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クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

ドキュメンタリー『ブルース・リーが世界を変えた』

2010-11-23 23:40:00 | ブルース・リー、アクション
今年5月に発売されていたDVD、『ブルース・リー/チェンジ・ザ・ワールド』を購入した。これは元々米国のケーブルTVチャンネルである”The History Channel”で放映された番組を東北新社が日本でDVD化して発売したものだが、なかなか良く纏まっているブルース・リーのドキュメンタリー作品だ。今年、ブルース・リー死後70周年。つまりもし生きていたら70歳ということである。この記念すべき節目の年に記念盤として発売された。



内容は幾つかのテーマに沿って、ブルース・リーの、短くも驚異的な輝きを放った32年の人生を、映画、武道、思想、生き様そのものを通して、如何に世界にインパクトを与え、変えていったかを掘り下げたものとなっている。ブルース・リーが活躍した60年代、70年代は世界でのアジア人の地位はまだ低く、欧米の映画に登場するアジア人は仕様人、コック、悪人等の下等な役柄ばかりであった。ましてやアジア人のヒーローなどはありえなかったが、ブルース・リーによって初めて”セクシーでカッコいい”と思えるアジア人が登場したことは歴史上あまりにも画期的な出来事であった。ブルース・リーの活躍は、中国人やアジア人のステイタスを押し上げただけでなく、黒人などを含めマイノリティー全てに大きな勇気を与えたのだ。その意味では、映画の力を利用して、ブルース・リーはキング牧師が黒人にもたらした変革をアジア人に対して世界で成し遂げた面もあると言える。そして、彼の”本物”のアクションは、世界中を魅了し、映画、武道、哲学、文化等に多大な影響を与え、今も息づいているのだ。



DVDは多くの著名人のインタビューと、ブルース・リーの主演映画からのシーン、TV主演映像などから構成されているが、インタビューで登場する人々も実に多彩だ。ラッパーのLL Cool J、元ボクシング世界チャンピオンのシュガー・レイ・レナード、映画監督のクエンティン・タランティーノ、ジョン・ウー、ジャッキー・チェン、先日『イップマン』でも紹介したドニー・イエン、等など豪華な顔ぶれだ。





そして個人的に感動したのが、ブルース・リーの愛娘であるシャノン・リーが、あのブルース・リーの育ての親でもあるゴールデン・ハーベスト社会長のレイモンド・チョウにインタビューしているシーン。レイモンド・チョウと言えば、ブルース・リー、そしてジャッキー・チェンもプロデュースした香港映画界には欠かせない存在だが、今はもう80歳。既に第一線は退いているようだが、未だ昔と変わらない元気な姿をDVDでは見せている。



そして、シャノンは、昔家族で住んでいた香港の家を訪れるシーンも納められているのも見逃せない。ブルース・リーの娘であるシャノン・リーは、ブランドン・リー亡き後、ブルース・リーの血をひく唯一の人物。お父さん譲りの鋭い眼光を持っているが、ブルース・リーの妻であったリンダ・リーと共に、いつかぜひお会いしてみたいものである。




このDVDを見ると、ブルース・リーが単なるアクション映画俳優では無く、如何に世界の様々な領域に多大なる影響を及ぼしたかが実感出来る内容となっており、改めて彼の偉大さがわかる作品となっている。ブルース・リーファンも、またそうでない方にもお薦めの内容である。





久々に暗い月9ドラマ、『流れ星』はなかなかの傑作!

2010-11-22 19:38:00 | TVドラマ
10月から始まっている秋クールの月9ドラマ、『流れ星』に現在はまっている。元々不治の病系の暗いドラマにはまってしまうのだが、今回もまさに僕の好きなタイプのドラマである。最近の月9はわりと軽い感覚のラブストーリーが多かったので、暗めのドラマは久しぶりである。しかも、なかなか内容のある良いドラマに仕上がっており、次の展開が毎週楽しみである。



出演陣は月9らしく豪華だ。
主演は久しぶりの連ドラ登場となる猪?燒Lと、僕の大好きな上戸彩。今までに無い顔合わせも新鮮だが、猪?燒Lも久しぶりの連ドラ主演も楽しみであった。そして脇を固める共演陣は、北乃きい、稲垣吾郎、松田翔太、板谷由夏など。




ストーリーだが、新江ノ島水族館で働く岡田健吾(猪?燒L)はある時、妹・マリア(北乃きい)が難病で肝臓の移植を必要としていることを知る。だが、たとえ体質的に適合できても、親族かその配偶者以外からの臓器提供は法によって厳しく規制されており、健吾自身も移植に不適合であると判明する。一方、風俗嬢として働く梨沙(上戸彩)は、兄・修一(稲垣吾郎)の作った借金のために自暴自棄になっていた。本来出逢うはずのない二人であったが、お互いが背負った境遇が二人を引き寄せていく。人生に絶望しながらも、様々な困難を乗り越えていく男女の恋愛を描くラブストーリー。



猪?燒Lは相変わらず寡黙ながらもカッコいいお兄ちゃん役で渋い演技を見せている。そして、上戸彩はドナー候補となる茶髪の風俗嬢である梨沙役だが、相変わらず演技がナチュラルで上手い。最初は単に金の為にドナー提供を決意した梨沙が、段々と健吾に惹かれていく様子を見事に演じており、今後終盤への恋の展開も見所だ。そして、梨沙の兄修一役の稲垣吾郎が怪演を見せる。映画『十三人の刺客』で見せた強烈な悪役ぶりが記憶に新しいが、今回のドラマでもいやらしい役を演じているが、すっかり悪役が定着してしまった感じである。



ドラマ主題歌はコブクロの『流星(りゅうせい)』。ドラマとほぼ同じタイトルの曲だが、毎回クライマックスに流れ、感動的なストーリーを盛り上げている。





福山雅治 究極のベスト版、『The Best Bang!!』発売!

2010-11-21 21:58:00 | 音楽
倉木麻衣のアルバムと同時に購入を待ちわびていたアルバムが、福山雅治のベスト版『The Best Bang!』である。4枚のCDと1枚のDVDからなる豪華なパッケージだが、これまでの福山の全てのシングルやタイアップ曲、そしてドラマ『ガリレオ』の劇中にかかっていたインストルメンタル曲も含めた全52曲が収録されているという、ファンにはたまらない内容。




僕は昔から福山雅治が好きで、『All My Loving』、『恋人』、『Hello』、『Message』、『Peach!』、『Squall』などは良くカラオケで歌っていたものだが、久しぶりに彼のヒット曲を聴くと、やっぱりどの曲も素晴らしい。そして柴咲コウに提供した『最愛』や新たなる名曲バラード『はつ恋』、ドラマ『美丘』の主題歌である『蛍』など、最近の曲もどこか演歌のような奥深さがあって福山の真骨頂となっており、聴き応えがある



ベスト収録の全52曲は下記の通り。デビュー曲の『追憶の雨の中』から発売順に収録されている。
Disk 1
1) 追憶の雨の中
2) 逃げられない
3) 約束の丘
4) Hard Rain
5) Good Night
6) Melody
7) All My Loving
8) 遠くへ
9) 恋人
10) Marcy’s Song
11) It’s Only Love
12) Hello
13) Good Luck
14) Message
15) Heart
16) You



Disk 2
1) Heaven
2) Peach!
3) Squall
4) Gang★
5) 桜坂
6) 密柑色の夏休み
7) 虹
8) ひまわり
9) それがすべてさ
10) 泣いたりしないで
11) RED x BLUE
12) あの夏も海も空も
13) Milk tea
14) 東京にもあったんだ



Disk 3
1) The Edge of Chaos ~愛
2) 明日の☆SHOW
3) 最愛
4) 想 -new love new world-
5) 化身
6) はつ恋
7) KISSして
8) 少年
9) 蛍
10) 群青 ~ultramarine~
11) Vs. ~知覚と快楽の螺旋
12) 覚醒モーメント
13) でんでらりゅうば
14) 99
15) Revolution/Evolution
16) アンモナイトの夢



Disk 4
1) 心color ~a song for the wonderful year~
2) 石塊のプライド
3) 道標 2010
4) 心color ~a song for the wonderful year~ (カラオケ)
5) 石塊のプライド(カラオケ)
6) 道標 2010 (カラオケ)

それにしても福山雅治は惚れ惚れするほどカッコいい。自分とも同年代だが、彼のカッコ良さは券\界でもずば抜けており、憧れの的である。音楽的な才能も花開き、ドラマや映画などでも活躍。更に写真家としてもその頭角を現している。まさに非の打ち所の無い完璧な男である。ルックスから女性のファンも多いが、そのエロトークから男性ファンからも共感を呼び、両性から愛されているのだ。

今年は特にNHK大河ドラマ『龍馬』の龍馬役に抜擢されて大きな当たり年であったが、このベスト版も2010年の締め括りに相応しい、タイムリーな時期に発売された。




倉木麻衣のニューアルバム、『Future Kiss』ついに発売!

2010-11-18 20:59:00 | 音楽
発売が少し遅れていた倉木麻衣のニューアルバム、『Future Kiss』がついに11/17発売となった。彼女の通算9枚目のオリジナルアルバムだが、今回はまた一段と成長した倉木麻衣を堪能出来る豪華な内容となっており、アルバム全体のバランスも大変良い。



まず注目なのが、そのジャケット。全体に白黒に統一されたシックなデザインで、今までで一番アダルトな雰囲気に仕上がっており、カッコいい。外ジャケットには目を隠す横顔の倉木麻衣。ケースに入った中ジャケットには目も見える横顔の倉木麻衣。どちらも倉木麻衣の美しくも可愛い横顔が楽しめる。




今年は倉木麻衣にとってフル回転の一年であった。昨年9月にベストアルバムを発売して以来、今年に入ってもライブやイベントなどもいつも以上に精力的にこなし、CMや雑誌の表紙なども数多く飾り、TV主演も今回のニューアルバムにあわせて、歌番組のみならず『SMAP x SMAP』、『新堂本兄弟』、『秘密の嵐ちゃん』などに主演。プロモーション活動はこれまでに最高のマスコミ露出度である。これは前にも書いたが、デビュー当時からのファンとしては彼女の活躍が嬉しくも有り、でもやはり益々遠い存在になるようで寂しくもあるのだ。

『Future Kiss』は下記全13曲のラインアップ。
1) Future Kiss
2) Wana
3) Revive
4) わたしの、しらない、わたし – precious version-
5) Summer Time Gone
6) I scream!
7) Drive me crazy
8) I can do it now
9) Beautiful ~comfortable version~
10) I promise
11) Sound of rain
12) Tomorrow is the last Time
13) Anywhere

まずアルバムタイトル曲でもある『Future Kiss』で幕を開ける。この曲は過去のアルバムで言えば、『Delicious Way』のように、シングルでは無いものの、シングル並みかそれ以上のクオリティー曲に仕上がっており、ファンには最高に嬉しい作品。テンモェ良くってとても軽快な気分の曲はアルバムのオープニングにふさわしい内容だ。『Wana』も米国のR&B的な曲。そして、シングル曲である『Revive』と『わたしの、しらない、わたし…』、『Summer Time Gone』の3曲が続く豪華ラインアップである。『わたしの、しらない、わたし』はベスト版にも収録されていたが、今回は別バージョン。そして、個人的にはやっぱり『Summer Time Gone』が好きである。最近のシングルでは最も気に入っている曲だ。いきなりサビの部分で始まるノリのいいキャッチーな曲ながら、切ないそのメロディーはなかなかの名曲である。



『I scream!』はユーロビート系な雰囲気のダンスチューンに仕上がっているが、なかなか可愛い曲でこれも気に入っている。『Drive Me Crazy』は大人な雰囲気を持ったR&B。『I can do it now』はどこか懐かしいタイプの曲だ。少し昔の倉木麻衣に戻ったようなャbプス。9曲目の『Beautiful』はベスト版にも収録されていた僕の大好きな名曲バラードシングルだが、今回はよりスローなアレンジバージョンが収録されており、こちらもなかなか気に入っている。10曲目の『I promise』は実に切ない、冬をイメージしたバラード曲で、倉木麻衣の得意なタイプの曲である。サビのメロディーや歌詞が美しい。そして11曲目の『Sound of rain』も切ないバラードとして続くが、これもしっかりと倉木麻衣のボーカルを堪能出来る曲になっている。きっとライブでも映える曲であろう。12曲目の『Tomorrow is the last time』はミディアムテンモフ何とも切ない別れの曲だが、音程が絶妙に変化するサビ部分は特筆に価する名曲だ。そして最後はまたアップテンモネロックナンバーである『anywhere』で幕を閉じる。アルバム全体の印象は、前半にアップテンモネ曲が多く、後半はバラードの波状攻撃という内容。今回もシングル曲/タイアップ曲満載で、アルバム曲も粒ぞろいであり、なかなか盛りだくさんである。



今年は倉木麻衣ファンとして大いに反省すべき1年となってしまった。恒例の夏やハロウィンに開催されるライブイベントには全く今年参加出来ず、年末の東京国際フォーラムでのライブのチケットも結局買えず仕舞い。今年は今までで一番海外出張が多い1年で忙しかったということと、大阪に転勤になったというハンデはあったものの、大阪城ホールでの公演もあるわけで、やはりファンとしては失格である。この『Future Kiss』を聴いて、また来年は倉木ファンの名に恥じないようライブにも参加したいと思う。



映画『悪人』と深津絵里の不思議な魅力

2010-11-13 21:36:00 | 映画
もう封切られてからかなり経つが、ようやく映画『悪人』を映画館で見た。モントリオール世界映画祭で主演の深津絵里が最優秀女優賞を受賞したことで一気に注目が集まり、興行的にも大ヒットとなったが、話題通り、素晴らしい映画に仕上がっていた。原作は芥川賞作家の吉田修二で、監督は『フラガール』の李相日。製作チームも豪華な顔ぶれだ。




土木作業員、清水祐一は出会い系サイトで保険外交員の石橋佳乃と出会うが、その内金だけ取られてバカにされた挙句、冷たくされてしまう。それに逆上し、ついに彼女を殺してしまう。清水祐一はその後また出会い系サイトで出会う馬込光代に対して、自分が殺人を犯してしまったことを打ち明け、共に逃避行する。



この映画は、人間の善と悪の本質に焦点を当てた作品であると同時に、愛の物語でもあるのだが、清水祐一は本当に悪人なのか、本当の悪人は誰なのかということを、殺人事件の被害者、加害者両方の視点で鋭く物語をえぐる。善と悪の本質に迫る作品という意味では同じく今年大ヒットを記録した映画『告白』や、2008年に公開された『誰も守ってくれない』などにも共通したテーマである。どちら側から物事を見るかによって、見え方が異なるということを痛感させられる深い作品である。映画後半の灯台でのシーンやラストシーンなどはかなり感動的だ。音楽も切なく、まさに映画『タイタニック』を思わせるような雰囲気を漂わせているから不思議である。




主人公の清水祐一には妻夫木聡。この映画での演技でまた一皮向けて良い役者になった印象だ。そして祐一と逃避行する光代には深津絵里。相変わらず見事な演技力を見せてくれるが、モントリオール世界映画際で主演女優賞を受賞するだけのことはある演技であった。そして周りには柄本明、樹木希林、若手イケメン俳優として最近人気である岡田将生、永山絢斗、そして殺されてしまう保険外交員の石橋佳乃には満島ひかりが扮しており、多彩な顔ぶれが揃った。



それにしても、深津絵里は本当に不思議な女優だ。
決して圧倒的な美人でもなく、スタイルがいいわけでもない。しかし、女優としての独特な雰囲気と絶妙な存在感、TVに出過ぎず、でも適度なペースで連ドラにも主演し、映画にも主演する。代表的な作品はやはりドラマから映画に渡って活躍した『踊る大捜査線』シリーズだろう。個人的には妻夫木聡と共演した2005年のドラマ、『スローダンス』や、本木雅弘と共演し、『うさぎちゃん』というあだ名で人気者となった1995年のドラマ『最高の片思い』が印象に残っている。数多い女優の中でも異彩を放っていると言える。ジャンルはやや異なるが、菅野美穂も同様に独特なポジショニングにいる女優かもしれない。