愛煙家の多事総論

このブログは愛煙家こと私が、世の中の色々なニュースに対して、自分勝手な評論をする駄ブログでございます。

ドラマのような幕切れ

2007-08-22 18:40:18 | スポーツ
練習時間は、出場校の中でも最低クラス。県立だから、設備的にも不自由。赤点2教科以上で、練習不参加。つか夏に出場したのは過去1回、しかも一回戦負け・・・。そんな、経歴だけ見れば甲子園に出場したこと自体が奇跡的で、出たところで一回戦で負けてもおかしくないようなチームが、逆転満塁ホームランで甲子園優勝を決めた。佐賀北高校。その終幕は劇的だった。

佐賀北 vs. 広陵

■【戦評】佐賀北、8回に大逆転

 佐賀北が8回に4点差をひっくり返した。副島の満塁本塁打で大逆転し、初めて夏の全国制覇を果たした。
 0-4で迎えた8回1死から2連打と四球で満塁とし、押し出し四球でまず1点を返した。なお満塁で続く3番の副島は好球を逃さずに強振し、逆転弾を左翼席に放り込んだ。劣勢の中、ようやく巡ってきたチャンスをものにした。
 先発の馬場が2回途中で降板は誤算。しかし2番手の久保が2失点で粘り強く投げ切った。
 広陵の野村にとっては痛恨の8回となった。力まずに左右、高低を幅広く使った投球がさえ、6回は3者三振など7回までは1安打しか許さなかった。2-0の7回の打席では2点二塁打も放っていた。それだけに悔やみきれない副島への1球となった。

[共同通信社]

■劇的満塁弾で佐賀北初V 全国高校野球決勝

 第89回全国高校野球選手権大会最終日は22日、兵庫県西宮市の甲子園球場で決勝を行い、佐賀北(佐賀)が5-4で広陵(広島)に逆転勝ちし、2度目の出場で全国制覇を果たした。佐賀勢の優勝は1994年の佐賀商以来2度目で、公立校の日本一は96年の松山商(愛媛)以来11年ぶり。
 13年前の佐賀商と同じく開幕試合に勝利して決勝へ進んだ佐賀北は、7回まで1安打で0-4の劣勢。しかし、8回に1死満塁から押し出し四球と3番・副島浩史三塁手の劇的な満塁本塁打で5点を奪って逆転した。決勝での満塁本塁打は94年の佐賀商の西原正勝選手以来2本目。
 佐賀北は開幕試合で甲子園初勝利を挙げ、2回戦では宇治山田商(三重)と延長15回引き分け再試合、準々決勝では帝京(東東京)に延長の末、サヨナラ勝ちした。1試合ごとにたくましさと勢いを増して全国4081校の頂点に立ち、深紅の大優勝旗を手にした。
 春の選抜大会では3度優勝している古豪・広陵は、40年ぶり3度目の決勝進出だったが、悲願の初優勝はならなかった。


佐賀北、劇的逆転で栄冠=広陵、3度目の決勝も涙-高校野球

佐賀北(佐賀)が参加4081校の頂点に立った。甲子園球場で22日行われた第89回全国高校野球選手権大会最終日の決勝で、佐賀北が5-4で広陵(広島)に逆転勝ち。2度目の出場で初優勝を遂げた。40年ぶり3度目の決勝進出で初制覇を狙った広陵は、またも涙をのんだ。
 試合は広陵が2回に2点、7回には投手・野村の二塁打で2点を追加。野村が7回まで佐賀北打線を1安打に抑えた。
 しかし、佐賀北は8回一死満塁から井手の押し出し四球で1点。続く副島が左翼へ満塁本塁打を放って試合をひっくり返した。救援の久保が力投、再三の堅守も光った。
 佐賀北は延長引き分け再試合を含め、1大会では史上最多の73イニングを戦い抜いた。


逆転劇を呼び込む粘投 頼れる「背番号1」久保



いや・・・感動した!素直に感動した!
去年の斉藤vs田中の投げあいも凄まじかったが、今年の佐賀北の快進撃もそれに劣らず感動させられた!!!

これだから甲子園は面白い!


正直、8回に満塁になったときも広陵の勢い、それまで1安打に抑えていた好投堅守から、佐賀北がこれ以上得点するのも難しいと思っていた。それに、点差は4点差。気持ちがいつ折れてもおかしくない状況だ。
が、今まで様々な接戦をこなし、大会最多の73イニングを戦い抜き、相手に喰らいついてきた佐賀北の心は折れていなかった。
甘く入ったスライダーはバットの真芯で捉えられ、白球はぬけるような青い空へと吸い込まれていった・・・。

これなんて野球ドラマ?

と思わず思ってしまったほどの劇的な逆転満塁ホームラン。
つーか、はじめてみたかも知れない。逆転満塁ホームランなんて出来事。
これがサヨナラ逆転満塁ホームランだったら、恐らく失禁したかもしれん。感動で。まあ、それは流石にドラマでありすぎるか。


何にしても、佐賀北は見事な逆転弾で、広陵の勢いを逆に飲み込んだ。9回には広陵にはもう再逆転する気力がなかったのか、割とあっさり終わってしまったが、広陵だって強かった。よくやった。満塁弾を打たれたときの広陵の投手の無表情さは、かなり痺れたぜ。それに、決勝で10奪三振ってのは、斉藤、田中に劣らない好投だったぜ!

しかし、甲子園は本当に面白いなぁ。
技術的にはプロに及ばないかも知れないが、そのひたむきさ、負けたら終わりのトーナメント方式が作り出すドラマは、プロ野球のドラマと違い、本物の真実のドラマであるがゆえに、美しく感動させられる。

佐賀北も、広陵も、甲子園にで敗れ去った球児も、甲子園に出れなかった球児も、お疲れ様。



最新の画像もっと見る