映画鑑賞検定3級blog

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「ゾディアック」

2007-06-22 | アメリカ映画
ファンなんですよ、デビッド・フィンチャー監督。と、いうわけで、観に行くことに決定。なんか面白そうだし♪

1969年にバレーホで起きた事件を皮切りに次々と起こる連続殺人事件。新聞社に暗号文を送りつけてくるという”ゾディアック”と名乗る挑戦的な犯人の謎に迫ったのは、地元警察と、エイブリーという新聞記者。しかし、この事件は暗礁に乗り上げる。誰もがこの事件から手を引き始めたころ、エイブリーと同じ新聞社で働いていた挿絵画家のグレイスミスは、まるでゾディアック事件に取り付かれたように動き始める・・・。

<つ・・・疲れた・・・>

時間にして187minという長尺の映画。それも、内容的には決して単純じゃない。

途中で集中が途切れてしまい、最後まで持たなかった自分を反省。
緊張感を保てるように、最後の最後までキレイに作ってはいるんだけれど、だからこそそのおかげで2時間以上緊張を保たねばならないので、正直疲れてしまった。

ファンであるデヴィッド・フィンチャーの味はもちろん出ていたし、楽しめた映画ではあったのだけれど、色々と素直に楽しめる映画ではなかったかな、と思ったり。

問題点①
CMが意図的に内容を伝えてない。

このCMでは、暗号こそが重要であり、犯人像にも”挿絵画家”だからこそ迫ることが出来る、と、思う人も多いはず。かく言う私もその一人だったわけで。
でも、実際はぜんぜん違う。暗号になんてたいした意味はない。序盤であっという間に、本当にウソみたいに解けてしまう。
そこ辺を期待して観に行くなら正直やめた方がいい。
実在の未解決事件を元に作っているのだから、カタルシスがないのは見えているし、こういう風に売るしかなかったということなのでしょうかね・・・。なんか違う気がしますが・・・。
「ニュー・ワールド」や「キングダム・オブ・ヘブン」の時と同じような気持ちになりました。

問題点②
”未解決”の実話が元なのでカタルシスは当然ない

ま、ここは問題でもあり本題でもあると思うのですけどね。そういう意味では「ブラック・ダリア」よりは好きでしたけど。

問題点③
知りたいところが見えず

未解決だから、見えないところがあるのは当然。だけれど、見えなくしなくていい部分が見えないのがイラッとする。ま、そこがないとフィンチャーのよさも見えないのだけどね。P氏、V氏、M氏、それからE氏にタレこんだ人は一体なんなの?そこがど~~~しても引っかかる。引っかかり続けてる。誰か説明してくれ。

問題点④
お願いだから電話とって!

職業病です。電話が鳴りっぱなしだと取らなきゃいけない気になって・・・。フィンチャーのことだから絶対わざとだとは思うんですが、もう、そこばっかり気になって、電話の音をバックに話す主人公達の話に集中できず。


内容としては、なぜこの事件が未解決になったのか、ということを見せているのだろうから、それはそれとしてとても面白かったと思えたのだけれど、いかんせん20年のお話を2時間半にするのは大変だったとはいえ、見てるほうも疲れてしまいました。展開、速い割に長いんだもん。

とはいえ、横のつながりのなさや、警察や新聞社のしがらみ、そのあたりを楽しめた後半は非情に面白かったので、前半を”事件のドキュメンタリー説明部分”に感じてしまい、なんか疲れるためだけのものだったように感じてしまったのが一番大きいかな。後半メインで、謎解きはそっちのけにして、そっちだけをメインに作ってくれた方が面白そうだけど。奥さんとか子どもとかも入れないとアメリカじゃ起こられるのかも知れないけど、そちらのサスペンスで行くのなら、そっちだけにしないと。どっちからも”緊張感”だけ伝わって、こっちとしてはもうやってらんない、ってくらい疲れてしまいました。
面白かっただけに非常に残念。もうちょっと余裕のあるときにDVDで吹替えで見よう・・・。どうせ、主演も助演も地味だし(コラ)吹替えでも問題なさそうだし(笑)

音楽がすごくカッコよかったのはさすが。その辺がとても印象的です。

「ブラック・ダリア」のように無理に答えを出してしまうのではなかったのはまぁ良かったとはいえ、それでもこっちは無理にでもカタルシスを作っていたと言えなくもないので、どちらもどちらといったところで、いい勝負。とりあえず、どっちもそんなに最高という感じではなかったけれど、監督さんの力で微妙な題材でもこれだけ見せられるんだな、と、思わせてくれる作品ではありました。

http://wwws.warnerbros.co.jp/zodiac/index.html


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2 コメント

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こんばんは~♪ (たお)
2007-06-29 00:48:52
CMとはてんで印象の違う作品でしたねぇ。それはさておき、実話ならではの容疑者が挙がっても証拠が矛盾してモヤモヤして終わっちゃう醍醐味ってのを味わった本作。このモヤモヤがまた心地よくもw
未解決になっちゃったのは、最初の事件と2番目の事件を関連付けられなかった初動捜査のミスが響いているんでしょうねぇ。結構、こういうのって多いみたいですし。
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>たお様 (微妙)
2007-06-29 17:47:59
こんにちは♪
そうですね、もやもやが心地いい・・・さすが、表現がお上手・・・〆(。。)
初動捜査のミスや、管轄の壁など、なるべくして未解決になったという感じはとてもおもしろかったです。
最後の”DNA鑑定が・・・”というあたりも効いてましたね~~。
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