最近、なぜだか無性に山口百恵の歌が聴きたくなって、昔買った山口百恵のベスト盤、『山口百恵 GOLDEN☆BEST』のCDを久しぶり引っ張りだして、iTunesにダウンロードして聴いている。

やっぱり改めて聴くと、山口百恵の曲は素晴らしい。名曲の数々は何十年経っても決して色褪せない。

山口百恵が活動した期間は、映画『としごろ』に出演し、同名の曲で歌手デビューした1973年から、あの伝説的な引退ステージとなった1980年までの7年間。その間にたくさんの映画にも主演し、歌手と女優を両立させていった。同時代の1977年-78年はピンクレディーの絶頂期でもあった。僕は当時まだ小学生低学年であった為、明らかに子供人気が高かったピンクレディーが一番好きだった。山口百恵は、子供にはちょっと大人過ぎる曲調と歌詞であったと言わざるを得ない。その意味で、本当にタイムリーに山口百恵をリアルタイムで体感したとはやや言い辛いかもしれない。山口百恵の良さを本当に痛感したのは、もっと後になってからである。
そしてその後、小学生高学年から中学生という多感な年ごろとなった僕は、輝かしい1980年代、松田聖子に代表されるアイドル全盛期に突入して行くわけだが、その意味で、山口百恵が引退し、ピンクレディー人気が終息した1980年は松田聖子が『裸足の季節』でデビューした年でもあり、まさに新しい時代の幕開けを迎えた象徴的な年であった。

山口百恵の歌は、曲と歌詞が当時の時代背景を色濃く反映していて、今聴いてみると良き時代のノスタルジーを感じて懐かしくもあり、逆に今のJ-POPとも違った昭和歌謡としての新鮮な魅力に溢れている。

ベスト盤は、リリース順に全33曲のシングルを完全に網羅している。その中で、僕が好きな山口百恵の曲も実に多いが、個人的なベスト15をあえて挙げるとしたら、下記の順番だろう。

1) さよならの向こう側
2) いい日旅だち
3) 愛の嵐
4) 絶体絶命
5) 乙女座宮
6) イミテーション・ゴールド
7) プレイバックPart 2
8) 青い果実
9) ひと夏の経験
10) 横須賀ストーリー
11) 赤い絆(レッド・センセーション)
12) 美・サイレント
13) しなやかに歌って
14) ロックンロール・ウィドウ
15) 秋桜
初期の名曲、『青い果実』(歌詞: あなたが望むなら、私何をされてもいいわ)や、『ひと夏の経験』(歌詞: あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ)は、今聴くとかなり大胆で赤裸々な歌詞である。こういう曲が多かった時代でもあったのだろう。少し後の曲だが、『美・サイレント』も美しいメロディーで好きな曲だが、サビの“あなたの○○○が欲しいのです~”、“燃えてる、○○○が好きだから~”が色々な妄想を抱かせる意味深な歌詞で、何ともアダルトな曲であった。

そして、サビのフレーズが有名な名曲としては、『横須賀ストーリー』(これっきり、これっきりもう、これっきりですか~)、『イミテーション・ゴールド』(あっ、あっ、あっ、イミテーション・ゴールド~)、『プレイバックPart 2』(緑の中を走りぬけて行く真っ赤なャ泣Vェ~と、バカにしないでよ~!)、『絶体絶命』 (はっきり片を付けてよ~)、『愛の嵐』(ジェラシーストーム~)などは、とてもカッコいい女を演じて大ヒットしたし、忘れられないフレーズを残した。特に『絶体絶命』で、一人の男を取り合う2人の女性というシチュエーションを描き、何ともアダルトな歌である。『愛の嵐』も冒頭の切ないメロディーから始まり、途中から何ともカッコいいロック調に変わる辺りは今聴いても素晴らしく、第3位に入れさせて貰った大好きな1曲だ。


『乙女座宮』はとても明るくて可愛い曲として異彩を放っている。鰍ッ合いのような歌詞も面白いし、特にサビの最後で、“今は獅子座のあなたに夢中よ~(2番のサビ)”、という歌詞を、獅子座である僕としてはとても特別な思いで妄想しながら聴いていたものだ(かなり後になってからだが(笑))。

数ある名曲の中でも、僕がやっぱり一番好きな曲は、やはり『さよならの向こう側』だ。この曲はあの有名なマイクをステージに置いたファイナルコンサートで山口百恵が最後に歌った曲。バラードとしてビートルズの『Let It Be』にも匹敵する昭和の名曲だと思う。今聴いても、ついつい熱い感動がこみ上げてしまう。第2位の『いい日旅立ち』も、哀愁漂う切ない曲として歴史に残る名曲だろう。JRのCMにも頻繁に起用されたこともあり、“ああ~、日本のどこかに 私を待ってる人がいる~”という歌詞が、感傷的な旅の心情にぴったりくる曲で、思わず黄昏たくなってしまう。さだまさし作曲・作曲の『秋桜』は何とも切ない名曲。しかし、この曲の暗さはある程度人生経験を積まないと染みて来ない曲だろう。



山口百恵は、あの時代唯一無二な存在だった。とてもクールでカッコいいルックスが魅力。今当時の写真を見ても、かなりの美人である。そして何よりも歌が上手かった。その後も山口百恵のような存在が出てくることは無かったし、三浦友和との結婚と同時にきっぱり引退して、その後一切メディアにも登場しなかったことでも伝説となった。僕の大好きな日活全盛期の大女優、芦川いずみも、結婚と同時にきっぱり引退したが、まさに山口百恵も歌手の世界で同じ道を選んだのである。



コロナ禍で新旧、様々なアルバムを聴いているが、やっぱりたまには懐かしの昭和歌謡、そして山口百恵の世界観にどっぷり浸るのもなかなか良いものである。

やっぱり改めて聴くと、山口百恵の曲は素晴らしい。名曲の数々は何十年経っても決して色褪せない。

山口百恵が活動した期間は、映画『としごろ』に出演し、同名の曲で歌手デビューした1973年から、あの伝説的な引退ステージとなった1980年までの7年間。その間にたくさんの映画にも主演し、歌手と女優を両立させていった。同時代の1977年-78年はピンクレディーの絶頂期でもあった。僕は当時まだ小学生低学年であった為、明らかに子供人気が高かったピンクレディーが一番好きだった。山口百恵は、子供にはちょっと大人過ぎる曲調と歌詞であったと言わざるを得ない。その意味で、本当にタイムリーに山口百恵をリアルタイムで体感したとはやや言い辛いかもしれない。山口百恵の良さを本当に痛感したのは、もっと後になってからである。
そしてその後、小学生高学年から中学生という多感な年ごろとなった僕は、輝かしい1980年代、松田聖子に代表されるアイドル全盛期に突入して行くわけだが、その意味で、山口百恵が引退し、ピンクレディー人気が終息した1980年は松田聖子が『裸足の季節』でデビューした年でもあり、まさに新しい時代の幕開けを迎えた象徴的な年であった。

山口百恵の歌は、曲と歌詞が当時の時代背景を色濃く反映していて、今聴いてみると良き時代のノスタルジーを感じて懐かしくもあり、逆に今のJ-POPとも違った昭和歌謡としての新鮮な魅力に溢れている。

ベスト盤は、リリース順に全33曲のシングルを完全に網羅している。その中で、僕が好きな山口百恵の曲も実に多いが、個人的なベスト15をあえて挙げるとしたら、下記の順番だろう。

1) さよならの向こう側
2) いい日旅だち
3) 愛の嵐
4) 絶体絶命
5) 乙女座宮
6) イミテーション・ゴールド
7) プレイバックPart 2
8) 青い果実
9) ひと夏の経験
10) 横須賀ストーリー
11) 赤い絆(レッド・センセーション)
12) 美・サイレント
13) しなやかに歌って
14) ロックンロール・ウィドウ
15) 秋桜
初期の名曲、『青い果実』(歌詞: あなたが望むなら、私何をされてもいいわ)や、『ひと夏の経験』(歌詞: あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ)は、今聴くとかなり大胆で赤裸々な歌詞である。こういう曲が多かった時代でもあったのだろう。少し後の曲だが、『美・サイレント』も美しいメロディーで好きな曲だが、サビの“あなたの○○○が欲しいのです~”、“燃えてる、○○○が好きだから~”が色々な妄想を抱かせる意味深な歌詞で、何ともアダルトな曲であった。

そして、サビのフレーズが有名な名曲としては、『横須賀ストーリー』(これっきり、これっきりもう、これっきりですか~)、『イミテーション・ゴールド』(あっ、あっ、あっ、イミテーション・ゴールド~)、『プレイバックPart 2』(緑の中を走りぬけて行く真っ赤なャ泣Vェ~と、バカにしないでよ~!)、『絶体絶命』 (はっきり片を付けてよ~)、『愛の嵐』(ジェラシーストーム~)などは、とてもカッコいい女を演じて大ヒットしたし、忘れられないフレーズを残した。特に『絶体絶命』で、一人の男を取り合う2人の女性というシチュエーションを描き、何ともアダルトな歌である。『愛の嵐』も冒頭の切ないメロディーから始まり、途中から何ともカッコいいロック調に変わる辺りは今聴いても素晴らしく、第3位に入れさせて貰った大好きな1曲だ。


『乙女座宮』はとても明るくて可愛い曲として異彩を放っている。鰍ッ合いのような歌詞も面白いし、特にサビの最後で、“今は獅子座のあなたに夢中よ~(2番のサビ)”、という歌詞を、獅子座である僕としてはとても特別な思いで妄想しながら聴いていたものだ(かなり後になってからだが(笑))。

数ある名曲の中でも、僕がやっぱり一番好きな曲は、やはり『さよならの向こう側』だ。この曲はあの有名なマイクをステージに置いたファイナルコンサートで山口百恵が最後に歌った曲。バラードとしてビートルズの『Let It Be』にも匹敵する昭和の名曲だと思う。今聴いても、ついつい熱い感動がこみ上げてしまう。第2位の『いい日旅立ち』も、哀愁漂う切ない曲として歴史に残る名曲だろう。JRのCMにも頻繁に起用されたこともあり、“ああ~、日本のどこかに 私を待ってる人がいる~”という歌詞が、感傷的な旅の心情にぴったりくる曲で、思わず黄昏たくなってしまう。さだまさし作曲・作曲の『秋桜』は何とも切ない名曲。しかし、この曲の暗さはある程度人生経験を積まないと染みて来ない曲だろう。



山口百恵は、あの時代唯一無二な存在だった。とてもクールでカッコいいルックスが魅力。今当時の写真を見ても、かなりの美人である。そして何よりも歌が上手かった。その後も山口百恵のような存在が出てくることは無かったし、三浦友和との結婚と同時にきっぱり引退して、その後一切メディアにも登場しなかったことでも伝説となった。僕の大好きな日活全盛期の大女優、芦川いずみも、結婚と同時にきっぱり引退したが、まさに山口百恵も歌手の世界で同じ道を選んだのである。



コロナ禍で新旧、様々なアルバムを聴いているが、やっぱりたまには懐かしの昭和歌謡、そして山口百恵の世界観にどっぷり浸るのもなかなか良いものである。
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