られるが、掘り下げるとローンで物が買えなくなったということに尽きる。
ローンの影響をもろに受けるのが中産階級向けの自動車などであるが、逆にピラミッドの頂点の顧客層を相手にする商売はキャッシュ払いが主体である為、大きな影響を受けていない。
今回の経済危機の目に見える要因は、まさにローンに代表される信用経済に大きなブレーキが掛かった事が非常に大きいと感じざるを得ない。
モスクワを歩くと、殆どの女性がスリムな美女ばかりに見える。
太ったおばさん達は余り見る事がないが、現地スタッフは旧体制の人間と揶揄していた。
確かに、年寄りは頭が固い。
ただし、これから我々の相手となるのは、柔軟な思想を持つスマートな新体制の奴等だとすれば、手強いかも知れないが、面白いことになるだろう。
雪解けでぬかるむモスクワ市街には春の訪れと、何としても起き上がろうとする躍動感を感じた。
訪れたのはモスクワ
ロシアはグルジア侵攻でロシア株が半額になったところに、経済危機、原油安も手伝って資源外交も思うに任せず、経済も深刻な様相を見せているかと思っていた。
確かに、自動車販売は半分になり、建設ラッシュも鳴りを潜め、建機需要も凍り付いている現実がある。
しかしながらモスクワの道路は自動車で埋まり、かつては物も無かった例えもあるマーケットには物が溢れていた。
写真はかつての国営デパートの中…クレムリンの前の超高級デパートになっている。
モスクワの巨大マーケットを訪ねると、USのウォルマートと全く違わない光景があるから驚きだ。
自国通貨ルーブルよりもドルやユーロの箪笥預金を信頼し、物に変えておくことを大切とする潜在意識。
20年近く前にソビエトが崩壊した時、たくましく生き延びた国民性のなせる業かもしれない。
当時を知るロシア人に聞くと、写真のダーチャと呼ばれる郊外の週末ハウスの農園からの収穫で食を繋いだとも言っている。
モスクワの商店を見ると面白いのが、鰯の群れのように、小さな同じ業種の店が寄り集まってモールのようなコミュニティを形成しているものが多い。
これは、お土産物屋の寄り集まり、スポーツ、アウトドアショップの寄り集まり、ハードウエアショップの寄り集まりなど多種多様だ。
こんなところにも力をあわせて生き残る、彼らなりの術を見出す事が出来る。
一方、モスクワの中心近くは1戸建ては認められていないのに、それが集まっている高級住宅街がある。
聞けば、政府高官の住居との事。「マフィアも住むのか?」と冗談を言えば、「彼らがマフィアだからね」と言う現地スタッフ。
中々、開けた会話で面白かった。
法律を、自分達の都合が良い様に捻じ曲げてしまう事が、この言葉の裏にはある。
いずれにせよ、ロシアで金を得てのし上がる為に、法律の隙間をかいくぐる者が後を経たないが、当局はそれに対抗して、またまた法律を作るため、この国はそのうちに法律で身動きが取れなくなるのかもしれない。
このような背景にもロシアマフィアと呼ばれる人種を生む土壌がある。
ロシアにはマトリューシュカと呼ばれる人形を割っていくと次々と小さな人形が出てくる置物があるが、これは、あたかも一人一人が王を目指すが、その上の王には従っていく社会構図のように見えて仕方なかった。
モスクワでの商売も世界不況の影響は顕著に見られるが、掘り下げるとローンで物が買えなくなったということに尽きる。
ローンの影響をもろに受けるのが中産階級向けの自動車などであるが、逆にピラミッドの頂点の顧客層を相手にする商売はキャッシュ払いが主体である為、大きな影響を受けていない。
今回の経済危機の目に見える要因は、まさにローンに代表される信用経済に大きなブレーキが掛かった事が非常に大きいと感じざるを得ない。
モスクワを歩くと、殆どの女性がスリムな美女ばかりに見える。
太ったおばさん達は余り見る事がないが、現地スタッフは旧体制の人間と揶揄していた。
確かに、年寄りは頭が固い。
ただし、これから我々の相手となるのは、柔軟な思想を持つスマートな新体制の奴等だとすれば、手強いかも知れないが、面白いことになるだろう。
雪解けでぬかるむモスクワ市街には春の訪れと、何としても起き上がろうとする躍動感を感じた。