かつて、ママチャリのみの時は、世界はこんなふうにできていた。
多摩川を下っていくと、大鳥居が世界の終わりだった。
でも、裏コースがある。対岸に渡って
さらに一般道を走ると
浮島町公園 完全に羽田沖
こんなとこで自撮りする習慣はないが、
ダイェット中なため、無様な姿をさらしとく。
痩せるには、現実を見るのが、一番大事だ。
「ステキなバイクですね」
銀髪の紳士が話しかけてきた。
チャリを褒められると素直にうれしい。
だがしかし、その紳士のチャリを見ると、
マドン、スーレコ、デュラ、シャマル、アソス、SIDI
100万コースじゃないか。
「完璧じゃないですか」
「老い先短いんで。でも、機材のことは良く分からないんですよね」
かぁ~、金持ちはこうじゃなくちゃ。
機材厨のじじぃはみぐるしい。こうなりたいもんである。
私はコミュ症であるが、自転車のことなら、いくらでも話せる。
しばらく、話していると
「この先に行ったこと、ありますか?」
「まだ先があるんですか?」
「海底トンネルを抜けると、さらに沖にいけますよ」
海底トンネルだとぅ~。キラ~ン!
絶対に行く。
もう一度、大鳥居に戻って、回りこむらしい。
お礼を言って、出発!
ところがだ、大鳥居まで戻ったときに、変速しなくなる。
ワイヤーが切れたのか。一番重いギアだけでは、この先行けない。
スプロケを新しいのに替えたのだが、その時にワイヤーの留めが甘かった。
簡易的に直して、この日は素直に帰ることにした。
楽しみをとっとくのもいいだろう。
thee michelle gun elephant 世界の終わり