利用者の自宅でケアをする兵庫県内の訪問看護師を対象にした調査で、50%が「暴力」を受けた経験があると回答したことが18日、分かった。
暴力を振るったのは、利用者が71%、利用者の家族・親族が24%、利用者と家族ら両方からも2%あった。
調査をした神戸市看護大のグループが明らかにした。
調査では、身体的な暴力だけでなく、言葉での侮辱や威圧的な態度なども「暴力」としている。
グループの林千冬教授(看護管理学)は「自分の対応が悪かったのが原因と思い、暴力と認識しない場合もあり実際にはもっと多いはず。過去のトラブル情報を共有する仕組みや行政の相談窓口設置など対応が必要だ」と指摘している。
林教授によると、訪問看護現場の暴力を調べた研究は少ないという。
調査は、昨年12月から今年1月、兵庫県内の訪問看護ステーション83施設の600人に質問状を送り、358人が自身の経験に基づき回答した。
暴力を受けた経験があると回答した人(180人)に内容を聞くと、威圧的な態度が49%、言葉での侮辱が45%、身体的暴力が28%などだった。
言葉の侮辱としては「はさみで刺す」などと言われたほか、身体的暴力では「つえでたたかれる」「生傷が絶えない」など。
セクハラ被害もあり「抱きつかれた」などの回答があった。
(平成28年6月18日付け、日経新聞より)
介護業界は労働者の離職率が高く、事業所内でのトラブル(労使間)も絶えません。
こういった調査結果に、労働者を守るために業界としてどう取り組むのか、対策が急がれます。
暴力を振るったのは、利用者が71%、利用者の家族・親族が24%、利用者と家族ら両方からも2%あった。
調査をした神戸市看護大のグループが明らかにした。
調査では、身体的な暴力だけでなく、言葉での侮辱や威圧的な態度なども「暴力」としている。
グループの林千冬教授(看護管理学)は「自分の対応が悪かったのが原因と思い、暴力と認識しない場合もあり実際にはもっと多いはず。過去のトラブル情報を共有する仕組みや行政の相談窓口設置など対応が必要だ」と指摘している。
林教授によると、訪問看護現場の暴力を調べた研究は少ないという。
調査は、昨年12月から今年1月、兵庫県内の訪問看護ステーション83施設の600人に質問状を送り、358人が自身の経験に基づき回答した。
暴力を受けた経験があると回答した人(180人)に内容を聞くと、威圧的な態度が49%、言葉での侮辱が45%、身体的暴力が28%などだった。
言葉の侮辱としては「はさみで刺す」などと言われたほか、身体的暴力では「つえでたたかれる」「生傷が絶えない」など。
セクハラ被害もあり「抱きつかれた」などの回答があった。
(平成28年6月18日付け、日経新聞より)
介護業界は労働者の離職率が高く、事業所内でのトラブル(労使間)も絶えません。
こういった調査結果に、労働者を守るために業界としてどう取り組むのか、対策が急がれます。