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①社会保険や労働保険、②終活、③整理収納、に関する新聞・雑誌の記事拾い読み、私の考え、お勧めなどをご紹介します。

【整理整頓】孤島に何を持っていくか 宇宙飛行士・山崎直子

2016年04月16日 15時56分39秒 | 整理整頓
 スーツケースひとつで、自由に移動しながら生きていきたいと思いつつ、実際は数々のものに囲まれて生活している。

 無人島で暮らすとしたら何を持っていくか、という問いは思考問題でよく出されるが、では、同じ孤島とも呼べる宇宙船の中で暮らすとき、何を持っていくか。
 実際、ミッション遂行に必要なもの以外に、限られるがプライベートの品も持っていくことができる。
 例えば、太ももに面ファスナーで巻いて固定する「ニーパッド」と呼ばれるノートが各自に支給される。
 作業中にメモを取るほか、訓練の重点や注意事項などを自分でまとめた紙を挟み、独自の「あんちょこ」としても活用するが、その中に家族の写真や手紙などを挟んでいくことが多い。
 私は、飛行安全のお守りのシールも挟んでいたが、聖書の一節を入れる仲間もいた。

 そのほかに、好きな曲は音楽プレーヤーに入れて、電子データはUSBメモリに入れて持っていくことができる。
 昔はCDプレーヤーを使っていたが、今は小さなiPodiに数百曲を入れることができるので便利になった。
 夜、寝袋の中で聴いていた。
 また、USBの中には、手順書の中には含まれていない設計図などの基礎データやハードウェアの写真を備えとして入れていたほか、個人的な写真などもいくつか入れていた。

 限られた容量の中に何を入れるか取捨選択する作業は、本当に大切なものは何かを見極める作業でもあった。
 宇宙に行く前には、万が一の事故にも備えて遺書をしたためておくこともあり、何を残すか整理する機会ともなった。
 物も、人生の中での時間も、限りがあるからこそ、大切にしようと思うのだろう。
 2016年(平成28年)4月14日付け日経新聞エッセイより

 いつか使うと思って残しておいたものも、結局は使わないことが多かったりします。
 できるだけモノを減らしましょうという考え方が広まってきているような気がします。
 いわゆる「ミニマリスト」までなるのは難しいけれど、私も実践しています。