Tomorrow is another day.(明日は明日の風が吹く)

①社会保険や労働保険、②終活、③整理収納、に関する新聞・雑誌の記事拾い読み、私の考え、お勧めなどをご紹介します。

【社労士】労働法令違反85% 厚労省調査 全国のツアーバス

2016年04月30日 23時49分29秒 | 社労士
 今年1月に起きた長野県軽井沢町のスキーバス事故で、厚生労働省は25日、ツアーバスを運行する貸し切りバス会社に対する「集中監督」で労働関係法令違反の有無を調べた結果、85%に当たる166事業所で違反が認められたと発表した。
 同省は書面で是正勧告した。

 違反の内訳は、労働基準法36条に基づく「36協定」を結ばずに時間外労働をさせていたなど、労働時間関連が95事業所で最多。
 39事業所が労働安全衛生法が定める年一回の健康診断を受けさせておらず、15事業所が36協定を結ばずに休日も働かせていた。

 集中監督は1~3月、労働基準監督署などが全国の196事業所を選んで抜き打ちで実施。
 違反があった事業所には改善報告書を提出させる。

 休憩も含めた拘束時間や運転時間の上限を定めた告示への違反状況も調査し、61%に当たる119事業所で違反があった。
 告示で定める最大拘束時間の超過が最も多く、特定の運転手の時間外労働が1か月で約130時間に上るケースもあった。

 同省は2012年に関越自動車道で7人が死亡したバス事故の際にも、約300事業所を調査。
 9割以上で違反が見つかっていた。
 同省の担当者は、「違反率がなかなか低下しない。今後も抜き打ち検査などで地道に指導する」と話す。
 (2016年(平成28年)4月26日付け日経新聞より)


 またしても悲劇が繰り返されてしまいました。
 割安感のためか、ツアーバスだけでなく高速バスを含めた利用者は着実に増えています。
 事業所側は、安全性の重視も追及していってほしいものです。




【整理整頓】孤島に何を持っていくか 宇宙飛行士・山崎直子

2016年04月16日 15時56分39秒 | 整理整頓
 スーツケースひとつで、自由に移動しながら生きていきたいと思いつつ、実際は数々のものに囲まれて生活している。

 無人島で暮らすとしたら何を持っていくか、という問いは思考問題でよく出されるが、では、同じ孤島とも呼べる宇宙船の中で暮らすとき、何を持っていくか。
 実際、ミッション遂行に必要なもの以外に、限られるがプライベートの品も持っていくことができる。
 例えば、太ももに面ファスナーで巻いて固定する「ニーパッド」と呼ばれるノートが各自に支給される。
 作業中にメモを取るほか、訓練の重点や注意事項などを自分でまとめた紙を挟み、独自の「あんちょこ」としても活用するが、その中に家族の写真や手紙などを挟んでいくことが多い。
 私は、飛行安全のお守りのシールも挟んでいたが、聖書の一節を入れる仲間もいた。

 そのほかに、好きな曲は音楽プレーヤーに入れて、電子データはUSBメモリに入れて持っていくことができる。
 昔はCDプレーヤーを使っていたが、今は小さなiPodiに数百曲を入れることができるので便利になった。
 夜、寝袋の中で聴いていた。
 また、USBの中には、手順書の中には含まれていない設計図などの基礎データやハードウェアの写真を備えとして入れていたほか、個人的な写真などもいくつか入れていた。

 限られた容量の中に何を入れるか取捨選択する作業は、本当に大切なものは何かを見極める作業でもあった。
 宇宙に行く前には、万が一の事故にも備えて遺書をしたためておくこともあり、何を残すか整理する機会ともなった。
 物も、人生の中での時間も、限りがあるからこそ、大切にしようと思うのだろう。
 2016年(平成28年)4月14日付け日経新聞エッセイより

 いつか使うと思って残しておいたものも、結局は使わないことが多かったりします。
 できるだけモノを減らしましょうという考え方が広まってきているような気がします。
 いわゆる「ミニマリスト」までなるのは難しいけれど、私も実践しています。