
昭和98年、平成35年、2023年。皆様、本年もよろしくお願いいたします(新年の挨拶は、安倍さんの喪に服し控えさせていただきます)
前回も述べたように、現在の日本と日本人の左傾化は深刻です。
その大別を再度示します。
「反日病」(国際目線)
「反体制病」(国内目線)
「反国防病」(軍事目線)
「反規範病」(政治以外、例えば学校教育)
そしてもう1つ、生前退位や小室圭問題、宮中祭祀軽視などの、現皇室の独裁権力化という暴走です。
その原点は、どこにあるのか、安倍さん暗殺を機に、改めて考える必要があるでしょう。
慶応4年=明治元年(1868年)1月3日(新暦)、明治維新の開始である、王政復古の大号令の日でした。
本日の見出し画像は、その中心人物たる西郷隆盛です。
薩摩(島津家)・土佐(山内家)・越前松平(徳川一門)・尾張徳川・広島(浅野家)が御所を包囲し、倒幕派公家の岩倉具視が共謀して、朝廷が認めた暫定政権だった旧幕府から政権を強奪しました。
当日、宮中で行われた小御所会議。明治天皇の御名による非合法な政権強奪です。
戊辰戦争は東京ならぬ東国大空襲であり、旧幕府側に対する仕打ちは、東京裁判同然でした。
しかも、新政府サイドの薩摩藩は、現在の共産党やオール沖縄よろしく、旧幕府を挑発しようと江戸で暴挙を働いたのです。
挙句の果てに、その後の鳥羽伏見の戦いでは、偽造した錦の御旗で、旧幕府を朝敵に仕立て上げました。
この一連のプロセスは、後年で言えば、戦後日本におけるGHQないし連合軍による、不当な日本占領と同じです。
西郷隆盛と大久保利通は、いわば当時のマッカーサーです。
保守派が神格化し、左翼からは「悪しき戦前の原点」などと忌み嫌われる明治維新だが、どちらもとんでもない。
実はこの明治維新こそ、日本左傾化の原点なのです。同時に、天皇皇室が政治権力化して暴走する悪しき先例でもあります。薩長をはじめとする新政府勢力の暴挙は、明治天皇の御名がなければ完全な謀反人、反乱者でしかありません。
お断りしておきますが、筆者は明治維新による、国内統一は必要であったと考えます。海外とのかかわりが避けられなくなった時点で、各大名家がバラバラでは、強大な海外勢力には対抗できません。また、学制発布や通貨の統一など、数々の功績もあります。
最大の功績は琉球処分。あれをしていなければ、沖縄はとっくに中国になっていました。
ただ、その一方で、武士身分の拙速な廃止による士族の反乱など、社会混乱を招いたのも事実です。
それから、旧幕府側にも責任がなかったわけではありません。最後の将軍徳川慶喜公や大老井伊直弼公は、それまでの幕府や将軍の職務怠慢のツケを払わされた格好になっています。19世紀前半の第11代将軍徳川家斉の腐敗政治に、西郷隆盛らが倒幕を仕掛けたのなら支持できたのですが・・・・歴史はうまくいきませんね。
さて、もう1つ、王政復古という国家転覆の負のレガシーがあります。
繰り返しますが、新政府勢力は、数々の違法行為を、明治天皇の御名のもとに正当化しました。
これが現在に至る「天皇>法」という、一部保守サイドの悪しき精神の原点でもあります。承久の乱以後の、天皇皇室といえども法には従ってもらう、という美しい秩序を破壊したのです。
ただし、天皇絶対論の源流はその前からありました。幕末、第121代孝明天皇が異常な外国嫌いだったことが、時代の必然だった開国の妨げになり、日本中を大混乱に陥れ、多くの人材の命を失わせました。
さらに、その祖父である第119代光格天皇は、尊号一件を引き起こし、時の老中・松平定信により阻止されています。
最後に、明治維新そのものとの関係性は薄いとは思いますが、外国思想の流入が明治になって始まりました。すでに19世紀の末には社会主義が入り込んでいました。下々の意思を政治に反映させることはもろ刃の刃であり、大衆が扇動洗脳されて大規模な社会運動を引き起こせば、ひいては国を誤る。そういう下地が、明治のころから形成され始めていたと思います。
昨今の政治情勢を見るにつけ、議会制民主主義や立憲政治は、日本に合う制度だったのかと、疑問に思います。
まとまりがない文章ですみません。
さて、明日は、綾瀬市女子高生コンクリ詰め殺人の被害者、古田順子さんの34回忌です。彼女もまた、悪しき戦後日本の犠牲者です(下画像参照)。できるだけ明日投稿したいと思います。
ツイッターはこちらを
※今回は、明治維新に関して、読者様と議論の上、ご助言をいただきました。ありがとうございます。
【月刊正論】憲法学者と教科書-共産党の長期戦略は背筋が凍るほど怖ろしい… 八木秀次(麗澤大教授)
http://www.sankei.com/politics/news/151016/plt1510160046-n1.html
>今は武器を使わない戦争。乗っ取り戦争。日本は非常事態宣言を発令すべき状況だと俺らは思うんだが

筆者のブルーリボンです。 日本の木の文化を思い、木製のリボンにしました。 ちなみに私のハンドルネーム「ブルーフォックス」のブルーは、ブルーリボンからいただいています。 |