フォトポエム  西尾征紀(Nishio Masanori)

夢のなかでは
詩はシンプルで美しい

ひとりの時間

2012-05-21 | 詩のレッスン

 

午後の陽光がぼくをつつむ
木漏れ日が眼にはまぶしい
噴水公園のベンチで
<いま>の時間をすごす

ひとりの時間も
ときには素敵だ
噴水の白い水しぶきが
心を日常感覚からとき放す

近くの高層ビルの窓が
陽光を反射している
木立を抜ける風が
涼しさをはこんでくる

噴水の水の白いポエジーや
周囲の素敵な情景が
ぼくの内面の世界に
新しい体験を加えてくれる

都心の噴水公園での
滞在十五分のひとときにも
ぼくの人生の一部分がある
記憶に残る情景がある

このいのちのひとときを
誰も知らなくてもいい
ぼくのひとりの時間にも
午後の陽射しはあたたかい










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