59歳「じージ」の癌治療日記

2005年11月、胃がんと診断された3人の孫を持つ59歳男性の治療記録

検査結果6.19

2006-06-19 17:09:03 | Weblog

6月19日(月曜日)
今日は真夏日だそうだ、日中は暑かった。
第6クルーが終わりレントゲンとCTの検査も一通り出たので、今日は主治医との面談の日だ。
主治医から「奥様にもたまには経過を報告したいので同席するように」と言われたので一緒に行った。
「レントゲン写真で見る胃の形は3月の時点で良くなっていた状態から変わりなく、悪くなっている様子は無いが、胃の周りのリンパの腫れが一時小さくなっていたのが今回は少し又大きくなっているように見える」とのこと。
「ただし、目検討では正確なところはわからないので、きちんと写真を分析して抗がん剤の効果を確認したい、その結果は来週まで待って欲しい」
「もし今使っている薬で効果が出なくなったのであれば(いわゆる癌に薬に対する耐性ができた)薬を変えてみる。来週26日から第7回目の抗がん剤投与開始の予定であるが、今までと同じ薬を使うか、変えるかはその時点でお話しする。」
「抗がん剤を変えるようであれば、また入院の手続きをしてもらいます」

主治医の話はざっとこんな内容であった。
これを聞いた妻は相当ショックだった様だ。見かけが良くなっているように見えるので、まさかこんな報告を聞くとは想像していなかったのであろう。
私はそんなに驚かなかった。今までが順調すぎたと思っていたし、このまま順調に進むはずも無いと心の半分では常に思っていた。つい先日も最近は治療に対する心構えが何となくマンネリ化して気持ちが抜けてきていると自戒したばかりだ。
妻は早速食養生のやり方が最近少しずつ平常食に近づいたせいかな?
魚などの動物性たんぱく質の取りすぎかな? パンを食べるせいかな? りんごと大根おろしのすり汁を最近飲まないからかな? と自分の範疇で何か変わったことを行ったせいではないかと心配してくれる。私は多分そんなことが原因ではないと思う。
ハワイに行ったり、アメリカから送り戻った荷物の整理や、退職後の年金手続きや雇用保険の支給資格調査や何やかやで、肉体的精神的な疲れがあったせいか?
はたまたアメリカの友人から送られた免疫強化薬を飲む関係で一時的に天仙液を飲んでいないせいか?
考えればきりが無い。
でもやっぱり一番は抗がん剤の耐性かも知れない。以前に同じ薬を投与し続けると癌にその薬に対する抗体のようなものが出来て薬が聞かなくなることがあると本で読んだことがある。
いずれにしても事実は事実として受け止めて、医者を信じ、自分を信じてこれからも治療を続けるしかない。
今度の抗がん剤は副作用が強く出るかもしれない、何が起きるかは神のみぞ知る。


法要

2006-06-19 16:45:01 | Weblog

6月18日(日曜日)
千葉県市川市の妻の親戚で1周期の法要があり妻と一緒に出かけた。
妻のいとこに当たるS兄さんの納骨の儀である。S兄さんは昨年6月17日に肺がんでお亡くなりになった。72歳だった。お亡くなりになった時には私はアメリカ勤務中で葬儀にも出席できなかった。
癌と分かってからお亡くなりになるまでの時間がとても短く、あっと言う間だったような気がする。
私が胃がんと分かったときに、真っ先にこのS兄さんのことが頭をよぎった。
ひょっとして私もあと1年くらいの命かもしれない・・・と。
私がアメリカに向けて発つ前にお見舞いに行ったが、その時は今の私と同じで、とても病人には見えなかった。それから半年足らずでお亡くなりになるなんて、やっぱり早すぎた。
抗がん剤治療をされていたが、副作用がひどくて、癌に対しての効果があまり無く、最悪の状態だったようだ。
同じ肺がんでも私の兄のように放射線治療と外科手術で術後5年の今も元気に生活できる人もいる。
やっぱり人には寿命があり、運命として決まっているとしか思えない。

亡くなる前には苦しかったのかな? 今までの生活を思い出すのかな? 家族に対してはどんな思いだったのかな?
同じ癌を患っている身として、法要に出席していてちょっと複雑な気持ちだった。


人の輪

2006-06-19 13:00:18 | Weblog

6月16日(金曜日)
人のつながりというか、出会いとは不思議なものだ。
私がアメリカで仕事をしていた時に通訳をしてくれた人のお姉さんがなんとエッセイスト&アナウンサとの事。ホームページで悩み相談なんかも受けている。
ホームページではエッセイ有り、ボイスレター有り、人生相談有り、本の紹介有りでとても充実したホームページだ。さすがにアナウンサー、物書きのプロと感心する。
悩み相談やエッセイの内容はどちらかと言うと若い女性向けと見受けられるが、自分の体験や考え方を素直に表現してあるので、今の私にとって方向は若干ずれるが人としての生き様を考えるにはとても参考になる。筆者のバックボーンに何かしっかりとした芯が一本通っているように感じられる。座禅や気の話が出てくるのでひょっとして宗教を勉強されたのかもしれない。今は拾い読みの段階だが少しずつ読み進んで行こうと思う。
前置きはこのくらいにして、このようなホームページを通じて、また一人知人が増えたような気がする。と言っても、相手は私のことは知らないから知人とはいえないか・・・
考えるに、私がアメリカに行ったことで通訳のRさんと知り合いになれたし、癌になってブログを始め、それを紹介したことでRさんのお姉さんの存在を知ることが出来た。
人のつながりや縁はどこでどう発展するか分からない。
これも運命の一つかも。

ホームページURLは http://www.iii.ne.jp/usami/   です。
興味あるひとは覗いてみてください。美人のお姉さんです。(妹のRさんも写真が無くて残念ですが、負けず劣らずの美人才女です)