本当にどうでもいい話ではあるが、早朝は「そっくりさん似の変人たち」の宝庫であり、人間ウォッチングには事欠かない。さすが早朝である。
まずはホームの反対側に出没するのが、謎の外人2人。一人は俳優ニック・ノルティ似のおやじとボビー・オロゴン似の黒人が登場する。ニック似のおやじは毎週火曜日と金曜日のみホームに現れるが、この写真のようにいつも帽子をかぶっており、スーツ姿ながらリュックをしょっている。ボビーはいつも長めのTシャツにメッセンジャーバッグを斜め鰍ｯしたスタイル。それにしても、こんなに朝早く2人はどこに出勤するのだろうか？(余計なお世話ではあるが)。
今度は、僕と同じ側のホームにいるのがまず小野ヤスシ似のおやじ。いつもスーツ姿で新聞を読んでいて、まさに小野ヤスシそっくりである。もしかしたら本人では無いかと思ってしまうほどだ。同じ急行の車両に乗り込む。
さらに隣の車両に乗るのが、クレイジーケンバンドの横山剣に似たおやじ。いつもこの写真のように、アロハシャツにジーンズの姿で帽子を被っている。この人も毎朝こんなに早く、どこに行くのだろうか？
そしてやり過ごす各駅停車に乗っているのが、北村総一朗似のおやじ。どうやらうちの近くに住んでいるらしく、バスでも良く見かけるのだが、常に電車の中で席が空くのを狙っている。今回の変人衆の中では一番普通のおやじだ。
そして僕と同じ電車に乗っていて、大手町で降りるおやじが、志村けん似のおやじ。しかし、このおやじは実に「謎 & 不可解」である。うちの会社の社員か社内で働く人のようなのだが、いつも電車の中でノージャケット姿で、ジャケットを入れるガーメントバッグと大きめのバッグを毎日欠かさず持っているが、まるで1泊の出張にでも行くような荷物なのである。しかし、毎日１泊出張の荷物など必要だろうか？ しかも、毎日わざわざジャケットをガーメントバッグに入れて持ち歩くほどのジャケットって、どんなジャケットじゃ！、或いはどんだけ神経質なやつかと思ってしまう。謎は深まるばかりだ。
そしてこれまたうちの会社で働いている変なおやじがいる。いつも地下鉄の通路で歩きながらスメ[ツ新聞を読んでおり、「アホの坂田」みたいな歩き方で歩いている。新聞に注目すべき記事を見つけると、突然に立ち止まって新聞を読む。こいつもかなりの変人だ。
毎朝、早朝の同じ電車に乗っていると、上記のような変人系の常連さんが実に多いが、兎に角朝はさえない乗客が多く、そもそも女性自体も少なく、また美人にお目にかかるようなことはまず皆無である。
