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渡辺美里さんfanブログ。

■『うたの木~今夜のスペシャリテ~』ビルボードライブ東京 感想文

2014-04-04 01:08:05 | ライブ 2011-2015
●渡辺美里『うたの木 ~今夜のスペシャリテ~』感想文
2014年3月11日(火)・12日(水) ビルボードライブ東京


■『うたの木~今夜のスペシャリテ~』。
先日もチラッと書いた通り、結局東京4公演全てに参加してしまいました~(笑)。

70~80分のステージが2日間で4公演。
安い座席でも7000円。
おそらく・・・おそらくセットリストを変えるとしても
1stと2ndで1~2曲だろう・・・などあれこれ考えて(笑)
一番取りこぼしの少なそうな1日目の1stと2日目の2ndを予約していたのに
最終的には全公演参加・・・(笑)。

今回は通常の美里バンドとは違う、
ベースの有賀くん以外は美里ライブ初のメンバー。
会場は食事をしたりお酒を片手に・・・という、
やはり今までの美里ライブにはなかった形式。

会場が通常とは違う形式なだけで、
いつもの美里バンドでいつもの曲をアコースティックセットに変える程度の内容だったならば
(もちろん、それはそれで素晴らしかったのだろうな、と想像はできますが)
急きょ4公演参加・・・なんてことにはならなかったかも。

4公演参加したことに「意志が弱くてダメだなあ」と呟いていたら
お友達から
「意志が弱いのではなく、いま観なきゃいけないライブだという直感が働いたんじゃないか」と。
きれいにまとめて頂いた感もありますが(笑)、たしかにそうかもしれません !

4公演観てしまったので各公演のこまかなレポではなく
印象的だったことをピックアップしつつ全体の感想をザザッと書いてみたいと思います。


■まさに『スペシャリテ』だった今回のツアー。
お馴染みの曲であっても新しく、
カバー曲に関しては美里ヴォーカルで聴いたことのあるものも、初めてのものも
全てが新鮮で刺激的で、ゾクゾクしたり、ココロの中でニヤニヤしっぱなし(笑)。
そんな美里ヴォーカルを引き出すスリリングなバンドの演奏、コンビネーションも見事 !
ドラム、ベース、ギター、ピアノというシンプル編成ながら曲ごとに表情を変える演奏。
バンドの音に引っ張られて
「もう、どんどん歌っちゃうわよ ! 」というような美里を観ているとこちらもワクワク。


特に1つあげるならば、ジャズナンバー
「It Don't Mean A Thing(If It Ain't Got That Swing)」(スウィングしなけりゃ意味がない)。
これはちょっともう、圧倒的すぎて腰抜かしそうなレベル(笑)。
通常のポップソングやロックナンバーとはまた違う力強さ、カッコよさ、
そして何よりゴキゲンこの上ない !
ほとんどこの1曲のせいで(笑)観る予定になかった公演まで予約してしまった・・・
と言ってもいいと思います。

この曲にしても「My Favorite Things」にしても、
"ジャズヴォーカル"として考えると、きっと美里のそれは違うのでしょうし、
ジャズマニアな方が聴いたら
「上手いけどジャズじゃないんだよな~」などと思われるのかもしれません。
でもたぶん、たまたまピックアップしたのがジャズナンバーだったというだけで
美里が目指してるのは別にジャズヴォーカルではなく
(それは例えばソウルナンバーだとしても)
「いかに自分のモノにするか」ということなんじゃないかと。
美里にしか歌えない、美里ヴォーカルだからこその歌を
改めて、
濃厚に、
堪能しました !

■急きょ観ることにした1日目の2ndは
ギリギリに予約したので座席は5階壁際のスツール。
何かにつかまらないと絶対に自力じゃ座れないくらい座面が高くて一苦労(笑)。

1stではなかった「虹をみたかい」「グッときれいになりましょう」、
追加予約してまで観るきっかけになった
「It Don't Mean A Thing(If It Ain't Got That Swing)」あたりではもう、
じっと座っていることができず、
座ったままジタバタしていたら何度も椅子から落ちそうなったり(笑)。←ホントの話(笑)。

ところで美里さん、こういったシンプル編成での
「虹をみたかい」や「IT'S TOUGH」、好きですねー !
どちらも少ない楽器だからこその"剥き出し感"がたまらない。
選曲がレアだとかそんなことは関係なく、
意外なシチュエーションで、
その選曲やアレンジや歌がピタリとはまった時の快感。凄まじいです(笑)。

■さて、
「It Don't Mean A Thing(If It Ain't Got That Swing)」と共に圧倒されたのは、
1日目と2日目の2ndに歌われた「Cry Me A River」。
カバーアルバム『My Favorite Songs ~うたの木シネマ~』の中で個人的に最もお気に入りの楽曲で、
ビルボードライブ公演が決まってから
「これは絶対歌ってくれよ~~ ! 」と強力に願ってました(笑)。
でも美里がライブで歌うにはちょっと渋すぎる気もしたので
実現は難しいかな、とも考えていましたが・・・美里さん、やってくれましたー !
ビルボードライブという空間で、通常のライブとは違う深い時間帯に、
こんなにしっくりくる曲はなかなかありません。
渋~~い曲なのに、ココロの中ではひとり大興奮っ(笑)。
ホント、シビレました。。。
CD音源でもあの低音ハスキーヴォイスにゾクゾクしますが
生ではさらに、例えようがないほど気持ちがざわつく。
そしてエンディングの高音ヴォイスがまたセクシーで(ココロの中で)卒倒したり(笑)。

他にも、「The Rose」や「Song of the Asking」「PAJAMA TIME」等、ふだんなかなか聴けない曲、
定番だけどふだんとは響き方がまるで違う曲、
それぞれに胸を熱くしたり、倒れそうになったり(笑)。

その中でも、先に挙げた
「It Don't Mean A Thing(If It Ain't Got That Swing)」と
「Cry Me A River」の2曲には、
観ていた自分のすべてを鷲掴みされちゃったような(笑)。
カバー曲でなければ分からない美里の声の魅力というのが
特にこの2曲にギュギュッと凝縮されていました !
30周年を目前にした、「ここ」に来てまだ、
これまでに聴いたことのないヴォーカルを聴かせてくる美里に驚きと拍手。

■中には、美里ソングばかりをオリジナルに近い雰囲気で歌って欲しかったー !!
と思われた方も、もしかするといらっしゃるかもしれません。
でもあの空間だからこその楽曲、アレンジ、演奏、歌、
というところにこそやった意味があるわけで。

渡辺美里という歌い手は、
会場やシチュエーションによって全く異なるライブを見せることのできる、
本当のライブアーティストなんだなあ ! と、十分わかっていたはずの事実を再認識。
そういうものをしっかり提示して見せてくれたライブだから、
予想をはるかに越えて満足度が高く、またあの場所で観たいな、という気持ちに。

そして、そんな風に思えるのは、
きちんと新しい楽曲のリリースがあり、
美里祭りと通常のツアーという2本柱があればこそ。

普段とはひと味もふた味も違うオリジナル曲や、
今までに聴いたことのないカバー曲たちに興奮しながら、
「ここから」という、とても美里らしくてあたたかい、新しい歌に力をもらう。
そのどれもが、私の好きな歌うたい・渡辺美里なんだよなあ、と。


高校生のころ、ミッドタウンのすぐ近くにあった喫茶店で
ヴォーカルトレーニングやダンスのレッスン費用のためにアルバイトをしていたという美里。
歌いながら、その頃のことを思い出してグッときてしまった、とも。
「あの頃の想いを、今こうしてきちんと形にできているのが嬉しい」と話した美里が、
ずっと丁寧に形づくってきたもの、今現在作り続けているものを
今回もしっかり受け取ることができました。


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2 コメント

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大阪のMCでは (yossyan)
2014-04-06 05:02:28
まずは今日は時間が限られいるのでMCは短めにと
言ってましたよ(笑)。
また当日開業だった あべのハルカスに触れて
あべのハルカスと聞くと競馬が過ぎりますとも言ってました。
あとグランフロント大阪に行ったのですが、大阪はグランキューヴとかグラントと付けるのが好きなのかな?とか
唄う上沼恵美子さん目指してがんばりますとかも言っていましたね。
それと美里祭りの告知では大阪城野外音楽堂のコンサートではTシャツでの参加を
許しますとか行っていたのが印象に残っています。
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>yossyanさん、 (Maki)
2014-04-13 23:13:12
こんばんは!
大阪のMCご紹介ありがとうございます~。
美里は本当にいつも、
きちんとその地元の話題を口にしますよね。
上沼恵美子さんは目指さなくていいですど(笑)。
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