映画鑑賞検定3級blog

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「STAY」(ネタバレ気味です!)

2006-11-07 | アメリカ映画
川崎では上映していなかったこの映画。ミステリー系だし、私の苦手な範疇ではなさそうだし、何しろ主演がユアンじゃない。それに、相手役はナオミ・ワッツですか。これはとりあえず観とけ、って感じでしょうか。ってなわけで、DVDにて鑑賞。

精神科の医師であるサムは、ある日同僚のベスから一人の患者を引き継ぐ。患者の名はヘンリー・レサム、21歳の美大学生だ。病院内で診療を始めるサムにあまり耳を貸さないような態度のヘンリーだが、去り際に「今日は雹が降る」と言う。不審に思うサムだが、それは本当になる。未来の声が聞こえる、というヘンリーは、土曜日の深夜に自殺を図ると言い始める。手を尽くそうとするサムだが、ヘンリーを救うことは出来るのだろうか?


はっは~~ん、こういうお話だったのね。

不思議系精神世界映画

とまぁ、こういうジャンルに分かれるのでしょうかね。
最近多いですよね、こういう感じの。
「エターナル・サンシャイン」とか「アイデンティティ」とか「スイミング・プール」「マトリックス」「アイランド」なんかもそうでしょうか。「マルコヴィッチの穴」とか「ペイチェック」なんかも近い感じでしょうか。

面白くなかったとは言わないのですが、中盤は若干イライラするところもありました。
精神世界のお話なんだろうな、というのが見えてきているのに、それでも奔走しているサム。
ですが、この世界でどれだけサムが奔走しても、きっとヘンリーの謎は結局解けないのではないかというのがぼんやりと見えてきてしまっていたからだと思います。

ぼんやりと見えるけれど、すぐに曇ってしまう。

それの繰り返しになってきてしまい、結局ラストのラストに映画の製作者が種明かしをしなければ自力で何かを解決することは不可能なんだな、という気がしてきてしまい、夢の中のような雰囲気の不思議な感じの映像にもだんだん慣れてきて、終盤(アシーナが出てくる頃)には少々飽きが回ってきてしまいました。
この夢の中を漂っているような雰囲気を最後まで楽しめる人には大満足の作品となると思いますが、私にはちょっとばかり長かったかもしれません。

ですがそんな私でも最後まで見れば、ははぁ~~ん、と納得できました。
もう一度見直せばさらにもう少し見えてくるのでしょう。
けれど、とにかくこの映画の一番素晴らしいと思ったのは、エンドロール前のSTAYの文字が出てくるところでしょうね。ここはしびれました。

ああ・・・これが言いたかったのか・・・

あのSTAYの文字と共にぶわっと、ヘンリーの何かいろいろなものが頭の中に押し寄せるような感じで、この雰囲気はすごかったです。タイトルはSTAY以外に考えられないですね。

ですが、99分ないとあの押し寄せる感覚は味わえないのでしょうか?
全体で考えると99分という時間は映画にしては短い方ですが、その割には妙に長く感じられました。
60分位でも良かったんじゃないかと。
どうせいくら長くしたってあのエンディングがなければ何も見えては来ないので、いくら映像はきれいでも、笑うもなくもカタルシスもない中での80分くらいの時間は私はちょっともちませんでした。

この辺の雰囲気は、ずいぶん前に観た香港映画「ベルベットレイン」に近い感じかもしれません。

ですが、今までの雰囲気とはまたちょっと違う精神科の先生という役柄のユアン。
いちいち話し方にとても気を配っているようなユアンのくすぐったさのある口調がとてもステキだったので、ユアンファンの私は目をハートにして観てしまいました。

それから、やっぱり好きみたい、ナオミ・ワッツ
スタイルいいし、とても美人なのに、なんとなく出来すぎてない雰囲気のあるナオミ・ワッツは、とても魅力的だなぁ・・・と思いましたよ。

全然嫌いじゃないのですが、声を大にしてオススメする感じではない、といったところでしょうか。
この手の作品を好んで見る方も多そうなので、上記にあげたような”不思議系精神世界映画”が好きかも、と思った方は手にとってみてもよいのではないでしょうか。

ちなみに・・・

「世間は私が死んでも私の存在を忘れないかしら?」

ナオミ・ワッツ扮するサムの恋人がこんな感じのことを言います。
ストーリーの上でものすごく重要な一言ではありますが、この言葉を聞いて、THE真心ブラザーズの「人間はもう終わりだ」の歌詞を思い出してしまった。

「死んでからも名を残そうなんて欲のかきすぎだ」

と、倉持さんは歌っていて、いやまぁ、その通りだわね・・・と思ったのを思い出してしまった。

でもラストまで観ると、いや、このセリフはそういう意味じゃなかったのね・・・、と自分をちょっとだけ反省しました。

そんなわけで、THE真心ブラザーズのファンの方にもちょっとオススメかも?(笑)って、全然関係ないか

http://movies.foxjapan.com/stay/ ←公式サイトへ
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD8843/gallery/i001.html ←gooフォトギャラリーへ


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2 コメント

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TBありがとうございます! (たお)
2006-12-09 21:22:58
こんばんは!
隅々にトリックと手掛かりが散りばめられた映像の美しさは好きな部類の作品だったんですが、「解けない謎は自分で解明しなさいよ~」とぶん投げられるのはいかがなものかとも思いましたねぇ。
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ご来訪ありがとうございます。 (微妙)
2006-12-10 13:36:22
そうそう、なんとなくわかります、その「ぶん投げ」っていう雰囲気。
でも、わかった気になってなんとなく納得してしまっている私は結構この映画とはあっていたのかな?
個人的にはもうちょっと短かったらパーフェクトだったと思いました。
最後の橋のところは本当にきれいでしたしね。
また何かあったら宜しくお願いします
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