便所サンダル大全

日本製便所サンダルについていろいろ語ります

ニシベケミカル VIC No.1400 サッカー

2020-04-24 13:46:26 | ニシベケミカル(VIC/Charming)
事あるごとに言っていますが、個人的にニシベケミカルの最高傑作だと思っているベンサンが、この『ニシベケミカル VIC No.1400 サッカー』



何をもって最高傑作と言っているかと言いますと、

・フィット感
・履き心地(クッション性)
・デザイン

この全てが非常にハイレベルなベンサンなのです。

これをベンサンと呼んでいいのかどうかも躊躇するレベルで、居酒屋のトイレにこのサッカーが備え付けで置いてあったら一生通ってしまうと思います。


ウチが扱い始めた当時はまったく無名のサンダルで、特に『扱ってほしい!』という問い合わせをいただいたわけでもなく、私自身もなんとなく仕入れてみたという感じでした。

※ベンサン.JPは問合せが多いサンダルから順にラインナップを増やしてます


で、仕入れた際に初めて足を通したわけですが、第一印象は

『これはいい物だ!』

でした。


とにかく、それまで私が知っていたベンサンとは明らかにワールドが違うというか、庭履きにするにも惜しい、まさに「タウン向けの普段履き用サンダル」

デザインもなかなかスタイリッシュなので、サッカーを履いても

「ねぇ、見てみて、あの人ベンサンなんか履いてる。プー、クスクス」

のように思われることも無く、そういう点ではむしろベンサン初心者の方でも安心して履けるベンサンなのです。


ということで、詳細についてご説明していきましょう。

まずはもう一度サッカーの写真をよくご覧ください。


なんか全体的にえぐれているような感じがしますよね?

そう、全体的にえぐれているのです。

このえぐれによって足全体がスッポリと包まれる上に、現在の標準的な日本人の足型に合わせていると思われる適度な横幅の広さ。


そのため、他のサンダルではつま先からカカトまでの長さ(いわゆる「靴のサイズ」)に合わせると横幅がタイトに感じることがありますが、このサッカーに関してはまさにジャストフィット

甲のベルトはそんなにバッファは作られていないですが、そのため甲の部分にもジャストフィット


建物に例えて言うならば、「半地下物件」とも言えるでしょう。

※パラサイトは観ていません。


では続いてこちらの写真をご覧ください。


底面です。

サッカーボールのような模様と、吸盤的なものが6か所。

もちろん吸盤ではないので吸いついたりはしません。


カカトで踏む部分にもあるこのサッカーボールの模様が当然「サッカー」の名前の由来なのですが、以前ニシベケミカルの社長(現会長)に直接お会いする機会があったため、

「なぜサッカーなのですか?」

伺ったところ、

「たしかこれ作った当時にサッカーが流行ってたんじゃなかったかなぁ・・・」

という、潔いくらいの身も蓋もない理由

まさにこれこそがニシベケミカルの真骨頂です。


一応、手持ちのカタログを見てみたところ、登場した年のカタログは持っていませんでした。

手持ちのカタログが何年か飛び飛びなのが悔しいのですが、

・1999年のカタログ ⇒ 存在していない
・2004年のカタログ ⇒ すでにある

ということは確認できまして、この間に行われたワールドカップと言えば、そう!

2002年の日韓共催FIFAワールドカップ

これが契機に違いありません。


当時、時流に乗れたかどうかは知る由もないですが、現在までレギュラーとしてしっかりカタログに残ってくれているのは本当にありがたいことです。


それはそれとして、もう一点、ご覧いただきたい部分があります。

ここです。



おわかりになっただろうか・・・なんとサッカーはロゴが「V.I.C」ではないのです!

このVICWORLDのロゴを冠した現物のサンダルを見たことがあるのは、たぶんNo.E-6くらいしかないです。

※No.E-6はニシベケミカル本社のゲスト用スリッパ代わりに使われています


おそらくは「世界に打って出るための新ブランド」だったのではないかと勝手に勘ぐっているのですが、実際どうなんでしょうね。

まぁ、世界に打って出るなら3Lと4Lが必要なので、せめてサッカーの3Lがあれば喜ぶ方も結構いるのではないかと思います。


えー、好きなサンダルなのでちょっと話が長くなってしまっていますが、もう少々お付き合いを。

私がTモリ倶楽部に出演させていただいた際、Tモリさん、Oードリーの御二方、G-ルデンボンバーのK龍院翔さんがいらっしゃいまして、いろいろサンダルを履いていただきました。

他のサンダルに関してはみなさん割と普通の反応だったのですが、私イチオシのこのサッカーだけは、履いた瞬間にTモリさんの表情がパッと明るくなり、

「これは違うね~!!」

と明らかにリアクションも異なりました。


また、淡々と進行を務めていたW林さんも

「あ、これは違う、全然違う」

と、テレビ向けのリアクションではなく完全に素のリアクションでお褒めいただけたのです。


これは嬉しかったな~・・・。

ちなみに帰り際にみなさんにサンダルを差し上げたのですが、Tモリさんはオークのサッカーをお選びいただきました。

ちなみにW林さんは森川のNo.863、K龍院さんは丸中のNo.180をお持ち帰りいただき、K日さんはサイズの合うサンダルがありませんでした。

実は、番組内で皆さんが履かれたサンダルは、すべてそのまま保管してあって私のコレクションになっております。(´∀` )


ということで、サッカーはホントいいサンダルですよ!というお話でした。

森川ゴム工業所 Health No.870

2020-04-17 13:21:14 | 森川ゴム工業所(Health)
森川ゴム工業所のHealth No.870は、「ツヤアリ」の方の型番で、ラッカー塗装をしていない「ツヤナシ」はNo.871になります。



たま~に街で見かけることはありますが、なかなか売っているところが少ないサンダルですので、近所に売っているお店がある方はラッキーですね!(´∀` )

二本の並行ラインのベンサンはあまり種類がなく、このHealth No.870のほかは今は無きニシベケミカル No.520 コロナくらいしか思いつきません。


確かにこうやって見てみるとどことなく全体的にコロナに似てい(ゲフンゲフン)

まぁそれは置いておいて、

・森川らしい、やさしい感触
・サイドに大きく開いた横穴のおかげで圧迫感が無い

というすばらしい履き心地で、靴のサイズが25.5cmの私でも靴下を履いてMサイズがジャストフィットです。


普段はギョサン派で知られる「AR〇SHIの〇野君」も、釣り船に乗った写真でこのNo.870を履いていたのを確認しています。

つまり、アングラーにも好まれるベンサンということですね!(一人だけですが)

確か記憶では「キュウ〇ネコカミのセ〇ヤさん」もキャンプか何かでこのNo.870を履いていたかと思います。(さりげなくファンの方にアピール)


ベンサン.JPでもかなり初期に「No.870を置いてください」と頼まれて2足だけお買い上げいただいたのですが、仕入れが80足でその後数年間在庫がまるまる残るという憂き目にあいまして・・・。

最終的にはどこかの企業さんが40足の大量注文をくださったので何とか全部掃けたのですが、それからは仕入れに二の足を踏んでいるサンダルでもあります。^^;

もっとメジャーになってくれないかなぁ。


とはいえ、他に類をみない希少なデザインとその履き心地をもつこのサンダルは、絶対に無くしてはいけないサンダルでもあります。

ですので、LIFEなど森川製のサンダルを扱ってくれているお店が継続的に置いてくれると個人的にも嬉しいのですが。

それよりも、問屋さんが置いてくれるのが一番いいのですが。


ニシベケミカル VIC No.1500 B・M

2020-04-10 15:40:22 | ニシベケミカル(VIC/Charming)
「知る人ぞ知るサンダル」とはまさにこれの事を指すと言っても過言ではないのが、

「ニシベケミカル VIC No.1500 B・M」

だと思います。



街であまり見かけないにも関わらず、アルペンやトップなどが無くなった際にもカタログから消えず未だにレギュラーの座を守っているのだから大したもの。

そして、現行品の中ではVIC No.1400 サッカーと並んで履き心地でNo.1の座を争っています。

どちらがいいかは好みの問題になりますが、惜しむらくはその履き心地が多くの人に知られていないこと。


ニシベケミカルといえばどうしてもダンヒルばかりが目立ってしまいますが、ダンヒルは履き心地でいえばニシベケミカルの紳士用の中では下の方です。

このB・Mの特徴は、まず何と言っても底面のデザイン。
馬の蹄鉄のようなカカト部分と微生物のようなツマ先側。



何をもってこのデザインになったのか想像もできないですが、そのデザインとは裏腹に非常にフラットな接地感が味わえます。


また、表面部分も変わっていて、他のサンダルであれば

・全体的にはツルっと
・土踏まずはボツボツ

のところを・・・。


完全に逆にしています。

適度なすべり止め感が得られるのと、カカトの周りがふっくらとしているため足全体にフィット感があります。


裏も表も見た目はデコボコしたように見えるのですが、履いてみると不思議なことに

つま先からカカトまで適度な厚みでフラットな状態

に感じるという、不思議な設計のサンダルなのです。


あまり知られていないがためにそんなにバカスカ売れるサンダルではないのですが、このB・Mの注文が入ると

「この人、わかってるな」

と一人ほくそ笑んでしまいます。

※ちなみに本日、「B・M」と「婦人クロス」をお買い上げいただいた人がいて、プロかと思いました。(何の?)


波のような模様の横穴、革で覆ったような甲の部分、底の蹄鉄と微生物のようなデザイン、これらの一見バラバラなデザインが見事に一体感を持っている上に極上の履き心地を持つ魅惑の一足。


米津玄師で例えるとするならば、

1)「ダンヒル最高!」 ⇒ 「Lemonっていいよね~」

2)「やっぱニシベはB・Mでしょ」 ⇒ 「米津玄師ならあめふり婦人かな」

と言ったところでしょうか。


時期によってピアゴさんに並んでいることがありますので、近所にピアゴがあるかたは覗いてみてくださいね。

ウチより全然安く買えると思いますよ。

ラジオ出演の裏側

2020-04-03 15:32:24 | 雑記
今回はベンサンの紹介ではなくて雑記です。

仕事柄(?)、テレビやラジオなどのマスコミに出ることが1年に1~2回くらいあるのですが、今回は久しぶりにラジオのお話をいただきました。

で、特に事前告知はしていなかったのですが、4月1日の午前10時17分より、ニッポン放送の「あなたとハッピー」という番組のワンコーナーに電話生出演をいたしまして。

当然、そのコーナーというのは

「私、熱烈マニアです。」

というマニア紹介のコーナーです。


5分ほどの電話インタビューになるのですが、その生出演の数分前に構成作家さん(ですよね?)から電話をいただき、かる~く打ち合わせをして、

「ではあと数分でニッポン放送から電話がいきますのでよろしくお願いいたします」

と言われて一旦電話を切り、一服しながら電話を前に待っておりました。


「確かオンエアが10時17分からだからあと1分くらいだな・・・。」

とイソイソと待っていると・・・。

事務所の前でトラックの止まる音が。


イヤな予感しかしません。


なにせ、前日に200足のサンダルを発注していて、届くのが翌日4月1日だったから。


「いつもは夕方に来るから、まさかね・・。」

と、そのとき電話が鳴りました。10時17分です。


すかさず電話を取りながら、「はい、もしもし~」と出たその瞬間


「(ピンポ~ン)ヤマト運輸でーす」


電話の向こうから「電話を切らずにそのままお待ちください」と言われたが、気になるのはヤマト運輸。

「はい」とだけ答えて、取り急ぎニッポン放送と電話がつながったままハンコもって玄関に行き、床にハンコを置きます。


そこへ扉を開けて荷物を持って現れたヤマト運輸さん、元気いっぱいな声で

「今日は5箱でーす!」 ←しかも160サイズのでかいの

電話の向こうからはスタジオの音声、つまり今まさにラジオで流れてる内容がそのまま聞こえてきています。


一瞬頭が真っ白になりかけたのですが、唯一できたのが

「シー!!」

いうジェスチャーの後、床に置いたハンコを指さす事。


ヤマトさんにちょっと申し訳ないなと思いつつ、自分の出演のタイミングになってしまったので荷物を放ったまま電話でやりとり。

5分だけだったのですぐに終わり、玄関に戻ってみるとヤマトさんが廊下の上にわざわざ上がって荷物を積み上げてくれていました。


うう・・・、なんかごめんなさい・・・。


よくテレビやラジオなどで電話出演される一般の方とかいらっしゃいますが、その途中で訪問者に来られたことがある人ってこの日本に何人くらいいるのだろう。

まぁ、めったにできない経験ができたので良しとしよう。



ちなみに、その直後にGoogle Anlyticsでリアルタイムのアクセスを見ていたらしばらくの間ずっと500人くらいの方がサイトを見てくださっていて、それがほぼ0になるまでお茶を飲みながらアクセス画面を眺めておりました。


ご注文件数は2件でした。