森友とどちらが大事だ!?
----- Original Message -----
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2018.04.02)米朝首脳会談発表を受けて緊
急集会開催 報告1
家族会・救う会・拉致議連は、金正恩が圧力に耐えかねてトランプ大統領に会
談を申し込んだことを受けて、3月29日、「チャンス到来、金正恩に拉致被害
者帰国を迫れ!緊急集会」を開催した。概要以下の通り。
■米朝首脳会談発表を受けて緊急集会開催 報告1
◆制裁が効き動き始めた
西岡力(総合司会、救う会会長)
「チャンス到来、金正恩に拉致被害者帰国を迫れ!緊急集会」を開催します。
司会は救う会会長の西岡が担当します(拍手)。
いよいよ動き始めました。制裁が効いてきました。金正恩が慌て始めました。
この状況を活かせるかどうかです。去年1年かけて、圧力をかけて政策を変えさ
せることが実を結びつつあることも間違いありません。そのアメリカに拉致問題
を打ち込むこともできつつある。こういう状況です。
だから我々は、「チャンス到来」だと思って、今日緊急集会を開催しました。
先生方はお忙しいのに来てくださり、皆様も多数来てくださり感謝しています。
まず、今日の集会の主催者を代表して家族会代表の飯塚繁雄さんよりご挨拶い
ただきます。
◆今回のチャンスを逃がしたら大変なことになる
飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄)
みなさんこんばんは(拍手)。まさに今日のテーマにあるように、「チャンス
到来、金正恩に拉致被害者帰国を迫れ!」。今の時期を考えれば、もうこの一言
に尽きますね。
ご承知の通り、北朝鮮を取り巻く色々な情勢、情報がこのところ頻繁に流れて
きています。目的は核の拡散防止につながるということでしょう。私たちにとっ
てはそれも大事ですが、今生きて帰りをずっと待っている我々の同朋である被害
者、これを早く助けなければいけないんですね。
そういう意味で、すべての情報を拉致被害者の帰国に結び付けて考え、行動し
ていきたいなと思います。このところ、米朝首脳会談が考えられている。南北首
脳会談が決定した。そして突然、金正恩は中国に行って色々な会談をしている。
日米首脳会談を4月に行うこともはっきりしています。
これはそれぞれ目的があるんですが、私たちはどんな状況下にあろうとも、ど
んな課題がそこにあろうとも、拉致被害者の帰国については絶対譲れません。今
まで長い間活動をしてきましたが、実際には結果が出ていない。大変残念なこと
です。
今回はそうはいかないというチャンスなんですね。このチャンスをものにでき
なかったら大変なことになります。不利な情報、条件もチャンスととらえて、帰
国にどう結び付けるかを具体的に考えて、判断して、行動する。これに尽きます。
従って、北朝鮮にこの問題をさらにぶつけて解決するためには、日本の力も当
然ですが、トランプ大統領との日米会談にも期待があります。トランプさんが
「拉致被害者の帰国に全力を尽くします」と約束したことが果たせるチャンスだ
と我々には見えます。
その意味で、日米首脳会談の時に、日本国としても強い態度で当たるけれども、
トランプ大統領としても、日本政府との約束、我々との約束があり、今回は単に
拉致問題で話したというだけではだめなんです。
拉致問題を考えろと言えば、「はいそうですか。今考えています」ということ
では全くだめで、如何に被害者を帰国させるかについてトランプ大統領に強く言っ
て、北朝鮮に向けてそういう言及をはっきりしてもらう。いつ返すかと、そこま
で確認しないと、今まで長い間大変な苦労をしましたが、まただまされるという
ことにならないように、私たちもあらゆる所にお願いをして、その動きを注視し
ていきたいと考えています。
この気持ちは、単に論議だけではなく、いつまでにどうするという約束をトラ
ンプ大統領としていただいて、それと全く同じ動きがとれるかどうか。これもか
ぎです。
少なくとも今置かれている状況から、日本が置いてきぼりにされる懸念があり
ます。絶対そういうことがないように、日本が抱えている拉致問題は既になされ
ている調査なども含めて、被害者が待っていることははっきりしているわけです
から、いつ返すかを論議の焦点にしていただきたいと思います。
単に、「今調査をしています」、「調査報告を書いています」、「ストックホ
ルム合意の経過を今整理しています」、そういう話はもういらないんです。
私たちの課題は、「被害者はいつ帰ってくるの」、これだけなんです。それに
向けて日本政府も安倍総理大臣も、トランプ氏との約束を踏まえて、今度だけは
具体的に被害者の帰国を迫る。
これはトランプ大統領もそうですが、当然ながら北朝鮮に強い態度で迫ってい
かなければ、単に「分かりました」、「踏み込んでやっています」と言うだけで
はもう許されません。多分国民の皆様もそうだと思います。
こんなに長い間努力して結果がまったく出ない。こんなに悔しいことはないと
思うんです。悔しいというか、被害者がかわいそうで、「本当にいつ帰れるの」
という人たちがものすごい数いると思います。そういう意味で、今回のチャンス
を逃がしたらこれは大変なことになるとも考えています。
ですから今回の日米、中朝、南北会談などを全部含めて、拉致被害者の帰国と
いう課題に結び付けて是非具体的な助けの手立てを出してほしいし、その通りの
活動をしていただきたいというのが、今日私たち家族は、これが最終決断だ、こ
れを除いては後がないという思いで今日来ました。
明日安倍総理にも会ってこういう話をします。直に話をして、直に回答をいた
だきます。
噂か何か知りませんが、日朝もあるんだという話もありますが、それは大きな
流れの中で決まっていくと思います。少なくとも日本だけがかやの外というのは
絶対あってはならないことだと思います。ありがとうございました(拍手)。
西岡 すべてのことを拉致被害者の帰国に結びつけるよう努力してほしいという
ことでした。その先頭に立っていただいている国会議員の先生方がかけつけてく
ださいました。
今日の集会は拉致議連も主催者に入っていただいています。その拉致議連を代
表して、会長代行で元担当大臣の古屋圭司先生に一言お願いします(拍手)。
◆徹底的に圧力をかけて、北朝鮮側の態度を変えさせる
古屋圭司(拉致議連会長代行、元拉致問題担当大臣)
今西岡先生、飯塚さんからもお話があったように、今解決のチャンスが訪れて
いるんです。一部のメディアが、日本は置いてけぼりになっているのではないか
というようなことを言っていますが、そんな無責任な報道はマスコミとして恥ず
かしい限りだと思います。
なぜか。皆さん私たちは今までどういう対応をしてきましたか。徹底的に圧力
をかけて、北朝鮮側の態度を変えさせる。それまで徹底的な圧力をかける。日本
だけでは限界がある。だから同盟国であるアメリカ、そして中国も協力したじゃ
ないですか。こういうことがあったからこそ金正恩自身が態度を変えてきたんで
す。
歴史をさかのぼれば、融和策をやったこともありましたね。それはアメリカの
クリントン政権の時です。オルブライト国務長官を北朝鮮まで派遣して、5万5
千人のマスゲームを見て感動して、軽水炉支援、人道支援をやりましたね。結果
はどうですか。核開発の協力をしただけじゃないですか。
日本もかつてありました。反省を込めて申し上げます。中川昭一先生が8年前
に残念ながら亡くなりましたが、拉致議連会長として、また党で拉致問題を安倍
総理も若かりし頃に取り組んでいた時に、正直言って日本政府も融和路線でした。
外務省のある局長がとんでもない発言をした。しかし、徹底的に圧力をかけよ
うとして横田早紀江さんに象徴される家族会が、本当に国民みんなを共感させて
その取り組みをした結果、拉致議連もできて、こちらからも圧力をかけた結果、
政府も拉致問題を認めるに至った。ここからが本当の勝負だったんです。
申し訳ないけど、それまで拉致問題が報道されてから10数年の歳月が経って
いたんです。これは我々は反省を込めて申し訳ないと思います。しかし今、ずっ
と圧力をかけ続けた。それでも自民党政権だった時でさえ毎年総理大臣が変わっ
た。圧力をかけた時があるが、また総理大臣が代わってしまう。民主党政権の時
も毎年代わった。北朝鮮に足元を見られていたんです。
しかし、今安倍政権になって5年、徹底した圧力と、世界への圧力の協力を求
め、国連への働きかけをやった。これは安倍総理が中心になってやってきたんで
す。そしてトランプ大統領とも人間的信頼関係を作ってきた。それによってトラ
ンプ大統領も、拉致問題が日本にとって重要課題だということを認識するに至り
ました。
◆100人以上の米議員に訴え
昨年は山谷えり子自民党本部長も訪米されました。我々は選挙の直前でしたが、
横田拓也さんを連れてワシントンに行きました。大変な強行日程でした。しかし、
NSCのポッティンジャー部長にも面会し、その時拓也さんから、この拉致問題
の悲惨さとアメリカの協力が必要なことを訴えていただいた。
ポッティンジャーはすとんと心に落ちた。そして、「今日の夜トランプ大統領
と打合せをする。必ずこのことは伝える」と。私はすぐワシントンから総理に電
話をしました。すると「来週には首脳会談がある」と。そういう取り組みをした
結果、国連での演説で大統領は、「sweet 13 years old Japanese girl(13歳の
かわいい日本人の女の子)」と拉致に言及した。
こういうことは、北朝鮮が、金正恩が見ているんです。そしてさらに国際社会
が圧力をかけた。その結果、これは変えざるをえないな、と。しかし、あの国が
「だませるものならだましてみよ」と思っているのは当たり前なんです。そうい
うことを前提に私たちはこの問題に取り組んでいかなければならない。
4月18日前後になると思いますが、国会の状況を見極めながら総理が訪米し
ます。私も議運の委員長ですのでその辺を見極めて、野党にもしっかりお願いを
して堂々と行ってもらおうと思います。
その時は、日本においては拉致問題が最重要課題なんだと、何度でも何度でも
トランプ大統領に言う。そのことにより彼らもしっかり認識することになります。
それからもう一つ。やはり核・ミサイルはアメリカにとって大変な脅威ですが、
今までは拉致問題を本音で言うと、遠いアジアの問題でしょうという意識がなかっ
たかと言えば嘘です。
しかし、アメリカ人拉致被害者デビッド・スネドン氏が拉致され、このことを
山谷さん等と議連で訴えてきた。私ももう8回訪米して100人以上の上下両院
議員と面会した。
最初は皆、きょとんという顔をしていました。しかし、こんこんと訴えること
によって、これは深刻な話だと分かる。松原さんはかつて、ヒル国務次官補に、
「拉致はテロに等しいんだ」という発言をした。その通りです。究極の人権侵害
であり、テロに等しい行為です。
そして一人ひとり賛同者が増えて、アメリカの下院では本会議決議ができた。
上院では委員会決議ができたが、今アメリカ議会が動いていないので本会議決議
はまだできていませんが、こういうことをすることによって、かつて日本が拉致
議連を作って政府の背中を押したように、議会側から背中を押していくことで、
トランプさんが認識をすることは間違いない。
これは誰が一番困るか。金正恩そのものなんです。これが圧力です。中国も今
北朝鮮に対し本当に厳しくやっています。だから彼らは音を上げて中国に行った
んです。しかし、表向きは歓待する形を取っている。これは長年の北朝鮮と中国
との関係です。
しかし、中身は違います。圧力がしっかりあったからそうなってきたんです。
こういう流れは拉致問題を解決するにも千歳一遇のチャンスです。総理も先週か
ら今週にかけての国会で、森友問題だけではなくて、北朝鮮問題、拉致問題につ
いても堂々と答弁しています。テレビには流れていませんが、私は常にそのこと
をチェックしています。
◆党派を超えて同じ目的に向かって頑張る
あらゆるチャネルを通じて、あらゆることをしたいということをはっきり言っ
ている。私たちも、総理の意向をしっかり受けながらあらゆるチャネルを通じて、
あらゆる取り組みをしています。具体的なことは申し上げられませんが、そんな
取り組みをしている。
それもただ一つ、拉致被害者を日本に取り戻すのだという対策をしているとい
うことです。是非皆さんご理解をいただきたい。そして応援をしていただきたい
と思います。
南北協議が4月27日か28日にあるという報道があります。米朝協議がある
のかないのかは予断を許さないと思います。そういうものが一つずつ積み上げら
れることによって、日本のそして政府の考え方がしっかりトランプ大統領にも伝
わることによって、いずれは、感情が許せば、総理がいつも言っているように、
日朝首脳会談で金正恩に会う用意はある。
しかし、交渉のための交渉は全く意味がない。拉致問題を解決するための交渉
ならば、私は堂々と行けばいいと思います。これは公式にもそう言っています。
それに向けて私たちは党派を超えて、あらゆるチャネルを使ってしかかり進めて
いく。それが私たちの責任でもありますし、立法府に席を置く国会議員の責務で
もあると思っています。これは自由民主党も野党も変わりません。超党派で同じ
目的に向かって頑張っていきたいと思っています。
そして皆さんにもお願いをいたします。やはり、世論が許さないという声を挙
げていただきたい。一時ちょっと勢いがなくなった感じがします。しかし、今こ
ういうフェーズに入ってきて、再びみなさんの世論をしっかり盛り上げるために、
それぞれの地域で、全国で盛り上げていただきたい。これが私たちが強く、厳し
く交渉して拉致被害者を取り戻すことにつながっていく。一人ひとりの力を結集
すれば大きな力になりますので、宜しくお願いいたします。本日はありがとうご
ざいました(拍手)。
(2につづく)
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2018.04.02)米朝首脳会談発表を受けて緊
急集会開催 報告1
家族会・救う会・拉致議連は、金正恩が圧力に耐えかねてトランプ大統領に会
談を申し込んだことを受けて、3月29日、「チャンス到来、金正恩に拉致被害
者帰国を迫れ!緊急集会」を開催した。概要以下の通り。
■米朝首脳会談発表を受けて緊急集会開催 報告1
◆制裁が効き動き始めた
西岡力(総合司会、救う会会長)
「チャンス到来、金正恩に拉致被害者帰国を迫れ!緊急集会」を開催します。
司会は救う会会長の西岡が担当します(拍手)。
いよいよ動き始めました。制裁が効いてきました。金正恩が慌て始めました。
この状況を活かせるかどうかです。去年1年かけて、圧力をかけて政策を変えさ
せることが実を結びつつあることも間違いありません。そのアメリカに拉致問題
を打ち込むこともできつつある。こういう状況です。
だから我々は、「チャンス到来」だと思って、今日緊急集会を開催しました。
先生方はお忙しいのに来てくださり、皆様も多数来てくださり感謝しています。
まず、今日の集会の主催者を代表して家族会代表の飯塚繁雄さんよりご挨拶い
ただきます。
◆今回のチャンスを逃がしたら大変なことになる
飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄)
みなさんこんばんは(拍手)。まさに今日のテーマにあるように、「チャンス
到来、金正恩に拉致被害者帰国を迫れ!」。今の時期を考えれば、もうこの一言
に尽きますね。
ご承知の通り、北朝鮮を取り巻く色々な情勢、情報がこのところ頻繁に流れて
きています。目的は核の拡散防止につながるということでしょう。私たちにとっ
てはそれも大事ですが、今生きて帰りをずっと待っている我々の同朋である被害
者、これを早く助けなければいけないんですね。
そういう意味で、すべての情報を拉致被害者の帰国に結び付けて考え、行動し
ていきたいなと思います。このところ、米朝首脳会談が考えられている。南北首
脳会談が決定した。そして突然、金正恩は中国に行って色々な会談をしている。
日米首脳会談を4月に行うこともはっきりしています。
これはそれぞれ目的があるんですが、私たちはどんな状況下にあろうとも、ど
んな課題がそこにあろうとも、拉致被害者の帰国については絶対譲れません。今
まで長い間活動をしてきましたが、実際には結果が出ていない。大変残念なこと
です。
今回はそうはいかないというチャンスなんですね。このチャンスをものにでき
なかったら大変なことになります。不利な情報、条件もチャンスととらえて、帰
国にどう結び付けるかを具体的に考えて、判断して、行動する。これに尽きます。
従って、北朝鮮にこの問題をさらにぶつけて解決するためには、日本の力も当
然ですが、トランプ大統領との日米会談にも期待があります。トランプさんが
「拉致被害者の帰国に全力を尽くします」と約束したことが果たせるチャンスだ
と我々には見えます。
その意味で、日米首脳会談の時に、日本国としても強い態度で当たるけれども、
トランプ大統領としても、日本政府との約束、我々との約束があり、今回は単に
拉致問題で話したというだけではだめなんです。
拉致問題を考えろと言えば、「はいそうですか。今考えています」ということ
では全くだめで、如何に被害者を帰国させるかについてトランプ大統領に強く言っ
て、北朝鮮に向けてそういう言及をはっきりしてもらう。いつ返すかと、そこま
で確認しないと、今まで長い間大変な苦労をしましたが、まただまされるという
ことにならないように、私たちもあらゆる所にお願いをして、その動きを注視し
ていきたいと考えています。
この気持ちは、単に論議だけではなく、いつまでにどうするという約束をトラ
ンプ大統領としていただいて、それと全く同じ動きがとれるかどうか。これもか
ぎです。
少なくとも今置かれている状況から、日本が置いてきぼりにされる懸念があり
ます。絶対そういうことがないように、日本が抱えている拉致問題は既になされ
ている調査なども含めて、被害者が待っていることははっきりしているわけです
から、いつ返すかを論議の焦点にしていただきたいと思います。
単に、「今調査をしています」、「調査報告を書いています」、「ストックホ
ルム合意の経過を今整理しています」、そういう話はもういらないんです。
私たちの課題は、「被害者はいつ帰ってくるの」、これだけなんです。それに
向けて日本政府も安倍総理大臣も、トランプ氏との約束を踏まえて、今度だけは
具体的に被害者の帰国を迫る。
これはトランプ大統領もそうですが、当然ながら北朝鮮に強い態度で迫ってい
かなければ、単に「分かりました」、「踏み込んでやっています」と言うだけで
はもう許されません。多分国民の皆様もそうだと思います。
こんなに長い間努力して結果がまったく出ない。こんなに悔しいことはないと
思うんです。悔しいというか、被害者がかわいそうで、「本当にいつ帰れるの」
という人たちがものすごい数いると思います。そういう意味で、今回のチャンス
を逃がしたらこれは大変なことになるとも考えています。
ですから今回の日米、中朝、南北会談などを全部含めて、拉致被害者の帰国と
いう課題に結び付けて是非具体的な助けの手立てを出してほしいし、その通りの
活動をしていただきたいというのが、今日私たち家族は、これが最終決断だ、こ
れを除いては後がないという思いで今日来ました。
明日安倍総理にも会ってこういう話をします。直に話をして、直に回答をいた
だきます。
噂か何か知りませんが、日朝もあるんだという話もありますが、それは大きな
流れの中で決まっていくと思います。少なくとも日本だけがかやの外というのは
絶対あってはならないことだと思います。ありがとうございました(拍手)。
西岡 すべてのことを拉致被害者の帰国に結びつけるよう努力してほしいという
ことでした。その先頭に立っていただいている国会議員の先生方がかけつけてく
ださいました。
今日の集会は拉致議連も主催者に入っていただいています。その拉致議連を代
表して、会長代行で元担当大臣の古屋圭司先生に一言お願いします(拍手)。
◆徹底的に圧力をかけて、北朝鮮側の態度を変えさせる
古屋圭司(拉致議連会長代行、元拉致問題担当大臣)
今西岡先生、飯塚さんからもお話があったように、今解決のチャンスが訪れて
いるんです。一部のメディアが、日本は置いてけぼりになっているのではないか
というようなことを言っていますが、そんな無責任な報道はマスコミとして恥ず
かしい限りだと思います。
なぜか。皆さん私たちは今までどういう対応をしてきましたか。徹底的に圧力
をかけて、北朝鮮側の態度を変えさせる。それまで徹底的な圧力をかける。日本
だけでは限界がある。だから同盟国であるアメリカ、そして中国も協力したじゃ
ないですか。こういうことがあったからこそ金正恩自身が態度を変えてきたんで
す。
歴史をさかのぼれば、融和策をやったこともありましたね。それはアメリカの
クリントン政権の時です。オルブライト国務長官を北朝鮮まで派遣して、5万5
千人のマスゲームを見て感動して、軽水炉支援、人道支援をやりましたね。結果
はどうですか。核開発の協力をしただけじゃないですか。
日本もかつてありました。反省を込めて申し上げます。中川昭一先生が8年前
に残念ながら亡くなりましたが、拉致議連会長として、また党で拉致問題を安倍
総理も若かりし頃に取り組んでいた時に、正直言って日本政府も融和路線でした。
外務省のある局長がとんでもない発言をした。しかし、徹底的に圧力をかけよ
うとして横田早紀江さんに象徴される家族会が、本当に国民みんなを共感させて
その取り組みをした結果、拉致議連もできて、こちらからも圧力をかけた結果、
政府も拉致問題を認めるに至った。ここからが本当の勝負だったんです。
申し訳ないけど、それまで拉致問題が報道されてから10数年の歳月が経って
いたんです。これは我々は反省を込めて申し訳ないと思います。しかし今、ずっ
と圧力をかけ続けた。それでも自民党政権だった時でさえ毎年総理大臣が変わっ
た。圧力をかけた時があるが、また総理大臣が代わってしまう。民主党政権の時
も毎年代わった。北朝鮮に足元を見られていたんです。
しかし、今安倍政権になって5年、徹底した圧力と、世界への圧力の協力を求
め、国連への働きかけをやった。これは安倍総理が中心になってやってきたんで
す。そしてトランプ大統領とも人間的信頼関係を作ってきた。それによってトラ
ンプ大統領も、拉致問題が日本にとって重要課題だということを認識するに至り
ました。
◆100人以上の米議員に訴え
昨年は山谷えり子自民党本部長も訪米されました。我々は選挙の直前でしたが、
横田拓也さんを連れてワシントンに行きました。大変な強行日程でした。しかし、
NSCのポッティンジャー部長にも面会し、その時拓也さんから、この拉致問題
の悲惨さとアメリカの協力が必要なことを訴えていただいた。
ポッティンジャーはすとんと心に落ちた。そして、「今日の夜トランプ大統領
と打合せをする。必ずこのことは伝える」と。私はすぐワシントンから総理に電
話をしました。すると「来週には首脳会談がある」と。そういう取り組みをした
結果、国連での演説で大統領は、「sweet 13 years old Japanese girl(13歳の
かわいい日本人の女の子)」と拉致に言及した。
こういうことは、北朝鮮が、金正恩が見ているんです。そしてさらに国際社会
が圧力をかけた。その結果、これは変えざるをえないな、と。しかし、あの国が
「だませるものならだましてみよ」と思っているのは当たり前なんです。そうい
うことを前提に私たちはこの問題に取り組んでいかなければならない。
4月18日前後になると思いますが、国会の状況を見極めながら総理が訪米し
ます。私も議運の委員長ですのでその辺を見極めて、野党にもしっかりお願いを
して堂々と行ってもらおうと思います。
その時は、日本においては拉致問題が最重要課題なんだと、何度でも何度でも
トランプ大統領に言う。そのことにより彼らもしっかり認識することになります。
それからもう一つ。やはり核・ミサイルはアメリカにとって大変な脅威ですが、
今までは拉致問題を本音で言うと、遠いアジアの問題でしょうという意識がなかっ
たかと言えば嘘です。
しかし、アメリカ人拉致被害者デビッド・スネドン氏が拉致され、このことを
山谷さん等と議連で訴えてきた。私ももう8回訪米して100人以上の上下両院
議員と面会した。
最初は皆、きょとんという顔をしていました。しかし、こんこんと訴えること
によって、これは深刻な話だと分かる。松原さんはかつて、ヒル国務次官補に、
「拉致はテロに等しいんだ」という発言をした。その通りです。究極の人権侵害
であり、テロに等しい行為です。
そして一人ひとり賛同者が増えて、アメリカの下院では本会議決議ができた。
上院では委員会決議ができたが、今アメリカ議会が動いていないので本会議決議
はまだできていませんが、こういうことをすることによって、かつて日本が拉致
議連を作って政府の背中を押したように、議会側から背中を押していくことで、
トランプさんが認識をすることは間違いない。
これは誰が一番困るか。金正恩そのものなんです。これが圧力です。中国も今
北朝鮮に対し本当に厳しくやっています。だから彼らは音を上げて中国に行った
んです。しかし、表向きは歓待する形を取っている。これは長年の北朝鮮と中国
との関係です。
しかし、中身は違います。圧力がしっかりあったからそうなってきたんです。
こういう流れは拉致問題を解決するにも千歳一遇のチャンスです。総理も先週か
ら今週にかけての国会で、森友問題だけではなくて、北朝鮮問題、拉致問題につ
いても堂々と答弁しています。テレビには流れていませんが、私は常にそのこと
をチェックしています。
◆党派を超えて同じ目的に向かって頑張る
あらゆるチャネルを通じて、あらゆることをしたいということをはっきり言っ
ている。私たちも、総理の意向をしっかり受けながらあらゆるチャネルを通じて、
あらゆる取り組みをしています。具体的なことは申し上げられませんが、そんな
取り組みをしている。
それもただ一つ、拉致被害者を日本に取り戻すのだという対策をしているとい
うことです。是非皆さんご理解をいただきたい。そして応援をしていただきたい
と思います。
南北協議が4月27日か28日にあるという報道があります。米朝協議がある
のかないのかは予断を許さないと思います。そういうものが一つずつ積み上げら
れることによって、日本のそして政府の考え方がしっかりトランプ大統領にも伝
わることによって、いずれは、感情が許せば、総理がいつも言っているように、
日朝首脳会談で金正恩に会う用意はある。
しかし、交渉のための交渉は全く意味がない。拉致問題を解決するための交渉
ならば、私は堂々と行けばいいと思います。これは公式にもそう言っています。
それに向けて私たちは党派を超えて、あらゆるチャネルを使ってしかかり進めて
いく。それが私たちの責任でもありますし、立法府に席を置く国会議員の責務で
もあると思っています。これは自由民主党も野党も変わりません。超党派で同じ
目的に向かって頑張っていきたいと思っています。
そして皆さんにもお願いをいたします。やはり、世論が許さないという声を挙
げていただきたい。一時ちょっと勢いがなくなった感じがします。しかし、今こ
ういうフェーズに入ってきて、再びみなさんの世論をしっかり盛り上げるために、
それぞれの地域で、全国で盛り上げていただきたい。これが私たちが強く、厳し
く交渉して拉致被害者を取り戻すことにつながっていく。一人ひとりの力を結集
すれば大きな力になりますので、宜しくお願いいたします。本日はありがとうご
ざいました(拍手)。
(2につづく)
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■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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