ピース・ダイアリー

競わないで、奪わないで、争わないで。
分けあって、話しあって、助けあって。
この世が、そのようであったらいい、と。

木を抱きしめて

2008年07月04日 12時57分09秒 | 日記
 ここに、『木』(小学館)という絵本があって、インドでのお話が載っています。そのインド北部で、いまから20年もまえのこと、とあります。

 お金がたっぷりある材木会社が、その村の木を森ごと買いしめてしまいました。伐採人がくると、村の人たちは総出で森にかけつけ、チプコ運動です。チプコとは、抱きしめるということ。

 男たちは、会社から買収されたりしますが、女たちは「木を切ると村が破壊されてしまう」「水も、土もなくなってしまう」「家畜のえさも、薪も食べ物もなくなってしまう」と木に抱きつきます。

 銃をむけられると、「撃つなら撃ちなさい。でも、木には指1本もふれさせないわ」と。とうとう、その勢いに負けて、伐採人たちは森をあとにします。

「このレニ村での抵抗運動以来、チプコ運動はインド北部ばかりではなく、インドのほかの地域へも広がっていきました」

 だいじなものを、お金を集めて守るか、いのちをかけて守るか、ということになりますね。よく晴れて、暑くなりました、わたしは裸です。