ともちの小さなGLOBE

人生は一期一会のLong and winding road。小さな地球儀をめぐる日々をブログにしました。

2007年2月 西アジア:インド カニャクマリにて

2009-04-07 06:18:07 | 
インド最南端の地、カニャクマリを訪れた。
素晴らしい夕日が見れる地とも言われている。

南端のカニャクマリから西に向かう道程には風力発電の風車も見える。
インドにおいては不思議な光景だ。

漁村にはロングテールと呼ばれる中型の漁船が犇いている姿が見られる。

市場では魚を売る女性達の姿も見られ、活気が見られる。

しかし、この地でも2004年12月にインド洋を襲った津波の爪跡が今でも至る所で見られる。
写真のコンクリート製の橋は吹っ飛ばされて破壊されている。恐ろしいパワーだ。

また、海に浮かぶこの寺院も津波の時に完全に大波に呑まれて多くの参拝者が亡くなった。
現地の友人に見せてもらったビデオ映像にはその様子が事細かに記録されていた。
この島全体が波に呑まれるなど誰が想像できるだろうか?

しかし、悲劇にあった地でもカメラを向けると集まってくる子供達の姿はいつでも純粋で明るかった。


2007年3月 スリランカ内戦

2009-04-07 05:52:33 | 徒然なるままに
2007年3月36日、スリランカの首都コロンボの国際空港に隣接する空軍基地をタミルタイガーが空爆した。死者は3名との事。冥福を祈りたい。
何度も訪れたスリランカであるが、内戦の話はいつも辛い。

20年前にはコロンボ空港での旅客機爆破テロにより多くの日本人が彼らの手により死んだ。
それ以前には、モルディブの首都マレにまで侵攻した彼ら。(この時はインドの空挺部隊により鎮圧されたが…)
タミルタイガーで検索すれば、兵士達の素顔も伝える色々なニュースを見る事が出来る。
内戦やテロの根底にあるイデオロギー。
しかし私は、貧農に金を渡し幼い少女に自爆テロを行わせ要人殺害を謀った彼らの考えを許す事が出来ないし、彼らが、自爆テロを行った善悪の判断も出来ない年端もない少女の写真を家々に飾り崇めさせる姿には吐き気を覚える。

隣接するインドのタミルナド州には、多くのタミル人が住む。しかし一概にタミル人と言っても、カースト文化も複雑に入り組み、タミルタイガーと同一視するものではない。
あくまでもタミルタイガーはスリランカに根ざしている。

しかし、空軍基地まで爆撃する能力を持つ彼らを単なるテロ組織とは呼べないと思う。
彼らの実効支配するスリランカ北部は良い魚場であっても漁もままならず、漁をしようとする漁師からは、臨検で金を徴収する彼ら。空軍基地を爆撃する航空能力に、戦闘用高性能スピードボート。
世界中から資金が集まる結果かもしれないが、憎しみの連鎖は終わろうとしない。

2月に訪れたスリランカでは、ボーダーラインの40km手前の町を訪れた。走り去るバイクに向かって沿道で手を振る人々はシンハラ人、タミル人の区別無く明るかった。
そして、その地での子供達の無垢な笑顔は、今も忘れる事が出来ない。

かつてインド洋の涙と呼ばれたスリランカであるが、この紛争が無ければ西アジアでもNo1の発展が見込める国だと思う。

この国に平和が訪れる事を願ってやまない。