アメリカの西部劇映画によく登場する、強くて無口だけれど心優しい荒くれ男たち。その荒くれ男たちが愛した酒が『バーボン・ウイスキー』ではないでしょうか。
『バーボン』はアメリカが世界に誇るウイスキーで、「世界5大ウイスキー」のひとつとされています(ちなみに残り4つはスコッチ、アイリッシュ、カナディアン、ジャパニーズだそう)。
その『バーボン・ウイスキー』が世界で初めて造られたのは、アメリカ合衆国が発足した1789年6月14日であったといわれています。
『バーボン』を創り出したのは、何とケンタッキー州で牧師をしていたエライジャ・クレイグ氏。クレイグ氏は牧師をする傍ら、地元の名士として製紙工場やウイスキー製造などを手掛けている人物でした。
あるとき、クレイグ氏は蒸留したウイスキーを樽に入れたまま放置してしまいます。その樽の内側は焼け焦げていましたが、数年後に栓を開けてみると中身のウイスキーは芳醇なお酒になっていたのでした。
この芳醇なお酒が現在の『バーボン・ウイスキー』の原形とされているものです。
アメリカの法律では『バーボン・ウイスキー』の定義が細かく定められています。主原料の半分以上はトウモロコシやライ麦などであること、炭化皮膜処理されたオーク樽で造られていること、アメリカ合衆国で製造されていること等です。
『バーボン・ウイスキー』はアメリカの「ナショナル・スピリッツ(愛国の酒)」と呼ばれています。
そのため『バーボン・ウイスキー』が誕生した6月14日は、毎年「バーボン・デイ(バーボンの日)」としてお祝いが行なわれるとのことです。
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