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blue deco design lab

クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

『ワカマツカオリ』の刺激的なアートワールド

2011-10-16 00:08:00 | アート

僕はアート本が好きで、良く書店を訪れては
新しく出版されるアート本などをチェックしている。
良く訪れるのが、実家近くの青葉台駅にある
BOOK 1st書店のアート本コーナー。
ここはとても種類が充実していて、
いつ訪れても刺激的。
何かしら新しい本に巡り合える。

今週末久しぶりに訪れたところ、新たに出版された
『KAORI WAKAMATSU ART BOOK』という
タイトルの画集に思わず目を惹かれた。



とてもインパクトあるその表紙には、
カッコいい女性のイラストが描いてあったが、
どこかで見たようなタッチ。
そう、これはあのモバゲーの怪盗ロワイヤルの
CMなどで見た画風。



作者のワカマツカオリは、1978年生まれのイラストレーター。
東洋美術大学を卒業後、2002年からフリーのイラストレーター
として活躍しているらしい。今回初めてワカマツカオリの作品を
見たが、その刺激的な画風に一発で虜になってしまった。





彼女の作品集を見て驚いたが、今風の若者を描写している
ポップなものもあれば、時代劇の一場面のような、
とてもレトロで美しいものも多く、また、どこか陰のある、
ゴシック調で物静かな雰囲気が独特な世界観を作りだしている。




そしてそのキャラクターの表情も、魂が抜かれたような
独特な雰囲気がとてもオリジナリティーに溢れている。



髪や服の皺などの描き方の中で、
“黒”を巧みに用いたタッチはとても独特。
一見すると、今風な少女マンガキャラクターを描いている
ように見えるのだが、昔の日本画家の版画作品や、
切り絵、影絵のような静かな美しさがあり、
また、作品によっては、昔のロートレックなどの
フランス画家によるポスターのような雰囲気さえあり、
“和”の日本らしさに加えた“斬新さ”を感じた。




単なる“少女マンガのイラスト集”に留まらない、
アート作品としての存在感と高い価値を
見ることが出来る、ワカマツカオリの作品。
久しぶりに大きなインスピレーションを得ることが出来た。
今後の活躍に注目したいと思う。


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