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異色ドラマ、『ハヤブサ消防団』がかなり面白い!

ドラマ好きな僕は、今年の夏クールドラマも色々と観ている。主に録画しながら観ているのが、『真夏のシンデレラ』、『こっち向いてよ向井くん』、『ハヤブサ消防団』、『この素晴らしき世界』、『18/40~ふたりなら夢も恋も~』、『ばらかもん』、『何曜日に生まれたの』、『VIVANT』、『CODE』、『シッコウ』あたりだが、この中でも特にお気に入りなのが、『真夏のシンデレラ』、『こっち向いてよ向井くん』、『ハヤブサ消防団』の3作。『真夏の~』と『向井くん』は既に取り上げたので、今回は『ハヤブサ消防団』について取り上げてみたい。

『ハヤブサ消防団』は、あの『半沢直樹』、『下町ロケット』シリーズなどでお馴染みの人気作家、池井戸潤の原作。亡き父の故郷である山間の小さな集落『ハヤブサ地区』に移住したミステリー作家の三馬太郎が、地元消防団に加入したのを機に、連続放火騒動や住民の不審死など怪事件に遭遇、次第に巨大な陰謀に巻き込まれていくサスペンス・ミステリー作品である。

僕は小説を読んでいないので、最初は長閑な田舎を舞台にしたほのぼの人情ドラマかと思っていたのだが、見始めてびっくり。初回こそ比較的ほのぼのと始まり、消防団員たちとの人情味溢れる田舎ならではの面白いやりとりや交流が面白いと思いながら観ていた。しかし、次第に田舎がやや不気味な様相を呈してくる。犯罪とは無縁のように見える長閑な田舎に一体何が起きているのかと思わせる意外性で、次第にストーリー展開にのめり込んでしまった。

主人公のミステリー作家、三馬太郎を演じるのが中村倫也。主人公の一人称の語りで物語は進行していくが、のんびりしていて、どこか軟弱そうな彼が消防団の任務に興味を持ち、次第に地元での人間関係を深めていく展開にはかなりのハマり役ではないかと思った。また何故か東京からハヤブサにやってきた美女、立木彩を川口春奈が演じているが、これがまたなかなかミステリアスで良い役なのだ。実は彼女元TV局でドラマのアシスタント・プロデューサーをやっていたので、地元のPR動画制作を担当し、三馬が脚本を担当することになって二人の距離は急速に縮まっていくのが、なんと実は彼女が信者の殺人事件を起こし、解散に追い込まれたアビゲイル騎士団という、カルト新興宗教団の元教団員だったという事実が判明し、一気に彼女の存在が不気味なものになっていき、またややほのぼのしていたドラマの展開も第3話あたりから一気にサスペンスフルな空気に包まれて俄然面白くなってきたのだ。

消防団のメンバーも個性豊かで面白い。演じるのは満島真之介、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、生瀬勝久など芸達者なバイプレイヤーたち。これに『ルミナスソーラー』営業員の古川雄大、三馬の担当編集者、『草英社』の中山田洋を山本耕史が演じる。

果たして立木彩は何者なのか。そしてハヤブサ地区を襲う陰謀とは何なのか・・・。『半沢直樹』などとはまた違った雰囲気の作品で、個人的にはこんな池井戸潤原作のドラマはあまり観たことが無かったのでかなり意外であったが、やっぱりミステリーと言えば、こういう田舎にある種の不気味さがあり、都会のミステリーとは一味違った楽しみがあるように思う。最後までどのような展開になっていくのか楽しみである。

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