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季節のブログ『ほっとひといき・四季の便り』

日本の美しい四季の移り変わりのなかで、季節の風景や食べ物など何気ない日常を綴る日記です

『祖母の味・すいとんの記憶』

2019年01月29日 | 季節の美味しいもの

「すいとん」は「水団」「水飩」などと書き、寒い冬にぴったりの汁物料理です。

代表的な作り方は小麦粉を水や湯で練り、野菜・油揚げ・肉などを入れた汁物に入れるというものです。汁物の味付けはしょうゆか味噌というのが多いようですね。

「すいとん」の作り方は地域や時代によって違いや変遷があるとのことです。

何しろ「すいとん」が日本の歴史に登場するのは室町時代の話。その後、江戸時代になると「すいとん」専門の屋台なども登場したといいます。

漢字で書く「水団」の「団」は「団子(だんご)」の意、「水飩」の「飩」は「饂飩(うどん)」の意味で、小麦粉を水などで練ったものを汁に入れるといったニュアンスでしょうか。

私の母の世代は戦時中によく食べさせられたようで、「あまり美味しくない食べ物」という印象が強いようです。

ただし、戦後になって祖母が私に作ってくれた「すいとん」は、お肉や野菜がたっぷりで寒い時期には体が温まる美味しい食べ物でした。

祖母の「すいとん」は豚肉・油揚げ・大根・ニンジン・里芋などを入れたしょうゆ味のもの。お湯で練ったすいとん団子を汁に落とすと、ゆっくりと透き通った色になって浮いて来るのが面白かったものです。

ひさびさに寒さが厳しい冬の夜には、祖母仕込みの「すいとん」を作って食べてみたいですね。

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