和田峠と醍醐林道 天国と地獄 2

2016-12-30 12:31:28 | 和田峠
前回。

表和田峠でベストタイムを出し、浮かれて多数のバカポーズ記念写真を撮る。
(さすがに、冷静になった今、載せることはできない。)

裏和田で記念写真を撮っていると、外人さんが登ってくる。
「あ~、俺氏の英語は錆びてるな、でも趣味が共通だといくらでも話せるな~。」

天国気分を満喫。

だが、魔の手は迫っていた。

正午なのにベンチが未だに凍り付いている。

そして、これから行こうとしている醍醐林道。


今年の夏に一度登っている。
ただでさえ道が悪いのに、台風の後で倒木、落石。おまけに30度越え。

ひどい目にあった。
リベンジの時。

麓まで戻って、分岐点に。

右に行けば、癒しの入山峠。日当たりも良く、楽しい時を過ごせる。
いや、あくまでもリベンジだ。直進!

最初は、なだらかな道が続く。

どのくらい登ったのだろうか?
落ち葉の上を通ると、ジャリっと嫌な音が出だす。
凍っている。
ガードレールもないし滑ったら谷落ちだぞ。

そして、その時は来た。
ブッシュー


落ち葉群をよけた先で落石に乗り上げる。
見事なほどのサイド・カット。

はい。はい。パンクね。パンク大魔王と呼んでね。今年5度目。
さっさと治すよ。

って、おい。予備チューブ積み忘れてる。

パッチで修理かよ!

悪いことは重なる。ヒョウが降って来た。

かじかむ手でパッチを張るも、寒さのせいでなかなか張り付かない。


なんとか修理を終え、ここで悩む。
登るべきか、下るべきか。ここまで来たら登って、もう一度和田峠に戻ろう。

で、走り出すも、前に進まない。
空気が抜けている。修理ミス。
イチからやり直し。

体は冷え切り、腹もへってきた。そして、あたりが薄暗くなる。
日が落ちたら、どこにも行けないぞ。
もう、嫌なことしか頭に浮かばない。
熊が出たらどうする?あっ、携帯も持ってきてない。誰も通らないだろうな。
みんな楽しそうにグループでライドしてるのになんで俺はいつもひとりなんだろう。
結局、一人で産まれて一人で土に帰るんだな・・・・。
ネロとパトラッシュ リオとエクセラ  



えぇ、恥ずかしながら帰ってまいりました。
暗闇の中、押して登り、降りて下ってきました。
すげっぇぇ、つらかった。
もう2度と山なんか行かない。都内を楽しく走るんだ。
(って、何度、思ったことか)