便所サンダル大全

日本製便所サンダルについていろいろ語ります

ニシベケミカル Charming No.1900 婦人クロス

2020-05-31 14:30:47 | ニシベケミカル(VIC/Charming)
婦人用なので当然私は履けないのですが、おそらくは婦人用ベンサンで最高傑作の部類に入るであろうと思われるサンダルが、この「Charming No.1900 婦人クロス」です。

なぜ履けもしないのにそんなことがわかるかと言いますと、

熱望するリクエストが一番多かったサンダル

だからです。


■ブラック

■オーク


■パープル

■ピンク


前にも書いたような気がしますが、ベンサン.JPは「リクエストや問い合わせがあったサンダル」から順次ラインナップを増やしていまして、置き場所に余裕ができて来たら今まで取り扱いの無かったサンダルを入れたりしています。

そこでこの婦人クロスなのですが、具体的にどのようなリクエストがあったのかと言いますと、すべて電話での取り扱い依頼でした。

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ex1)
「はい、中野フジヤマ堂でーす」 ←ウチの会社名です

女性の方「あの、婦人クロスというサンダルを探してまして、娘に10年ほど前に買ってもらったものなんですけど壊れてしまったので買い替えようと思ったんですが、どこを探してもどこに売ってないんです。昔はコーナンに置いてあったんですけど、もうどのお店にも置いて無くて、インターネットでおたくのお店を見つけて、もうベンサン.JPさんにすがるしかないと思って電話したんです・・・。なんとかお取り扱い願えませんでしょうか・・・・。

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ex2)
「はい、中野フジヤマ堂でーす」

女性の方「あの、婦人クロスというサンダルを探してまして、以前買ったお店が無くなってしまったのでいろんなところを探して回ったのですがどこにも置いてないんです・・・。あのサンダルがすごく良くて、私、あのサンダル以外履けないんです。なんとかベンサン.JPさんで取り扱ってもらえないでしょうか?」

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ex3)
「はい、中野フジヤマ堂でーす」

女性の方「Charmingというメーカーの前の甲のところがクロスしてるサンダルを探してるんですが、前は近所のホームセンターに置いてあったんですが今どこを探しても売ってないんです。ネット通販で探したのですがどこも販売してなくて、専門店のベンサン.JPさんくらいしかお願いできそうなところがなくて・・。なんとか取り扱ってもらえないでしょうか?」

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概ね、このような(しかもみなさんほぼ似た状況の)熱烈なリクエストを数名から頂戴いたしました。

これにお応えしなければ便所サンダル専門店の沽券にかかわります。

しかし、リクエストをいただいたのはすべて「黒」


ニシベケミカルは基本的にアソート(色とサイズ混ぜて1箱10足)なのですが、どうせだったら全部黒で発注してしまえと初っ端から特注でM100足、L100足の計200足を特注したのが2014年11月。

清水の舞台から飛び降りるつもりで発注しましたが、もう6年前の話なんですね。


当時、導入のことをアメブロの方に書いたのですが、それを読み返してみると、


ニシベケミカルさんを始め、大問屋・問屋にも何件も問合せましたが、確認した限りでは普段在庫として持っているところはひとつもなく、メーカーのニシベケミカルさんでさえも、


「これ、全然作ってないんだよね」


と言っている、廃番にならないのが不思議なくらいの希少っぷり。

つまり、誰かが注文を入れなければ作られないっぽいので、ベンサン.JPが受けて立ちました。(爆)


てな感じでした。

そういえば今はどうなってるのだろうと検索をしてみたら、ネット上でも販売してるのはほぼウチのみ。

※amazonに出品してるのも楽天で販売してるのもウチです


めちゃくちゃいいサンダルなので、フェスなどに出展した際にはこのサンダルもVIC No.1001 スポーツ同様

「買わなくてもいいから一回試しに履いてみてください!」

と啓蒙しているサンダルです。


トップクラスの滑りづらさとフィット感を兼ね備えたこのニシベケミカルの婦人サンダルの最高傑作を、ゼヒ一度味わっていただいたいと願っています。



森川ゴム工業所 health メッシュサンダル ポケッター

2020-05-22 19:18:17 | 森川ゴム工業所(Health)
今日はちょっと予定を変更して急遽「ポケッター」のご紹介です。



5月13日から

「なんかポケッターがやけに出るなぁ・・・」

と思ってTwitterにそのことを書いたら、女性のお客様からcancamのサイトで取り上げられていたことを教えてもらいまして。

それじゃあ私が気づかないはずです。w


それはさておき便所サンダルにはカテゴライズできないこのポケッター、なぜベンサン.JPが取り扱っているかというと森川ゴム工業所製だから。


森川ゴムさんの応接室には自社製品が壁面一杯に並べられているのですが、初めてお伺いしたときに

「これ、昔はよく出たんだけどね~」

と見せてもらったのがポケッターでした。

■トウメイ
■ゴールド
■シルバー
■ブラック



その時まで知らなかったのですが、このポケッター、昔は

・お姫様シューズ
・ガラスの靴

と呼ばれてかなり流行ったメッシュサンダルなのです。


ですので、人によってはcancamの記事を見て

「懐かしいわ~」

と思った方もいらっしゃるのでは。


そうではない方は

「プチプラでかわいい!」

ということでお買い上げいただいてるかと思いますが、つまり一周回って新しいっていうことですかね。


で、ウチでは上の写真の4色を取り扱っているのですが、本当はもうちょっとカラバリがありまして、全9色です。




この記事のタイトルに型番を入れてなかったのは、ポケッターに

・PC-7
・PM-7

の2種類があるからで、クリアー系とメタリック系に分かれてます。


なんでウチで4つしか扱ってないかというと、このポケッターはサイズが

S / M / L / LL

の4種類あって、しかもカラバリが9色となると・・・。


全部そろえると置き場所に困るからです。^^;

あ、念のため「PM-5」はお子様用です。


で、形としてはパンプスのように結構タイトな作りをしてますので、多少余裕を持ったサイズ選びをしたほうがいいかもですね。

ちなみにカカト側はこんな感じです。



私は男なので履けないのですが、今日、あるお客様がつい先日お買い上げいただいたばかりなのにさっそく感想コメント付きでリピート購入していただきまして、そのコメントには

「フィット感がすごくて最高です! 」

と書いてありましたので、きっとフィット感が最高なんだと思います。(´∀` )


と、このブログを書いているそばから5件ご注文が入ってたのですが、確認したらすべてポケッターのご注文でした。

ありがたやありがたや。(涙)


ポケッターが売れると、なんか春が来たって感じがします。
ではここで一句。




Youtube「別視点チャンネル」で私の動画が公開されました~

2020-05-15 15:55:01 | 雑記
さて今日はサンダルの話ではなくて、メディア出演情報のお知らせです。

地上波とかそういうのではないですが、マニアフェスタもろもろで何年も前からお世話になっている、「合同会社 別視点」の松澤さんから受けたインタビュー動画がYoutubeにアップされています。

なかなかテレビでは紹介されないレアものの紹介とか、最近のベンサン界の動きなどについて語っています。


たま~にテレビやラジオで私の事を取り上げていただけることがあるのですが、「ベンサンマニア」という部分がクローズアップされるので


ベンサンそのものの魅力


までお伝えできることができないんですよね~。
※ただ、「Tモリ倶楽部」だけはベンサンの魅力を存分に伝えてくれました


なかなかベンサンを履いて外をうろつくことができない今日この頃ではありますが、春も来て緊急事態宣言も解除されつつありますので、今まで以上に気を使いながらじょじょに買い物以外の外出も始めたいと思っております。

まぁ、買い物以外の外出はもともとあんまりしてないんですけどね。(なので実は生活がほぼ変わっていないという)


で、これは蛇足なのですが最近はテレビ番組もロケや撮影ができないので過去の総集編や傑作選などを放映している番組が多くなってきていますよね。

ということで、私が過去に出た番組もいくつか映像再使用のオファーがきているので、もしかしたらどこかのテレビにまた出るかもしれません。w


そんなこんなでインタビュー動画はこちら!お楽しみくださいませ~

▽6000円超えでファッションアイテム化!?「便所サンダルを日本一売る男」に驚きの便サン最新トレンドを聞いた!

ニシベケミカル VIC No.803 VICⅢ

2020-05-08 11:49:07 | ニシベケミカル(VIC/Charming)
ニシベケミカルの防寒サンダル 「VIC No.803 VICⅢ」は、業界では「紳士プラ防」と呼ばれてまして、なぜそう呼ばれているのかは確認したことが無いのでわかりません。

同じくニシベの婦人用防寒サンダルは「婦人プラ」が正式名称なので、もしかしたら「紳士プラ防」が正式名称だった時代があったのでは?とも思いましたが、確認したことが無いのでわかりません。w


さて、当たり前のように「防寒サンダル」という言葉を使っていますが、写真のようにツマ先部分がすべて覆われているタイプのサンダルの事を防寒サンダルと呼びます

No.803 VICⅢ

本当はローマ数字の「Ⅲ」は環境依存文字なのでブログとかでは使いたくないのですが、正式名称なので仕方がありません。

さてこのVICⅢはある意味「防寒サンダルの生き残り」とも言えるもので、ニシベケミカルにおいて過去何種類もの防寒サンダルが作られては消えていった中で長期間に渡ってレギュラーのイスに鎮座しています。


1998年のカタログを見ると、少なくとも紳士系防寒サンダルに

・No.801 VIC-Ⅰ
・No.802 VIC-Ⅱ
・No.803 VIC-Ⅲ
・No.806 VICエース

の4つがあったことがわかります。


あと、残念ながら何年のカタログかは不明なのですが、

・No.805 (VIC-V)

も存在していたことがわかります。


No.804はカタログで確認していないので、あったのかどうか不明です。^^;
※どなたかご存じでしたら教えてください。


さてこのVICⅢ、長年生き残っているということはそれだけ「優秀なサンダル」であるということでして、かいつまんでお話をしますと

・ニシベ特有、カカトの横穴によるクッション性
・厚すぎず薄すぎず柔軟な甲の部分
・アイスバーンの上でも滑りにくい強烈なグリップ力

に集約されると思います。


私は基本的に一年中サンダルを履いていて、冬でも通常のベルト型のサンダルで過ごしますが、

・雪の時だけはVICⅢ

を愛用しております。


今でこそ、プレゼントでもらったレッドウィングのワークブーツや運転時に履くスニーカー(の2足だけ)などの靴も履くときがありますが、VICⅢはこれらの靴より

・雪上性能が圧倒的に上

です。


秘訣は当然、その靴底にあります。ではご覧ください。


互い違いに生えた歯のような突起がニシベならではの適度な柔軟性を持っているため、アイスバーンの上でもそう簡単には滑らないんですね。

まさに、雪の日のために作られてサンダルと言っても過言ではないのではないでしょうか。


そして、パッと見ではわからないのですがディティールにも凝っていて、甲の部分には革のような装飾&ステッチが施されています。




サンダル愛好家のサワダンヒルさんという方は、さらにこの上に本物の革を縫い付けてとんでもなくかっこいいサンダルに仕上げていたりします。

※ツイートの埋め込みができないので実物写真はリンクからご覧ください


さて次はカラバリについての話なのですが、一応私が認識している範囲では9色存在しているはずです。

現行カラーの「ブラック」「チョコブラウン」「レンガ」に加えて、


左から「モスグリーン」「メタリック」「こげ茶」「濃茶」「茶」、プラス「ブルー」です。

※ブルーも手持ちにあるのですが、いま探したらどこにも見当たりません・・・。引っ越しでどこかに紛れてしまったようだ・・・。

こう書くとわかりづらいのですが、要は

・茶・黒系だけで6種類もある

ということになってます。


2012年に現行カラーに変更した際、説明用に撮影した写真をご覧ください。



カラーの変更があった後の数年間は、

「チョコブラウンを頼んだのにレンガが来た!交換しろ!」

みたいなクレームがよくあったのですが、写真を撮って送ってもらうとその方たちがもともと持っていたVICⅢは100%「こげ茶」か「濃茶」の写真。


その都度、

「モデルチェンジでその色は数年前に廃番になっていて、お送りしたものはチョコブラウン」

という内容を丁寧に書いてご説明するという作業が発生してました。


さすがにここ1~2年は同様のクレームは来ていないですが、たまにしか履かないと結構長持ちしてしまうサンダルのため、その時の説明用に先ほどのカラーリング写真は大事に保存してあります。

でもヘビーユーズすると1年程度で甲に亀裂が入りますし、旧カラーもなかなか入手困難になってきていますので、旧カラーをお持ちの方は大切に使ってあげてくださいませ。

※でも去年、熱海の履物屋で旧カラー3足発掘できました。

ニシベケミカル Charming No.320 千鳥

2020-05-01 16:06:15 | ニシベケミカル(VIC/Charming)
いつからあるのかは古いカタログを持っていないのでわかりませんが、手持ちのカタログでは昭和58年(1983年)にはラインナップに入っているこの「千鳥」


ニシベケミカルが現在ほとんど作っていない「子供用サンダル」で、婦人用ブランドCharmingにカテゴライズされています。


ちなみに上の写真で(4)と刻印されているのは「4号」の意味で、ニシベケミカルは4号が20cmのようですね。

他の丸中さんと森川さんだと子供用のサイズは

・1号:16cm
・2号:17cm
・3号:18cm
・4号:19cm
・5号:20cm
・6号:21cm

となっているので、ちょっと注意が必要です。(と言っても千鳥は手に入りませんが)


そして、この千鳥というサンダル、私が入手するまではマニアの誰もが

「実物を見たことが無い」

と言っていたサンダルで、私がベンサン.JPを試験運用していた2011年のカタログを持って廃番になっています。

結構長い間レギュラーメンバーを張っていたということですね。


千鳥が古参メンバーだということは、わざわざカタログを見なくてもこの靴底のデザインを見れば一目瞭然です。(大きく穴が開いている)




さて、なぜこれが入手できたのかと言いますと、実は仲良くしていただいていた問屋さんが廃業を決め、手持ちの在庫を私に連絡してくださったのです。

その手持ちの在庫のほとんどをウチが引き受けましたが、なんとその中にこの千鳥が紛れ込んでいたのですね!

廃番から何年も経った後に新品の状態で発見されるなんてまるで奇跡のよう。

ただ、後継ぎがいなくて問屋さんが廃業していくのはとても切ないです。
履物屋さんも含めて、こうやって販路が閉じられていくのですよね・・・。


まぁそれはそれとして、入手した千鳥は色は赤と青しかなくサイズも飛び飛びでしたが、赤と青の各サイズ1足ずつを除いて(つまり自分のコレクションにして)残りはベンサン.JPでみなさんにおすそ分け(販売)いたしました。

現在お持ちの方、千鳥は本当に手に入りませんので末永く大事にご使用くださいませ。


なお、現在ニシベケミカルのカタログでは子供用サンダルは存在していませんが、まったく作っていないのかというとそういうわけでもは無く、一部が特注対応で現在も作られています。

今のところ2種類作られているのは確認していますが、1つは一般流通しないはずのサンダルなためほぼ入手不可能で、もう1種類はおそらく沖縄までいかないと手に入らない代物です。


子供用のため自分が履けるわけでもないのですが、コレクターとしてはいつかニシベケミカルの

・No.310 子供ベンハー
・No.370 ジュニアベンハー
・No.370 子供シルバー
・No.380 子供ファルキ

も手に入れたいと思っています。

はぁ、どこかに転がってないかなぁ・・・。