週末の台風の気配を感じながら金曜日は東京ビックサイトへ
フューチャーモビリティサミットに参加して翌日はモーターショーを訪問
行きの新幹線から富士山も山頂に少しの雪化粧
サミット当日は3000円のプレミアムチケットを買えば金曜の午後から入場することが出来る特別日
長蛇の列で入場する来場者を見ると、車に対する熱気を感じずにはいられません
27日の18時まで行われたサミットの講演は、いずれも素晴らしい内容で、本年度参加した中でもNo.1の講演会…その中でも特に感銘を受けたのはGMS(Global Movility Service)…
世界中で与信審査に受からず融資を受けられない人々が途上国中心に20億人…
確かに、今まで訪れたいずれの途上国でも、この問題を抱えていることは僕も肌で実感している
超高額な高利貸しがはびこり、貧困の連鎖から抜け出せない現状…
車があればビジネスチャンスがあるのに、現金一括でしか買うことが出来ない現実社会の闇が消えないのは、融資焦げ付きのリスク…
与信を受けられない人々へ、IoTを用いた遠隔コントロールによる車両管理で確実な担保を行うデバイスは、皆が融資を受け成功の機会を享受できる信頼を担保するコトの提供
フィリピンで成功した実績を途上国の世界に広げて欲しいと切に願わざるを得ません
「世界の人々に豊かさと喜びを提供し、供に成長していく」当たり前だけれど絶対に忘れてはならない理念を強く感じる次第です…
一方、FOMM(First One Mile Mobility)の目指す超小型電気自動車は、東北の震災で車で避難して発生した悲劇の現実から、車が凶器とならない事を願って、非常時に水に浮いて運転できる機能を入れた、信念と理念が一つの形になった素晴らしい未来の創造物
洪水の多いタイでの現地生産展開が間もなく行われることからも、東南アジアから交通手段の新しい革命が起きることを願うし、これが途上国の3輪タクシーに置き換われば、更なる明るい未来が開けていくと思う
サービスであれ、プロダクトであれ、根幹は世界の人々に豊かさと喜びを提供するという愚直なまでの理念にあると確信した次第…
そして、ヨーロッパからはレシプロエンジンからの脱却と言うマーケティングワードの連呼…
イギリスやフランスが2040年にレシプロエンジンの全廃を謳っているけれど、化石燃料の需要と供給が安定している現実社会では、電動化に一気に流れが変わる感はモーターショーの熱気からも感じ取れない…
マーケティング先行でブームを作って先駆者スタンダートの利益を得ようとしているのがヨーロッパ諸国や中国の戦略とも見えるが、明らかにこの流れに日本は乗り遅れている…
電動モビリティの世界は中国のバッテリー屋が車両製造に乗り出したり、Googleが車を作ったりで、急激な移動手段の変化は白物家電と同じ戦いの場に自動車産業がさらされる未来が垣間見えている…
但し、参入自由度が大きい電気自動車は手段であって目的ではない
真の目的は、「世界の人々が幸せになること」その為の大きな手段が「移動」…人類は移動と共に発展してきているわけで、移動を介するモビリティはその核となるもの
「移動」は楽しみであり、出会いであり、発見であり、そこに価値が生まれることで、ビジネスを連れて来るものに他ならない
ゆえに、モビリティ革命は単にハードによるものだけではなく、社会を変えるソフトによる部分も大きな位置を占める
そして、変化の自由度が大きいデジタル社会がその担い手となっていくのが未来
今までの製造業の常識であった、先発が利益を享受できる勝ちパターンが通じない、後発優位のデジタル産業の世界が、現実社会の「今」になろうとしている…
コトの提供が叫ばれて久しいけれど、従来の自動車メーカーは、モノの提供に価値を見出しているが、デジタル屋はコトの提供とする「成果の提供」がお客様に与える価値
新しいお客様に対して、どのような提供価値を与えていくか
USでは自転車道で電動スケートボートが乗れる時代…
日本の道路行政はハード面でのインフラ整備で慢性化する交通渋滞を乗り切ろうとしているが、既存インフラを活用するソフト面では大きな後れを取る実情…
身近なところでは、既存車両に対して、テスラ車には定期的に新機能を追加するワイヤレス ソフトウェア アップデートが配信され車を進化させていくのに比べ、年度モデル変更のアイサイトのアップデートすら同じ型の前年度モデルに反映できない日本の旧態然とした行政の実態…
もはや車もパソコンのアップデートに近い自由度を持たせないと進化のスピードが追いつかなくなるのが現実だ
進化するモビリティ環境に対して、いつまでも政府が規制緩和に踏み切らないと、モビリティを取り巻く革命の中で、国内の基幹産業である自動車産業のベースにある部品メーカーが、この激変の中で系列に縛られる悪循環が起これば、白物家電と同じ戦いの場に晒され、2025年には1/2になると感じたのは僕だけか…
正直言って、ムーアの法則が車にも適用されるなどと思いたくはないが、今まで以上にモビリティ環境は変化している… 走りの性能にだけ目を奪われていたら時代はより早く先行していたのが現実だ
確かに「今」だけ見れば、動力系の選択に関する実情は現実とは解離しているが、未来社会を見据えて対応していかなければならないのが有るべき姿…
一方、「繋がる」という部分で世界を見渡せば、やらねばならないことが沢山あることを実感したのが今回のサミット
電気自動車を、地球環境配慮は当然のことながら、飽和するモビリティ環境への対策手段の一つと捉えれば、「繋がる」ことによる相乗効果が得られるIoTの車両展開は更にこの上位に位置づけられるものに違いない
その中で、デジタル社会との行政の融合が「今」必要な未来への足掛りだと思う
そんな目で2017東京モーターショーを見れば、ある意味、喧騒の中の虚脱感と共に、分岐点を感じるエポックメイキングな空気を感じた次第です…
28日に訪れた2017東京モーターショーの会場を振り返れば…
人人人の熱気に包まれる会場内
そんな中、真っ先に訪れたのはGMS
残念ながら前日講演してくれた代表者は居なかったけれど、スタッフの方に昨日のお礼を述べるとともに、気持ちの良い会話が出来たのは大きな収穫
日産のブースでは電動車を積極展示
電気自動車にスポーツ走行を謳うリーフのNISMO車両
近くのレゴブースの一コマ
子供連れで行ったら、展示がみえないだろうなぁ…
ポルシェGT3の狂気の中の歓喜
スバルブースではXV開発の責任者とも話が出来て、車の素晴らしさを改めて感じ入ります
魅力的なインプレッサのコンセプトモデル
次期WRXのコンセプトモデルは危険臭も感じる色香を纏います
やっぱり、スポーツモデルとレーシング車両は夢とドキドキ感を与えてくれます
しかし、ここだけに注目していたら時代に乗り遅れてしまうのが現実
レクサスのコンセプトモデルは、夢の世界
三菱ブースには、急勾配に展示したアウトランダー
ランエボの未来形を感じるコンセプトカー
ホンダの展示は思いのほか地味な印象
TYPE-Rの展示
レーシングエンジン
そんな目で見ると、ホンダの展示には、未来への葛藤を感じます
スズキは船外機まで展示する貪欲さ
モビリティ革命の狭間の中で世の中をどのようにしていくのか
カワサキはひたすら走りを追う世界… Z1の復活
ボンバルディアのブースも華やいだ世界
ブリジストンではパンクしない自転車タイヤの試乗コーナー
デザインの深化はマツダの真骨頂… スカイアクティブXで究極のレシプロを目指す姿勢
BMWはZ4コンセプト
ベンツは狂気とエコ そして未来を模索
イケヤフォーミュラーはナンバー付きのレーシングカー
ルノーF1
トヨタのWRCカー そしてエンデュランスレーサー
プレーステーションの現実車両
いずれも夢に直結する世界…
ただし、この世界だけに踏みとどまっていたら、モビリティが生む価値を、世界の人々に与えることはできない
ショーの終わりに、脳裏を過ぎったのはダーウィンの言葉…
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である」
多くの示唆と共に色んな思いが脳裏を駆け回った2017東京モーターショーでした
フューチャーモビリティサミットに参加して翌日はモーターショーを訪問
行きの新幹線から富士山も山頂に少しの雪化粧
サミット当日は3000円のプレミアムチケットを買えば金曜の午後から入場することが出来る特別日
長蛇の列で入場する来場者を見ると、車に対する熱気を感じずにはいられません
27日の18時まで行われたサミットの講演は、いずれも素晴らしい内容で、本年度参加した中でもNo.1の講演会…その中でも特に感銘を受けたのはGMS(Global Movility Service)…
世界中で与信審査に受からず融資を受けられない人々が途上国中心に20億人…
確かに、今まで訪れたいずれの途上国でも、この問題を抱えていることは僕も肌で実感している
超高額な高利貸しがはびこり、貧困の連鎖から抜け出せない現状…
車があればビジネスチャンスがあるのに、現金一括でしか買うことが出来ない現実社会の闇が消えないのは、融資焦げ付きのリスク…
与信を受けられない人々へ、IoTを用いた遠隔コントロールによる車両管理で確実な担保を行うデバイスは、皆が融資を受け成功の機会を享受できる信頼を担保するコトの提供
フィリピンで成功した実績を途上国の世界に広げて欲しいと切に願わざるを得ません
「世界の人々に豊かさと喜びを提供し、供に成長していく」当たり前だけれど絶対に忘れてはならない理念を強く感じる次第です…
一方、FOMM(First One Mile Mobility)の目指す超小型電気自動車は、東北の震災で車で避難して発生した悲劇の現実から、車が凶器とならない事を願って、非常時に水に浮いて運転できる機能を入れた、信念と理念が一つの形になった素晴らしい未来の創造物
洪水の多いタイでの現地生産展開が間もなく行われることからも、東南アジアから交通手段の新しい革命が起きることを願うし、これが途上国の3輪タクシーに置き換われば、更なる明るい未来が開けていくと思う
サービスであれ、プロダクトであれ、根幹は世界の人々に豊かさと喜びを提供するという愚直なまでの理念にあると確信した次第…
そして、ヨーロッパからはレシプロエンジンからの脱却と言うマーケティングワードの連呼…
イギリスやフランスが2040年にレシプロエンジンの全廃を謳っているけれど、化石燃料の需要と供給が安定している現実社会では、電動化に一気に流れが変わる感はモーターショーの熱気からも感じ取れない…
マーケティング先行でブームを作って先駆者スタンダートの利益を得ようとしているのがヨーロッパ諸国や中国の戦略とも見えるが、明らかにこの流れに日本は乗り遅れている…
電動モビリティの世界は中国のバッテリー屋が車両製造に乗り出したり、Googleが車を作ったりで、急激な移動手段の変化は白物家電と同じ戦いの場に自動車産業がさらされる未来が垣間見えている…
但し、参入自由度が大きい電気自動車は手段であって目的ではない
真の目的は、「世界の人々が幸せになること」その為の大きな手段が「移動」…人類は移動と共に発展してきているわけで、移動を介するモビリティはその核となるもの
「移動」は楽しみであり、出会いであり、発見であり、そこに価値が生まれることで、ビジネスを連れて来るものに他ならない
ゆえに、モビリティ革命は単にハードによるものだけではなく、社会を変えるソフトによる部分も大きな位置を占める
そして、変化の自由度が大きいデジタル社会がその担い手となっていくのが未来
今までの製造業の常識であった、先発が利益を享受できる勝ちパターンが通じない、後発優位のデジタル産業の世界が、現実社会の「今」になろうとしている…
コトの提供が叫ばれて久しいけれど、従来の自動車メーカーは、モノの提供に価値を見出しているが、デジタル屋はコトの提供とする「成果の提供」がお客様に与える価値
新しいお客様に対して、どのような提供価値を与えていくか
USでは自転車道で電動スケートボートが乗れる時代…
日本の道路行政はハード面でのインフラ整備で慢性化する交通渋滞を乗り切ろうとしているが、既存インフラを活用するソフト面では大きな後れを取る実情…
身近なところでは、既存車両に対して、テスラ車には定期的に新機能を追加するワイヤレス ソフトウェア アップデートが配信され車を進化させていくのに比べ、年度モデル変更のアイサイトのアップデートすら同じ型の前年度モデルに反映できない日本の旧態然とした行政の実態…
もはや車もパソコンのアップデートに近い自由度を持たせないと進化のスピードが追いつかなくなるのが現実だ
進化するモビリティ環境に対して、いつまでも政府が規制緩和に踏み切らないと、モビリティを取り巻く革命の中で、国内の基幹産業である自動車産業のベースにある部品メーカーが、この激変の中で系列に縛られる悪循環が起これば、白物家電と同じ戦いの場に晒され、2025年には1/2になると感じたのは僕だけか…
正直言って、ムーアの法則が車にも適用されるなどと思いたくはないが、今まで以上にモビリティ環境は変化している… 走りの性能にだけ目を奪われていたら時代はより早く先行していたのが現実だ
確かに「今」だけ見れば、動力系の選択に関する実情は現実とは解離しているが、未来社会を見据えて対応していかなければならないのが有るべき姿…
一方、「繋がる」という部分で世界を見渡せば、やらねばならないことが沢山あることを実感したのが今回のサミット
電気自動車を、地球環境配慮は当然のことながら、飽和するモビリティ環境への対策手段の一つと捉えれば、「繋がる」ことによる相乗効果が得られるIoTの車両展開は更にこの上位に位置づけられるものに違いない
その中で、デジタル社会との行政の融合が「今」必要な未来への足掛りだと思う
そんな目で2017東京モーターショーを見れば、ある意味、喧騒の中の虚脱感と共に、分岐点を感じるエポックメイキングな空気を感じた次第です…
28日に訪れた2017東京モーターショーの会場を振り返れば…
人人人の熱気に包まれる会場内
そんな中、真っ先に訪れたのはGMS
残念ながら前日講演してくれた代表者は居なかったけれど、スタッフの方に昨日のお礼を述べるとともに、気持ちの良い会話が出来たのは大きな収穫
日産のブースでは電動車を積極展示
電気自動車にスポーツ走行を謳うリーフのNISMO車両
近くのレゴブースの一コマ
子供連れで行ったら、展示がみえないだろうなぁ…
ポルシェGT3の狂気の中の歓喜
スバルブースではXV開発の責任者とも話が出来て、車の素晴らしさを改めて感じ入ります
魅力的なインプレッサのコンセプトモデル
次期WRXのコンセプトモデルは危険臭も感じる色香を纏います
やっぱり、スポーツモデルとレーシング車両は夢とドキドキ感を与えてくれます
しかし、ここだけに注目していたら時代に乗り遅れてしまうのが現実
レクサスのコンセプトモデルは、夢の世界
三菱ブースには、急勾配に展示したアウトランダー
ランエボの未来形を感じるコンセプトカー
ホンダの展示は思いのほか地味な印象
TYPE-Rの展示
レーシングエンジン
そんな目で見ると、ホンダの展示には、未来への葛藤を感じます
スズキは船外機まで展示する貪欲さ
モビリティ革命の狭間の中で世の中をどのようにしていくのか
カワサキはひたすら走りを追う世界… Z1の復活
ボンバルディアのブースも華やいだ世界
ブリジストンではパンクしない自転車タイヤの試乗コーナー
デザインの深化はマツダの真骨頂… スカイアクティブXで究極のレシプロを目指す姿勢
BMWはZ4コンセプト
ベンツは狂気とエコ そして未来を模索
イケヤフォーミュラーはナンバー付きのレーシングカー
ルノーF1
トヨタのWRCカー そしてエンデュランスレーサー
プレーステーションの現実車両
いずれも夢に直結する世界…
ただし、この世界だけに踏みとどまっていたら、モビリティが生む価値を、世界の人々に与えることはできない
ショーの終わりに、脳裏を過ぎったのはダーウィンの言葉…
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である」
多くの示唆と共に色んな思いが脳裏を駆け回った2017東京モーターショーでした