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岡田准一版、令和最初の『白い巨塔』!

2019-07-14 20:20:00 | TVドラマ
今年の5月に、テレビ朝日開局60周年記念ドラマとして、あの山崎豊子の名作『白い巨塔』が、5夜連続で放映されたドラマで放映された。録画予約をしていたのだが、長いのでこれまで観るのを躊躇していたが、この三連休を使ってついに一気観することに成功した(笑)。



『白い巨塔』と言えば、これまでに何度も映画化・ドラマされている、言わば医療ドラマの定番(時代劇でいう忠臣蔵のような)と言える。その中でも、やはり1978年の田宮二郎版、そして2003年の唐沢寿明版が有名で印象深いが、令和最初の『白い巨塔』となった今回のリメイク版は、多くの映画主演ですっかり役者として成長した岡田准一が演じている。田宮二郎版もなんとなく観た記憶はあるもののしっかりとは覚えていないが、唐沢版は確り観た記憶がある。物語のあらすじは良く覚えているが、正直細部は忘れてしまっていた。その意味で、今回改めて岡田版の白い巨塔を観て、とても新鮮な気持ちで観ることが出来た。



今回の岡田版リメイクは、舞台を2019年に設定していることもあり、医学世界も最新のテクノロジーなども取り入れ、現代版設定に上手く修正されている。また、コア主演メンバーも全体的に若返りを図っており、主役の財前五郎には岡田准一、ライバルで友人の里見教授を松山ケンイチが演じている。そして財前の妻役には夏帆、愛人役には沢尻エリカで、こちらの本妻 vs. 愛人バトルも密かに盛り上がる展開に。




また、里見教授に好意を寄せる、浪速大学病院外科の東教授(寺尾聰)の娘に飯豊まりえ、里見教授の奥さんを徳永えりが演じており、僕の好きな女優の美村里江 (旧喧シ:ミムラ)も、後に裁判で大事な証言をする浪速大学病院の看護婦を演じている。若い人気俳優が大勢共演しているのも実に豪華で楽しい。




そんな中、ベテラン・中堅勢も重厚な俳優陣で固められており、かなり見応えあり。若い俳優陣を支え、全体的に上手くバランスが取れた配役だと感じた。寺尾聰、松重豊、小林薫、市毛良枝、高島礼子、椎名桔平、筒井道隆、柳葉敏郎、岸本加世子、斉藤工、浅田美代子、山崎育三郎、本田博太郎、市川美日子、八嶋智人、満島真之介、岸部一徳など、錚々たる顔ぶれだ。






今回の岡田版で感じたことは、岡田准一がなかなか力のこもった演技を見せていたということ。教授になって地位と名声を手に入れる為に強い野心に突き動かされて行く前半、そして頂点に立つも、そこから訴訟に敗れ、ついに自ら膵臓癌に唐黷ト落ちて行く様が感情豊かに演じられており、個人的にはとても上手いと感じた。そして、今回の岡田版の大きな変更点として、財前と里見の“友情”に大きな焦点が当てられている設定になっている。特に終盤の二人の関係性がとても良く出来ていた。




財前の死期が近いことを既に知っている母(市毛良枝が演じる)に電話をして、たわいもない話をしながらも、財前五郎が、母に会いたい、帰りたいと話す心からの希望を聞き、息子の死に目にも会いに行かないと決めた母が泣き崩れるシーンは涙を誘う。

また今回は女優陣もかなり魅力的。特に、財前五郎の愛人を演じた沢尻エリカは実に美しかったので、久しぶりに沢尻エリカの妖艶な演技に魅了されてしまった。



また、僕の好きな女優トップ10にも入っている飯豊まりえが、人格がどんどん変わって野望に燃えるモンスターになって行く財前を心配しながらも、里見に心を寄せて行くという役どころを爽やかに演じており、とても可愛い。このナチュラルで清純な可愛らしさは、重苦しい雰囲気が先行してしまうこのドラマに爽やかな風を送り込んだと言える。



どうしても過去の『白い巨塔』と比較されてしまうリメイク版で、年配者からは色々と批判はあったと思うが、白い巨塔をあまり知らない若い世代にも楽しんで貰えたリメイク版だったのではないかと思うし、個人的には岡田准一の演技含め、とても良く出来ていたと思う。通常は1クールかそれ以上の回に渡って描かれるドラマを、今回は5夜連続(計9時間あまり)に凝縮した為、オリジナルから一部描写を省略・短縮したりする必要もあったと思うが、このリメイクだけを観ていると特に違和感も無く、全体的に良いバランスと展開スピードで、かなり良く出来ていたドラマではないかと思った。もともと医療ドラマはかなり好きなのだが、久しぶりに王道の『白い巨塔』をじっくり満喫してしまった三連休であった。



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