うつからの脱出 

日々の徒然なる思い、その他興味あることを書いています。

エンジェルを読んで

2005-08-23 22:34:01 | Weblog
石田衣良のエンジェルを読んだ。

悲しい物語である。
誰かに殺され、自分が人里離れた場所に密かに埋められるところから話は始まる。

空気のような存在。
意識だけが残り、自分の過去をフラッシュバックする。

しかし、最近の2年間だけは記憶がない。
その間に何が起こったのか。

最後に意外な人物が自分の殺人者だったことがわかる。
生まれ来る自分の子孫に生を託して、最後にその存在を消す。

自ら手を下すことは出来ないが、声を出したり、電気を操ったり、人前に姿を現せたりして、復讐を遂げる。
全ての真相を知ることが幸福ではない。
知らなかった方が幸せだったりするのだ。